仕事から恋バナまで真剣かつあけっぴろげに語ってくれた渡辺直美さん、ほんとチャーミングです! 仕事から恋バナまで真剣かつあけっぴろげに語ってくれた渡辺直美さん、ほんとチャーミングです!

あの国民的バラエティ番組のスピリットを引き継ぎ“友達の輪”を!とスタートした『語っていいとも!』

前回、芸人の平成ノブシコブシ・吉村崇さんからご紹介いただいた第49回のゲストは芸人・タレントの渡辺直美さん。

ツイッター他、インスタではフォロワー数が700万超!と、そのファッションやスタイルも常に注目され、今や圧倒的支持を得る女性たちのアイコンに。

ドラマ『カンナさーん!』では主演を務め、さらに活躍の場を広げるが、セレブ意識は全くないという本人。さらに前回は「今、一番嫌いな言葉がインスタ映え」という自身のSNS論まで真剣にトークーー。(聞き手/週プレNEWS編集長・貝山弘一)

―ほんとSNSで勝手に一方的な感情を晒(さら)されてね。こちらが浴びせられるだけっていうのは耐え難い。

直美 まぁ日本はまだましだと思いますけど。海外はもっとみんなキツイので。

―それでいうと、中国とか台湾を中心に海外のフォロワーからもすごく受け入れられてますよね。それはやっぱり励みですか。

直美 ありがたいことに、ツイッターとかインスタグラムって見れるんですよ、どの国のフォロワーが多いかみたいな。ダントツは日本なんですけど、次が台湾で、その次がアメリカ、あとはオーストラリアとか。で、海外の人も多いんだって気付いて。

みんな英語でコメントしてくれたりするんで、海外の人でもわかるようなものを載せようっていうのも思ってますね。で、英語にしたほうが面白さも伝わるかなって思うんだけど、「はいはい、英語できるアピールですか」って書いてくる人もいるんで(苦笑)。

―元々、海外にまで活動を広げたいという意識はあった? 舞台を日本だけではなく。

直美 ていうか、逆にその海外留学も日本で仕事したいから行ったんですよ。日本で普通のトークして喋りたい、もっともっといろんな表現したいって思って。で、今も海外のお仕事を何コかやってるんですけど、それも日本にいながらできるから…ワールドツアーやって、自分の名前を売ったりして。あれはもう公開オーディションみたいなものだったんで。

―そこで自分を最大限にアピールして、日本での仕事に呼び込めるように?

直美 はい。だからすっごいお金かかったんですよ。マジで本当に大変だったんですけど、これをやることによって海外の関係者を全員呼んで、そこから口コミで広がっていけば、彼らから来てくれて、日本で海外の仕事ができて。

「VOGUE US」のメイクしてる動画とかも、向こうからオファーが来て「日本行くから撮らせてくれ」って。それでアメリカで公開して、知名度が上がった時にもっともっと海外の仕事が日本でできるようになって。私ごときが言うことじゃないんですけど、もうちょっとなんか発信できるかなぁとか。

―海外へ出て行きたい、世界で有名になりたいって単純なことでもないんですね。

直美 じゃなくて、日本で仕事ができるように箔(はく)をつけるじゃないですけど。他の人が経験したことがないことを自分のものにして、自分でレールを作っていきたいなって。

「私はここにいるかどうかわからない」

―そこまで意識が高いんですね。そもそも、ビヨンセやマライアとか向こうの大物のパフォーマンスで注目されたのも、世界共通でわかる面白さを最初から意図的に?

直美 いや、そこは結果ですね。だからまだまだすごい課題が多くて。本当は今、立ち止まって、また英語とかをしっかり学んでから、もう1度海外でビヨンセ踊るとか。たぶん、それやるなら、あと2年くらいしか保たないと思うので、その間にトークショーとかその先の自分のスタンスを作っていかなきゃいけないなって思ってるんですけど。

でも今年は1年間、もうバキバキに日本で仕事するって決めていたので、目の前のことをとにかく死ぬ気でやって、もちろんドラマもそうだったし、映画もバラエティもファッションとかも。で、来年あたりにちょっと立ち止まって、たぶん1ヵ月くらい…。

―また仕込みの充電期間をね。以前のインタビューでは、いつ自分が消えるのか干されるのか不安で…という話もありましたが。それは常に今でも?

直美 あります。その記事ってたぶん1年目の時で、私、コント番組やりたくてこの世界に入ったのに、ビヨンセでいつの間にかデビューしちゃって、ビヨンセしかねぇみたいな(笑)。それから常にそうです。『ピカルの定理』をやってる時も、それで途中からニューヨーク行きたいって思ってたんですよ。

もちろん、その時も100%、120%くらいのパワーを毎回使って『ピカル~』に対してぶつかっていったわけですけど。こういう面白いことやりたいって思って、みんなでもう楽しくバーッてぶつけた時に、持ってるカード切っちゃったので、また作んなきゃって留学行って。

で、去年に至るまではドラマを2、3年くらい前からやらせてもらって。香港とかでも出させてもらって、海外も意識しつつ、もっともっと経験しなきゃって。SNSとかもずっとその時からインスタをやってたので、もっと発信して自分のやりたいことを見つけて結果残してっていう。失敗してもいいので挑戦しなきゃと思ってますよね。

―全力疾走でやり尽くす一方で、『ピカル~』でブレイクしても慢心せず、いつも先を見据えて。

直美 そうですね。コント番組やりたいのにやるところがなくて、ずっとビヨンセ踊ってたのが3年くらいで。自分が本当にやりたいって思ってたものを舞台でノブコブさんとピースさんとやってたので、それを『ピカル~』で全部出した時に「やばい。2年後、何していいかわからなくなるだろうな」「私はここにいるかどうかわからない」って思って。

―ようやくコント番組でレギュラーやれた満足感や達成感で燃え尽きることもなく?

直美 全くないですね! 『いいとも少女隊』決まった時も「うわぁ、どうしよう」「これから毎日遅刻せずに行けるかなぁ」っていうだけで、タモリさんと毎日いれるのも嬉しかったし。で、レギュラーで戻ってきて、2年半くらいやって終わったんですよ。最終回まで自分がいれたっていうのがすごいありがたいことで。

『いいとも!』と『ピカル~』は自分の中でも一番、芸人人生を変えたすごい番組というか、軸になるものだったので。そのふたつが終わって、よしニューヨーク行こうって決めて。チームだけじゃなくて、自分ひとりで何かできなきゃいけないっていうことをすごい学びましたね。

「セックスめちゃくちゃしたい~」

―ほんと常に前向きというか、やっぱり真面目だし本気ですよね。

直美 それをやるには本当に疲れるんですけど、挑戦なんですよね、全部。思ったことチャレンジしなきゃいけない。今だと、また持ってるカード切っちゃってるんで。

―新たに血の入れ替えじゃないけどチャージしないと? ちょうど30歳になるタイミングで。

直美 そうなんですよ。だから結構今、この仕事大変だなぁって思うこともあるし。あぁ~ってなるんですけど。でもやっぱり挑戦なので。今までやったことのないことだから大変って思うだけで。

―真面目だけに不安なんですかね。そういう繊細さって芸人の皆さんにあるでしょうけど。

直美 吉村(崇、平成ノブシコブシ)さんもそうですよ。繊細だと思います。あの人も真面目で不安なんで。私は吉村さんに育てられたので、本当になんか、師匠というか(笑)。

―吉村さんに繋いでいただいたのが家城(啓之=マンボウやしろ)さんで。やはり真面目で不安な(笑)…先輩で師匠筋ですよね。周りに人間的で魅力ある方がいっぱいいますね。

直美 はい。なんか私、芸人さんの生き様がすっごい好きなんですよ。

―男性として見るとどうなんですか? 恋愛方面は…芸人さんに限らずですけど。やっぱり今は仕事一途という感じ?

直美 いや、そんなことないですよ。恋愛もガンガンしたいし、もう、ばんばんセックスしたいって、やっぱ思いますよ。あははは(笑)。

―ははは(笑)。結構、真面目な話をしすぎてましたが、出ましたね(笑)。

直美 セックスめちゃくちゃしたいですね~。あははは(笑)。

―吉村さんのトークはそれと車で半々でしたから。さすが後輩ということで(笑)。ちなみに、愛車の助手席にはだいぶ乗せてもらったそうですが。

直美 そう。なんか、テイラー・スウィフトとか音楽かけてきて。で、「若い女のコに合わせてこういうの聞いてる」って言うんですけど。絶対聞かないでしょ! 1回、私で試すんですよ。こういうの喜ぶのか、私で試してくるんです。

―あははは。それで助手席に。

直美 でも、声が全然違くて、ぱって見たら、よくわかんない人のカバーバージョンのテイラー・スウィフトで(笑)。吉村さん、買ったことないから。で、「たぶんこれテイラーじゃない」って言ったら、もう黙っちゃって。15分後くらいに「えっ、これカバーなの? 2千円くらい出して買ったんだけど」」とか言ってきて(笑)。

―直美さんで試して、気付いてもらってよかったかも(笑)。

直美 そうですよ。でも私もどんどん歳を取ってくるので、もう20代の女のコのスタンスを私じゃ試せませんよっていう話なんですけど(笑)。

「1番いいのは彼氏とか作りたいけど…」

―(笑)まぁでも吉村さんはまだまだ視界に入る女をヤり尽くしてないと言ってましたから。つきあってあげないと。

直美 あの人はだいぶヤッてますよ。私はなかなか…できないんですよね。

―女性の場合は男の風俗遊びとも違って難しいですしね。

直美 そうなんですよ。だから、大人になった時にそういう関係って、ある意味、素晴らしいなって思ったんです。なんていうか、セフレじゃないけど…。心と心が通じ合えるのって時間かかるし。疲れるじゃないですか。

―大変ですよね、ちゃんと関係を築いて段取りを経ようと思ったら。

直美 そりゃ1番いいのは彼氏とか作りたいですけど。ただ作るのも時間かかっちゃいますよね。

―尚更、自分の知名度がハードルを高くするのもあるでしょうし。迂闊(うかつ)に作れないというか、いろいろ疑心暗鬼になるのもあるかと。

直美 はい。そうなんですよ。

―なんか、リアルな話になってきましたが(笑)。そういえば、自分も車の免許を取られたとか。何か思い立ったんですか?

直美 元々、車はすごい好きで、18歳になったら取ろうと思ってたんですけど、お金がなくて。NSCの養成所のほうに回しちゃってたんで。で、東京行ったら、車乗らないってよく言うじゃないですか?

そのまま取ってなくて、いつかはって思ってたんですけど。そしたら自分が欲しい車があったんですよ。四駆がずっと欲しくて、ランクルの格好いいのないかなって。で、レクサスのアメリカでしか売ってないのがあって「免許取ったらあれかな」って思ってたら、その年の秋に日本でも発売するってなって。

―車ありきだったんですね。それでようやく免許取るタイミングがきたぞと…。

直美 絶対これ買おうって思って。仮免取れた時点で申し込んで、免許取れた次の日にはもう納車して、それ乗ってます。

―じゃあ、今は車を運転してる時間が気分転換だったり。

直美 もう、すごい楽しいし。やっぱイイ車っていうのがすごい大事だなぁって。高いとか安いじゃなくて、自分にとってですけど「いいな、この車!」ってテンションが上がるって、すごいイイなぁって思うので。

―同感です。僕も当時、サンフランシスコでひと目惚れしたジープのチェロキースポーツに22年間乗ってますから。

直美 えぇ! そうなんですか。それ新車ですか? 22年、保つんですね。

―10万キロ過ぎたくらいで、いろいろガタは出ますけど。一応、大事にしてるんで。この話すると、また尽きないですよ(笑)。

直美 あははは(笑)。

次回のお友達は女優として大活躍の…

―では、逆に自分のレクサスの助手席に乗せてというのもありですね。

直美 はぁ…男をナンパするみたいな?(笑) 結局、何かお金とかちらつかせないとダメなのかなってのはありますよね。そういう車とかね。

―でも、それも不信になりますよね。疑心暗鬼になって全否定しちゃって。

直美 そうなんですよ。だから理想は自分よりも働いていて年収が高い人がいいんですよ。じゃないと、疑っちゃいます。「どういうつもりでこっちきてる?」みたいな。

―どんどん相手のハードル上がりますよ(笑)。ちなみに、ご自分には浪費癖があって、好きなもの買っちゃうからお金貯まらないっていう話ですが。

直美 はい。だから、この車買うために3年間貯めて。そこから、貯金したら欲しいものが大事な時に買えるんだとわかったんで。今、また一生懸命貯めてます。

―そこは女性の堅実さでしょうか。吉村さんはまだ借金してるって言ってましたから。

直美 吉村さんはもうね、バカなんですよ、使い方が。もちろん後輩のためにもお金使うんですけど、あと家具とかも全部高いの買ってるんで。私、家具には興味ないんですよ。全部、ニトリなので(笑)。洋服にしかお金かけてないし、洋服も1着5千円とかそういうものをいっぱい買ってるだけで。

―それで似合ったもの、カワイいものを見つけるのが得意だから素敵ですよね。

直美 吉村さん、高いものばっかり買い過ぎなんですよ。だからちょっと反面教師にして、お金使い過ぎないようにしようと思いました。

―(笑)ここからもっと恋バナも伺いたかったんですが、もうお時間ということで…。次のお友達をご紹介いただければと。

直美 すいません、長々とすごい喋っちゃって。二階堂ふみさんとか…番組で一緒だったんですけど、最年少なのに1番しっかりしてて、まじリスペクトしてます!

―“ぐるナイ”の『ゴチになります』で共演されて、すっかり仲よく(笑)。

直美 ふみちゃんはいつも可愛くて。私が変な下ネタ言うと苦笑いしてて、その顔が見たくて言ってる部分もあります!(笑)

―ははは、了解です。では繋がせていただきますので。本日は本当にお忙しいところありがとうございました!

第50回は12月17日(日)配信予定! ゲストは女優の二階堂ふみさんです。

(撮影/首藤幹夫)

●渡辺直美(わたなべ・なおみ) 1987年10月23日、台湾生まれ。東京NSC12期生。18歳で芸能界デビュー、2008年には「笑っていいとも!」(フジテレビ)のアシスタント「いいとも少女隊」の一員となった。いいとも少女隊を卒業した、約1年半後には月曜レギュラーとして復帰。インスタグラムのフォロワーは日本一の730万人を超える。アパレルブランド「PUNYUS(プニュズ)」のプロデュースや、2017年7月期の連続ドラマ『カンナさーん!』(TBS)で主演を務めるなど活躍の場を広げている。