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取材・文/直井裕太
政治・国際
M1A2エイブラムス。120㎜滑腔砲を装備するアメリカ軍の主力戦車。「砲塔部分の装甲は厚さ100㎝近くあり、攻撃力だけでなく乗員の生存を最優先に設計されているのが特長です」(照井氏)
M1A2エイブラムス
レオパルト2「NATO加盟国ならどこでも修理・改修、さらには乗員の訓練も行なえるベストセラー戦車。こういった汎用性の高さでウクライナが最も欲しい戦車だといえるでしょう」(照井氏)
AMX-10RC。105㎜滑腔砲を搭載し、最大時速85キロで走行できる装輪戦車。「機動力の高い車両ですが、雪解けによる泥濘の多い戦場では走破力面で装輪は不利になります」(照井氏)
チャレンジャー2「こちらも多くのNATO加盟国で採用され、円滑な整備や訓練を行なえます。英国が開発したNATOの主力戦車であり、政治的にはNATOのウクライナへの本格介入を意味します」(照井氏)
チャレンジャー2
M109 155mm 自走榴弾砲「戦車が前衛なら、これは戦車に随伴する後衛。大口径の155㎜砲で敵陣へ突入する戦車と、その随伴歩兵をサポートするのが役割となります」(照井氏)
M109 155mm 自走榴弾砲
M2ブラッドレー「歩兵を運搬する車両で、エイブラムス戦車に随伴して行動することを目的として開発されました。完全装備の歩兵が最大7名乗車できる、"戦場のタクシー"です」(照井氏)
ハイマース「最大で90㎞の射程を誇る精密誘導ロケット。70㎞圏内なら移動する車両への弾着も可能で、ロシアにはこれを迎撃する手段がなく、ウクライナ軍のチート兵器となっています」(照井氏)
「最大で90㎞の射程を誇る精密誘導ロケット。70㎞圏内なら移動する車両への
M777 155mm 榴弾砲「誘導式のエクスカリバー砲弾を使用すれば、20㎞圏内なら誤差5m以内の精度で弾着。M777が前衛、ハイマースが後衛という運用で陸戦の主役となっています」(照井氏)
M777 155mm 榴弾砲
ストライカー「オプションで自動射撃システムのRWSや対空ミサイルなども用意されつつ、戦車や自走砲の攻撃を統括する指揮車両としての活躍が期待できます」(照井氏)
F-16「空対空、空対地攻撃が行なえるマルチロール機。実機に乗らなくても各国でシミュレーターが開発されており、それを活用すればどこでも訓練できるのもメリットです」(照井氏)
A-10「戦車攻撃に特化された機体で、アフガニスタン戦争でも実績十分。ウクライナは開戦直後から供与の打診をしており、すでにシミュレーターでの訓練を行なっています」(照井氏)
AS 332 ピューマ。NATO諸国でのベストセラーヘリ。「人員だけでなく、M777のような榴弾砲の輸送、さらにはオプションを装着して対地攻撃など、世界屈指の万能ヘリです」(照井氏)
元陸上自衛隊戦車大隊所属の照井資規(もとき)さん
ロシアによるウクライナへの侵攻が始まってから間もなく1年。昨年から米英を中心として対戦車ミサイルや榴弾砲などの兵器をウクライナへ供与してきたが、今年はそれがさらに本格化している。ロシア軍を駆逐し、領土...
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