じゃい

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第129回】私の彼のことで相談です。彼はギャンブル(主に競馬)が大好きです。一緒に競馬に行こうと誘ってくれて一度行ったことがありますが、たしかに競馬場は楽しかったけれど、私はそこまでハマれませんでした。

彼は週末になると朝から競馬新聞とにらめっこです。お小遣いの範囲で遊んでいるようですが、ギャンブル好きの彼と一緒にいることで、結婚するのが不安になることがあります。他に趣味もなさそうなので、やめてくれとは言いづらいのですが、こういう悩みを抱えてる人って多いのでしょうか。私の不安をどう伝えたらいいか悩んでいます。(20代・女性・会社員)

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天皇賞・秋はドウデュースが貫禄勝ち。武豊騎手の騎乗も見事でした。まあイクイノックスに完勝した馬ですから当然の結果ですが、この秋~冬、下手したらジャパンカップ、有馬を連覇なんてこともあるかもですね。

タスティエーラは意外でした。本命ソールオリエンスは7着。リバティアイランドはまさかの惨敗。馬券はかすりもしなかったです。来週はブリーダーズカップもあるし毎週楽しみが止まりませんねぇ。

というところで今回の質問。まあこういうことは思った以上にある事例だと思います。競馬人口は大体500万人。その中で配偶者や恋人が競馬をしない。ギャンブルをしない。中にはギャンブルが嫌いという人も少なくないでしょう。

結婚や恋人の条件でギャンブルをやらない人って人も結構多いですよね。例えば、過去に親がギャンブルで借金をして辛い想いをした人はそうなることも仕方のないことだと思います。

まず、競馬について語りましょう。

競馬のことを僕は「毎年行われるオリンピック」と表現することがあります。

競走馬の成長は人間と比較して4.5倍早いです。競馬をスポーツとして見た場合、これほど楽しめる娯楽はなかなかありません。毎年新たな競争馬が生まれ、1番強い馬を決める。そして名馬と言われる馬が誕生します。

引退したらお父さん、お母さんになり子供を産み、またその馬達が競い合う。サイクルが早い分、何代も見届けることが出来ます。海外に挑戦したりして、世界の馬と戦うのも実に見どころがあります。

30年間競馬を見てきましたが、そこにはドラマがあり、思い出の馬、思い出のレースがあります。個人的には「ギャンブルは嫌いになっても競馬は嫌いにならないでください」と言いたいくらいに競馬は素晴らしい文化だと思っています。

かたや、競馬には馬券というのがあります。これはギャンブルです。競馬で財を失った人、多額の借金をした人も存在するでしょう。身内にとってはたまったものではありません。これに関しては、自分の身の丈に合った賭け方をしましょうとしか言えません。幸い、彼は小遣いの範囲で遊んでいるのでそこは安心出来るとは思います。

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次に夫婦やカップルについての話をしましょう。

僕も30年以上連れ添った相手がいます。昔、一緒に競馬場に行ったことがありますが、ゴール前で興奮して彼女の頭を叩いてしまい、2度と競馬場には行かないと言われました。

お互い共通の趣味もなく、趣味を作ろうと2人ともやったことのないチェスを買いました。お互いルールを覚えて対戦しましたが、僕が11連勝した時点で、「2度とやらない」と言われました。今思えば手加減すればよかったと思いますが、まだ20歳くらいでそんな余裕もなかったのでしょう。

それから2人の共通の趣味はありません。

夫婦やカップルはお互い特別な存在です。何股もしていない限り、唯一無二の存在です。あれが嫌、これが嫌、あそこを直して欲しい、これをやめて欲しいなどの要望があるのは分かりますが、これだけでは不満ばかり募ります。そこはお互いの妥協と寄り添いが大切なような気がします。

今回の場合だと、競馬をやめろ!というのではなく、自分の許せる範囲で楽しむなら目をつぶるとか、当たったらお寿司連れてってねとか、ちょっとでも相手の気持ちを理解しようとしてみてはいかがでしょうか?

彼もあなたの気持ちを理解しようとするなら、競馬は観るけど、終わったら彼女との時間を大切にしてみるとか、お互い寄り添うと2人の絆も強くなるかもしれません。

彼が、自分のことを一切考えずに競馬に没頭して、目に余るようならその時は今後のことを考えてもいいと思います。お互いの妥協は必要ですが、妥協で結婚するのはあまり勧めません。

今回の文章だけでは、2人がどういった関係なのかは深くは分からないし、仮に会って話をしたとしても2人のことはそこまで分からないでしょう。夫婦や恋人同士の形は人それぞれ違うものだと思います。アドバイスくらいは出来たとして、それが的確かどうかも分からないし、そこまで介入することではないと思っています。

最終的にお互いで決めることになると思います。

僕はただ、あなたの幸せを願うだけです。

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【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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じゃい(インスタントジョンソン)

じゃい(インスタントジョンソン)

1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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