日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ダーティ・エンジェルズ』をレビュー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。敵だらけの地で女性だけの傭兵部隊が救出作戦に挑む!
『ダーティ・エンジェルズ』
評点:★3.5点(5点満点)

看板に偽りなしの、誠実なジャンル映画

© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.

ジャンル映画は常に「お約束」の上に成り立つ。

ホラー映画にはホラー映画の「お約束」があり、コメディ映画にはコメディ映画の、そしてアクション映画にはアクション映画の「お約束」がある。

ジャンル映画の傑作はそういう「お約束」を逸脱することから生まれるものだが、その逸脱が喜ばしく感じられるのは作り手が「お約束」をしっかりと理解し踏まえていればこそだ。

悪の武装勢力に誘拐された少女たちを救うため、さまざまな特殊技能を備えた女性傭兵部隊が決死の作戦に挑む!という本作は、そういう「お約束」「紋切り型」の楽しみに満ちた作品である。

舞台となる土地や「敵」の正体は異なれど、物語の骨子は『コマンドー』(85年)や『デルタ・フォース』(86年)といった大味なアクション映画と同じであり、派手なドンパチと分かりやすい自己犠牲(「ここは任せてお前は先に行け!」)があり、友情があり裏切りがある。

そういうジャンル映画を観に行くときに期待するものが全て詰まっているわけで、逸脱的な意外性はまるでないかもしれないが、「派手なドンパチのあるアクション映画でスカッとしたい」欲には完全に応えてくれる、誠実なジャンル映画である。

STORY:米軍撤退後も混乱が続く中東。ISISがパキスタンの学校を襲撃し、元アフガン政府関係者や米国外交官の娘たちを誘拐する。少女救出と因縁の決着のため、米軍女性兵士ジェイクは特殊技能を持つ女性傭兵部隊と共に極秘作戦に挑む

監督・脚本:マーティン・キャンベル
出演:エヴァ・グリーンほか
上映時間:104分

全国公開中

★『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』は毎週金曜日更新!★

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