2005年(平成17年)12月8日に秋葉原で産声を上げたAKB48。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、大島優子、指原莉乃ら数々のスターを生み出し、誰もが知る国民的アイドルグループとなった。
あれから十数年、元号は令和に変わり、また新たなスター候補生が続々と加入している。当時とは異なる状況で、彼女たちは何を思いAKB48になろうとしたのか? どこを目指すのか? フレッシュメンバーの魅力を深掘りインタビューでお届けです!
第12回は神奈川県出身、17期生の太田有紀(おおた・ゆき)。学業とアイドル活動を両立させて、今春、短大を卒業。幼稚園教諭と保育士の資格を取得したメンバーだ。前編はAKB48に入るまで、アイドルオタクだった学生時代や、オーディションの話などを語ってもらいました。
■授業では緊張して手があげられないコでした
――どんな子供でしたか?
太田 親からよく言われるのは、お昼寝をしないで、夜にちゃんと寝てくれるコだったって。あまり手がかからなかったんだと思います。でも1回だけ、ソファからソファへジャンプしてたら、着地したところが悪くて、頭を切って、医療用ホッチキスで止めたことがあったらしく。
――元気いっぱいな感じですね。
太田 そうですね。低学年の頃はキックボードや自転車で外に出かけて、鬼ごっこをしたり、壁に登ったり。でも高学年になってからは、お友達の家でゲームしたり、音楽番組や映画を見たりとか。
――小学校ではどんな感じだったんですか?
太田 休み時間は外へ行って、ジャングルジムで鬼ごっこをしたり。あとは図書委員だったので、朝はずっと図書室いたり。
――本は好きなの?
太田 好きですね。2週間に1回ぐらいお母さんに図書館へ連れて行ってもらって、10冊ぐらい借りてました。子供の本って、すぐに読めちゃうから、数日で読み終えちゃって、2週間後まで待つというのを繰り返してました。
――ということは、お勉強はできた方じゃないですか?
太田 そんなに得意じゃなかったです。本は興味があるから読むんですけど、勉強の仕方がわからなくて。特に秀でたものはなく、平凡な成績表でした。
――読書感想文だけ、すごい上手だったり。
太田 苦手でした。本を読むとあらすじが入ってくるじゃないですか。それをそのまま書くしか頭になくて、感想ってなんだろうとずっと思ってました。でも中学生になったあたりで、だんだん理解して書けるようになってきました。
――周りに教えてもらったらよかったのに。
太田 これを聞いたら変な感じにならないかな?とか、マイナスなイメージが生まれちゃって。周りを気にしちゃうコでした。
――人に聞けないタイプなんですね。授業では手をあげるコでした?
太田 絶対に手をあげなかったです。みんなと話すのは好きなんですけど、授業だと緊張しちゃう。これ絶対に合ってるだろうなと思っても、違ってたらどうしようって考えちゃって、誰かが答えてくれるの待とうと。
――自分から進んでやることはなかった?
太田 中学生の頃に合唱コンクールがあって、音楽が好きだったし、吹奏楽部だったので、それは前に出ようとしましたけど、他の場面はそんなになかったですね。
――吹奏楽部だったんですね。
太田 お父さんが若い頃に趣味でサックスを吹いていて。もともと音楽好きだったし、楽器も家にあるので、とりあえず吹奏楽部に行ってみたら、仲のいいコもたくさん入ったので、私も入ろうって。そこでアルトサックスをやってました。
――サックスは子供の頃からやってたんですか?
太田 中学生までは触ったことはなかったです。やったことあるのはピアノぐらいで、小学校3年生ぐらいまで、3~4年習ってました。
――他にも習い事はしてた?
太田 塾とテニスとあとは水泳ぐらいです。
――自分からやりたいって言ったの?
太田 自分からやりたいっていうのもあるし、ピアノに関しては3コ上の姉がやっていたんです。小さい頃ってよく真似したがるじゃないですか。だから始めたんですけど、毎週通うことが耐えられなくて、塾以外は長く続かなかったですね。
――お姉さんとはどんな関係だったんですか?
太田 小さい頃は私が荷物を片付けなかったりとか、母が怒るようなことで姉に怒られたり。最近は母の日と父の誕生日が近かったので、ふたりでプレゼントを買いに行ったり、ご飯に行ったりするようになりました。
■色んなアイドルの現場に行って、チェキも撮ってました
――学生時代にハマっていたものは?
太田 アニメも見てましたし、アイドルもそうですね。
――アイドルはいつぐらいから好きになったんですか?
太田 小学生の頃はAKB48がずっとテレビに出ていて、特に篠田麻里子さんが好きでした。お顔が好みでガラケーのロック画面にもしていました。ライブや握手会に行くとかはなかったんですけど、3DSで出ていたリズムゲームをやったり。
――太田さんってすごいアイドルにハマっていたと聞きますが、それはいつからなんですか?
太田 高校生になってからですね。インスタグラムとかがだんだん普及してきて、見るとおすすめに可愛いコが流れてくるんですよ。誰だろうと思ったら、だいたいアイドルのコで、それでハマりました。
――どのグループが好きだったんですか?
太田 =LOVE(イコールラブ)さんとかよく見ていて、テレビ出演はもちろん、MVが公開される日には待機して見たり。あとはPeel the Appleさんとか、JamsCollectionさんとか、26時のマスカレイド(ニジマス)さんとか好きでしたね。
――現場も行ってたんですか?
太田 ニジマスさんは武道館コンサートに行ったり、色んなアイドルが出るZeppの対バンとかも行ったり。部活がない時とかは、何かやってないかなって調べて見に行ってましたね。特典会とかも普通に列に並んで、ツーショットチェキを撮影して、今もフォルダーにたくさん入ってます。
――かなり通ってたんですか?
太田 でもアルバイトをしていたので、自分のお財布と相談しながら。その月はイベントが何個あるから、じゃあこれぐらいにしておこうとか。
――アルバイトをしてたんですね。
太田 高校2年生ぐらいになると、周りにアルバイトしているコが増えてくるんですよ。親からお小遣いをもらうより、自由に使えるじゃないですか。社会経験にもなるし、いいかなと思って始めました。高校も吹奏楽部だったんですけど、夏休みとかは朝から午後まで部活に行って、夕方から夜までバイトしてみたいな生活でした。
――ちなみにどこで働いていたんですか?
太田 マクドナルドです。私がいたのはカフェとかドライブスルーもある大きな店舗で、土日はかなり混んでいて、20人ぐらい働いてましたね。
――アルバイトで稼いだお金でアイドルを見るという女子高生アイドルオタクから、なんでアイドルになろうと思ったんですか?
太田 高校3年生になって、自分の将来を想像しなきゃじゃないですか。このまま大学に入って働くのかなと思ったんですけど、それって自分に向いてるのかなって。私、継続することが本当に苦手で、習い事も続かなかったし、就職してお仕事とか続けられるのかなって。
そんな時にAKB48のオーディションがあって。アイドルはずっと好きだし、落ちるだろうなとは思っていたけど、応募してみたら、どんどん進んでいって。最終的に受かりました。
――すごいですね。でもアイドルになるだけなら、他にもいくらでもあるし、その中でAKB48を選んだのはどうして?
太田 やっぱり昔から好きだったのもあるし、あの衣装に惹かれたところもあって。すごいキラキラしてるなって感じたんですよ。
――色んなアイドルを見ていても。
太田 ひとつの衣装だけで活動するアイドルって結構多いんですけど、AKB48って、公演だったり、ライブだったりで衣装がコロコロ変わるんですよ。見ていて飽きないし、いいなって。
――衣装に惹かれたんですね。
太田 そうですね。でも受かるとは思ってなかったです。平日は学校があって、全然休めないし、両立できるのかなって。親との約束で、好きなことをしていいけど、学校はちゃんと卒業しなさいって言われてたんです。そういう話もオーディションでしていたので、たぶん落ちるだろうなと。
――何が決め手だったんですかね?
太田 わからないんですよね。他と比べて秀でたことをアピールできた自信はなくて。そういうのがあったら、これで受かったのかなって納得できるんですけど、それがあんまりピンと来てないからこそ、不思議な気持ちでした。(後編に続く)
【連載「なんで令和にAKB48?」は木曜日更新。苦労した学業とアイドルの両立や、今の夢を語る後編は10月3日公開!】
●AKB48
2005年(平成17年)12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2022年(令和4年)5月4日に17期生、2023年4月9日に18期生、2024年3月17日に19期生がデビュー。
AKB48 64thシングル『恋 詰んじゃった』が絶賛発売中! 「AKB48 17期生昇格記念LIVE!新メンバー挨拶まわり?私たち、AKB48です?」の最終公演がKT Zepp Yokohama(神奈川)にて9月28、29日に開催!! 最新情報は公式ホームページをチェック
●太田有紀(おおた・ゆき)
2004年3月27日生まれ 神奈川県出身
身長157cm 血液型=O型
Nickname=ゆきたん
公式X【@yuki_ota0327】
公式Instagram【@yuki_ota0327】
『週プレ グラジャパ!』で太田有紀の撮り下ろしグラビア&ロングムービーを公開中!
『週プレChannel』にて
太田有紀グラビアメイキングムービー公開中!