「マルちゃん 赤いきつねうどん」が、今年8月で発売40周年を迎え、2年後に登場した「緑のたぬき天そば」とともにリニューアルされた。
そこで、40周年にちなんで「赤いきつね」と「緑のたぬき」、合わせて40種類のちょい足し&アレンジを考案。アレンジレシピを全面監修してくれたのは、ラーメン二郎とどん兵衛を組み合わせた「どん二郎」の開発者でもあるB級フード研究家の野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さんだ。
では「前編・赤いきつね編」に続き、「後編・緑のたぬき編」をどうぞ!
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■普通の焼きそばとは次元が違う焼いたそば 緑のたぬき焼きそば
まず天ぷらを除外し、通常よりも少ない熱湯で作る。2分ほどたったら麺をほぐし、フライパンで炒めて水気を飛ばそう。天ぷらを砕いてちりばめれば、味のいいアクセントに!
■イモの優しい甘みに包まれたなら...... 緑の潰しコロッケそば
コロッケを軽く潰して麺の上にのせておくと、ジャガイモと衣が少しずつ溶け、スープをポタージュ状に変えてくれる! 牛肉コロッケや野菜コロッケなどあれこれ試すのもアリ
■揚げたパリパリ食感は酒のつまみにもってこい 揚げ緑のたぬき
熱湯で少しだけ戻した乾麺を油で揚げたら、パリパリ食感の"そばせんべい"に変身! 溶け切らなかった粉末スープが麺に絡むくらいがベストなあんばい。あんかけにしてもいい
■インスタント麺だって健康に気を使える! 緑のたぬきサラダ
粉末スープと天ぷらを抜いた状態で作り、5分待ったら麺を流水で冷やそう。水を切ってサラダの上にのせ、ドレッシングをかければ、超ヘルシーメニューに大変身!
■パスタでなくそばで作る和風ペペロンチーノ 緑のたぬきぺペロンチーノ
粉末スープと天ぷらを取り除いて作ったら、フタに穴を開けて湯切り。オリーブオイルとチューブにんにく、砕いた天ぷらを混ぜれば完成! 粉末スープはお好みで振りかけよう
■天ぷらの小えびとえびせんがマッチ! 緑のかっぱえびせんそば
かっぱえびせんを、麺が見えなくなるくらいの勢いでどっさりのせよう。緑のたぬきの天ぷらにはもともと小えびが使われているが、えびの風味をさらに効かせることができる!
■ふんわり卵に癒やされるという新感覚 緑のたぬきオムレツ
いつもの手順で作り、麺を別の器に引っ張り出して卵焼きで包めば"オムそば"の出来上がり。ソースを何もかけなくても、卵焼きのほのかな塩気だけでずるずるイケる!
■一発屋と呼ぶなかれ! 食べるラー油の底力! 食べるラー油入り緑のたぬき
ひと昔前に大ヒットした食べるラー油だが、実はまだまだ現役。スプーンでひとさじ、ふたさじ加えれば、じんわりパンチが効いた味わいに! 食欲増進、間違いナシだ。
■斜め上の発想で生まれたこれぞ"真のそば茶" 緑茶で作る緑のたぬき
見た目はあまり変わらないが、熱湯ではなく、沸騰した緑茶で作るというのがポイント。さっぱりした風味のなか、ほのかな渋みが漂い、わびさびを感じる一杯!
■かつお節の和の風味の中に中華のエッセンス!? 緑の麻婆豆腐そば
レトルトの麻婆豆腐をガッと入れても、緑のたぬきのスープの味は壊れない。むしろ、辛さを程よく中和させてくれるほどかつおだしが効いている。心身がポカポカになるぞ
■すき焼き気分を満喫!猫舌な人でも安心 すき焼き風緑のたぬき
溶き卵に浸すだけのシンプルスタイルだが、かつおだしスープをまとった麺は、まろやかな卵と相性よし! 熱い麺を冷ますのにもうってつけなので食事の時短にも!?
■豆乳のクセはスゴいがうまみもスゴい!? 緑の豆乳そば
熱湯の代わりに沸騰させた豆乳で作ろう。とろっとした口当たりと、大豆の独特な香りがクセになる! 粉末スープは"味変"アイテムとして少しずつ溶かすのもいい
■なんだかイタリアン!?酢っぱうまいトマトそば 緑の刻みトマトそば
トマトを八つ切りくらいの大きさにカットし、ゴロッと入れよう。従来のあっさりとしたスープに爽やかな酸味がマッチする! 天ぷらの油っぽさを和らげる効果も
■鉄板の組み合わせで消化促進も期待できる 緑の大根おろしそば
天ぷら×大根おろしの相性が悪いわけがない! 緑のたぬきについてくる七味唐辛子を大根おろしとミックスし、もみじおろしっぽくアレンジしてみてもいい
■ファストフードの大人気メニューとコラボ 緑のてりやきマックバーガーそば
甘じょっぱいてりやきソース&マヨネーズが、スープをコク深い味わいに! ポークパティの存在感で、食べ応えもアップ。余ったバンズを一緒に食べてもOK
■じゃがりこが溶けるとまるでマッシュポテト 緑のじゃがりこそば
食べ進めるにつれ、スープに浸ったじゃがりこがだんだん柔らかくなり、マッシュポテト入りのそばを食べているかのような感覚に! 時間をかけて味わってほしい
■固定観念を覆すシュワッとした刺激そば 緑の炭酸そば
粉末スープ抜きで作ったら一度お湯を切り、少量の熱湯で溶かした粉末スープを加え、最後に冷たい炭酸水で割る。麺をすするたび、シュワッとした斬新な刺激が!
■エスニックに染まれ!緑のたぬきに緑のカレー 緑のグリーンカレーそば
スパイシーかつ複雑な味わいに早変わり。野菜や肉で具だくさんになる上、エスニックな香りもたまらない! 本格志向な人は無印良品のグリーンカレーがオススメ
■そばの薬味といえばやっぱりわさびでしょ! 緑のわさびそば
一気に混ぜたらむせてしまうので、カップのフチから垂らすべし。わさびのピリッと感を引き立たせるために麺とスープが冷めるのを待ち、ざるそば化させても面白い
■逆転の発想が生んだもうひとつの"答え" 緑のきつね
赤いたぬきの逆バージョン。ビジュアル的には違和感が半端ないが、よほど舌が肥えていないと味の違いには気づけない可能性大。それほどのなじみっぷりなのである
●野島慎一郎(のじま・しんいちろう)
ラーメン二郎+どん兵衛=「どん二郎」の開発者。今回紹介するアレンジレシピを全面監修してくれた。ライターやマンガ家、B級フード研究家として幅広く活躍。個性的なアレンジB級フードを多数開発しており、代表作「どん二郎」では、「ラーメン二郎」を「どん兵衛」のアレンジで見事に表現!