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取材・文/横井周子 撮影/五十嵐和博 鯨井隆正
エンタメ
華やかな外観とは異なり、白を基調とした穏やかな内装。階段の踊り場にある波打つ窓ガラスは、奇跡的に割れずに残っていた当時のもの
当時の日本人は身長が低かったためか、ドアノブは低い位置に。多くの場所で改修が必要だったが、当時の趣(おもむき)を残している
「旧尾崎邸保存プロジェクト」が始まる数年前、山下先生は伝統的な日本建築である「数寄屋(すきや)」を新築。土地探しの決め手になったのが旧尾崎テオドラ邸だった。詳しくはエッセイマンガ『数寄です!』『続 数寄です!』にて
昨年10月に開催された「藤田和日郎 黒博物館シリーズ原画展」では、原画や考察ノートだけではなく、キャラクターパネルも展示。藤田先生も度々訪れていたようで、その裏には直筆の落書きも。展示が好評だったため、3月に福岡でも開催され、4月にはなんばマルイで開催予定
『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』の主人公のひとり、エルシィのドレスも登場。貴重な展示に訪れたファンも驚いた
初の連載作『子供はわかってあげない』では柔らかな画とセリフで人々の心の機微を捉え、大きな衝撃を残した田島列島先生の初原画展を旧尾崎テオドラ邸で開催。ギャラリー前の大きなヴィジュアルにも印象的なセリフが抜粋されていた
ヴィンテージの棚の引き出しにも原画やネームなどが収められていた
「不思議な少年 山下和美展」では、作品原画だけではなく、各書店に配布するPOPの原画なども展示。もちろん棚の引き出しにも原画が入っているが、1話まるまる展示。物語の続きを読むため、わくわくしながら引き出しを開ける仕掛けになっている
中央は2007年に発行された『モーニング・ツー』2号に掲載された表紙イラスト(W表紙のうちの裏表紙)。イラストはビニールに入っており、その上には印刷のための指示が書き込まれている。印刷のこだわりまで伺える珍しい展示
「不思議な少年 山下和美展」は4月8日(火)まで開催。会場で購入できる図録には、旧尾崎テオドラ邸1周年を記念し、浦沢直樹先生や髙橋ツトム先生などの漫画家のほか、声優の緒方恵美さん、俳優の池田エライザさんなどのインタビューも掲載されている
連載を抱え、忙しいなかでもギャラリー運営や展示会に精力的に関わる山下先生
1888年に麻布に建てられ、1933年に豪徳寺に移築された旧尾崎テオドラ邸。シンプルだが重厚感が漂う、世田谷区の閑静な住宅街にたたずむ青い洋館が、それだ。2019年、この洋館は老朽化のため取り壊しの危...
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