
伊藤将史
いとう・まさし
伊藤将史の記事一覧
東京都在住。IT・金融・Web3・歴史・漫画・アニメなどなんでも書くライター。

3年連続でインフレが続いており、収まる気配もナシ。おまけに賃金は待てど暮らせど上がらない!
国や勤め先に期待してもラチが明かないなら、節約術や財テクを駆使して、セルフで"実質賃上げ"だ!! 未曽有の物価高を前向きに、明るくサバイブする知恵はこんなにもある! そこで【超最新版"国宝"級のちまちま節約術&財テク35連発】(全7回)を紹介。第5回は「資産運用」編。
*記事内の情報はすべて8月27日時点です。最新の情報は各種ホームページなどを参照してください。また、記事内の価格はすべて税込です
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今や誰もが投資をする時代になった。一発逆転を狙うのではなく、着実に増やしていこう!
マイナス金利政策の解除を受け預金金利が息を吹き返しているが、定期預金金利は銀行によって0.2~0.6%とかなり差が開いているので、しっかり選ぼう。
一番おトクなのは、給与振込または年金受取口座にするだけで0.6%になる東京スター銀行。次いで、預金額100万円までは0.5%(100万円超は0.35%)になるあおぞら銀行だ。
預金金利は今後も変動する可能性があるので、定期的に情報を調べて一番おトクな方法を選択しよう。
株価の乱高下に一喜一憂する投資だけがすべてではない。金利が上昇し、市場の不確実性が高まる今の時代、資産を保有し続けるだけで安定した収益が得られる「インカム投資」の魅力が増している。
特に注目すべきはふたつ。ひとつはJ-REIT(ジェイ・リート。不動産投資信託)だ。金利が上昇するとJ-REITが不動産購入のために行なう借入金の金利負担が増えるとの懸念から価格が下落し、結果として分配金利回りが5%前後と魅力的な水準になっている。もうひとつは米国債。インフレを抑制するための政策金利の据え置きに伴い、債券の利回りも歴史的な高水準にある。
ただし、J-REITには空室リスクや不動産価格下落リスク、米国債には為替変動リスクがあることも忘れてはならない。
明治安田生命の「じぶんの積立」は、貯蓄しながら強力な節税メリットを享受できる"預金もどき"の保険商品だ。
毎月1口5000円(最大4口まで)の保険料を5年間積み立てた後、5年間の据え置き期間を経て、10年後に満期保険金として預けたお金+6.3%分の"利息"を受け取れるというもの。
「しかもこの商品は一般生命保険料控除の扱いで、控除の対象になります。例えば課税所得500万円の人なら、年間で1万円ほど税金が軽減されるのです」(佐藤氏)
いつでも元本保証で医師の診査も不要。どんな人でも始めやすい節税&貯蓄&投資術となっている。
日銀は2024年にマイナス金利を解除したが、物価高や円安を背景に、25年にかけて追加の利上げに踏み切る可能性が高いとみられている。
銀行の定期預金金利は政策金利に連動するため、これから定期預金金利が上がっていく可能性も十分にある。つまり、長期すぎる定期預金を今組むのはリスクにもなるのだ。
最低限の目安として、1年で1%超の定期預金を選ぼう。例えば、オリックス銀行は新規口座開設者限定の「eダイレクト定期預金優遇金利プログラム」に申し込むだけで1年もの定期預金の金利が1.2%となる。
期間限定キャンペーンを実施している銀行も多いので、定期預金をする前に必ず調べてみよう。