キルギス代表料理のひとつ、麺料理「ラグマン」の麺を作ってるキッチンにお邪魔しました! キルギス代表料理のひとつ、麺料理「ラグマン」の麺を作ってるキッチンにお邪魔しました!

皆さん、メリークリスマス!…も終わって、いよいよ年末ですね。

忘年会の後、終電逃しちゃってタクシーが捕まらないから思わずヒッチハイクしちゃった! …なんてことはないですよね(笑)? 私は中央アジアのキルギスという国で、思わず、いや思いがけずヒッチハイクしちゃいました。

それは、キルギスのグランドキャニオン「スカスカ」という奇岩を拝みに行った帰りの出来事。絶景に満足して、車の通る大通りまで戻ってきた私。しかし、オフシーズンのため人は誰もいないし、バス停もないところにいつバスが来るのかもわからなかった。

 バス停のないスカスカの入口。ここで適当にバスを待つつもりであった バス停のないスカスカの入口。ここで適当にバスを待つつもりであった

 通り過ぎていく乗用車たち 通り過ぎていく乗用車たち

そんな中、過ぎ行く普通の乗用車の中からは「おや、こんなところに旅人が」という感じで手を振ってくれる人がいた。私はそれに対して、愛想良く「バイバイ!」と手を振り返し、続いて「イエーイ!」と出したハンドサインがまずかった。

フェイスブックでおなじみの「いいね!」のサイン。乗用車が停まってしまった。

「あ、ヤバ」

そんな気はなかったのだが、ヒッチハイクをしてしまったのだ。

覚えているだろうか、私はアフリカ大陸の旅で、長距離バスの故障によりやむなくヒッチハイクを決行。その後、夜のケープタウンに着いてまんまとナイフを突きつけられる事態となったのだ。そのトラウマもあり、ヒッチハイクは2度とすることはないだろうと思っていたのだが…。

とはいえ、それはヒッチハイクそのものが危険だったわけではないし、今回の車に乗っていたのは優しそうなおじいちゃんとその孫らしき男の子で安全そう。ありがたく乗せていただくことにした(親よ、心配かけてゴメン)。

 ヒッチハイクの車内。運転手はおじいちゃん。アメリカの荒野のような景色の中、車を走らせる ヒッチハイクの車内。運転手はおじいちゃん。アメリカの荒野のような景色の中、車を走らせる

運転しているおじいちゃんはキルギス人で、言葉は全く通じなかったけれど「ヤポン、ヤポン(日本人だよ)」と言葉を交わした。

こんな見知らずの言葉も通じない旅人に親切をしてくれるなんて、私は何かお礼がしたいと思うわけで。ガサゴソとバックパックを探って出てきたのは…「龍角散のど飴…」

ちょっと大人好みの味(?)がする白い粉がまぶしてあるが、やむをえん、「キャンディーフォーユー!」と言って、おじいちゃんと孫に飴を渡した。美味しいと思ってくれたか心配だけど、日本の飴は評判が良いから自信を持つことにしよう。

そして到着したのはボコンバエバという小さい街。本来ならボコンバエバは鷲狩りやユルタ(ゲル)キャンプが有名なのだが、この季節。もう観光客などは寄り付かず、観光案内所も閉業していた。

やっぱり旅は人との縁だなと実感

 ボコンバエバに到着するなり珍しがられて写真を頼まれるスターマリーシャ ボコンバエバに到着するなり珍しがられて写真を頼まれるスターマリーシャ

 街は閑散としていたけれど、やはり遠くには絶景が見える 街は閑散としていたけれど、やはり遠くには絶景が見える

しかし私がここに来た理由は、実はカザフスタンで唯一出会った旅友のムンちゃん(韓国人女子)がいるから。

旅友といっても彼女は旅人ではなく、日本のJICAの韓国版、KOICA(韓国国際協力事業団)でボランティア活動をするためにキルギスに来ていた(子供たちに英語を教えているとか)。

そして日本語が上手で、出会った時に「もしボコンバエバにくることがあれば連絡してね」と言われていたのだ。軽い口約束だったけれど、私は「旅は一期一会。いつも出会いと別れの繰り返しだけど、2度会ったら縁がある。会える人には会える時に会おう」と思っているので、彼女と再会することにした。

 ムンちゃんとランチへ ムンちゃんとランチへ

 注文したのはキルギス代表料理のひとつでもある麺料理ラグマン 注文したのはキルギス代表料理のひとつでもある麺料理ラグマン

一緒にランチに行くと、キルギス語を話せるムンちゃんはレストランのママと仲良く会話。

その間に私がこっそりキッチンの様子を覗いていると、ムンちゃんが通訳となってキルギス名物のラグマン作りを見せてもらえることになった。

 キッチンを覗いてみた キッチンを覗いてみた

麺の生地を手際よく、八の字を描くようにして上手に伸ばしていく。ニコニコと笑顔のママは60歳だというがとても若々しく楽しそうに麺作りをしていた。

「ママは美しいですね」と誉めると「美しい? たくましいの間違いでしょう!」と恥ずかしがりながら照れ笑い。そして、できたてのラグマンは日本の焼うどんのようで、なんだか懐かしい味がした。

ほんの短い時間だったけれど、この時期、何もないはずのボコンバエバでキルギスらしい体験をできたのはムンちゃんのおかげ。やっぱり旅は人との縁だなと実感しながら、「またいつか地球のどこかで!」とハグをして別れた。

 ラグマン作りのママ ラグマン作りのママ

 キルギスのおませキッズ キルギスのおませキッズ

久しぶりの日本人宿には仲間たちが…

そして今度こそバスに乗って首都ビシュケクまで帰ると、久しぶりの日本人宿には仲間たちが待っていた。

「おかえり! 羊、まだ残ってるよ!

ああ、そういえば1週間前に生きている羊を1頭買ったね。羊をさばいたあの時は、複雑な気持ちで手を付けられなかったけれど、今回は美味しく食べてしまった。

 ラム肉のBBQ。見た目はアレですが(笑)、羊だけにうメェ~! ラム肉のBBQ。見た目はアレですが(笑)、羊だけにうメェ~!

それから、変わり者の旅人たちがなぜか突然「蕎麦を作ろう! 実から!」と言い始めたので、「え? なぜ、実から…」と思いつつ、ラグマン作りも見てきたことだしトライ。

しかしミキサーにかけてもかけても蕎麦は実から形を変えず、一向に粉になる気配はない。結局生地が作れず、実のままスプーンですくって食べることとなった。

ポリポリポリポリ…味は蕎麦です。

こんなことにならないよう、皆さんは美味しい年越しそばで素敵な新年を迎えてくださいね! 良いお年を!

 蕎麦の実をそのまま食べるハメになった。この後、ずっと冷蔵庫に放置されることとなりました 蕎麦の実をそのまま食べるハメになった。この後、ずっと冷蔵庫に放置されることとなりました

【This week’s BLUE】 バスの休憩エリアで、サモサと「出てこいや!」ポーズの銅像 ★次回更新予定は、1月11日(木)の予定です。

●旅人マリーシャ 平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、SサイズモデルとしてTVやwebなどで活動中。スカパーFOXテレビにてH.I.S.のCMに出演中! バックパックを背負う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック! http://ameblo.jp/marysha/ Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】