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取材・文/赤谷まりえ
社会
「パンパンガール」というなかなか語られることのない戦後の“裏面”を紙芝居として語り継ぐ
パンパンガールたちを中心に、朝霞の光景を描く田中さん。飲食店で米兵といちゃくつくパンパン(左下)や、変電所の小屋の裏でコトを済ませるパンパン(右下)などのほか、米兵に挨拶する子供たちといった日常も描く
実家の貸席での様子を描いた一枚。「うめ」「もも」「さくら」は部屋の名前。後ろの部屋では障子越しに、コトに及んでいるパンパンガールの姿が。部屋の前にハイヒールが置かれているのは、玄関に置いておくと盗まれるため。ちなみに中央の金魚は実際に盗まれてしまったそう
田中さんの実家の軒下に住み着いていたパンパンガールも。田中さんのお母さんは彼女に食べ物などあげていたそう。野良犬を見ている姿が切ない……
パンパンガールと米兵が盛り上がるなか、奥には葬儀で張られる鯨幕に立小便する米兵も。日本人たちは米兵に文句も言えない。そんな米兵たちにすがるパンパンガールは、日本人から蔑まれた。ただ実際は、パンパンガールが米兵の横暴な振舞いを止める役割を担ってた一面もあったそう
学校の校庭の脇にある草むらや林でコトを済ませるパンパンガールと米兵。林の中にある白いものはすべてコンドーム。朝になると学校の用務員や教師が捨てていたそう
クルマの中でコトを済ませるパンパンガールと米兵
当時のパンパンガールの様子や市井の人々の暮らしを伝える田中さん
田中さんは当時の様子を思い出し、紙芝居として今でも毎日、描いている
各所での展示や講演などで、小学生が見た朝霞の戦後を伝えている田中さん
「パンパンガール」というなかなか語られることのない戦後の「裏面」を紙芝居として語り継ぐ太平洋戦争終結から今年で78年。埼玉県朝霞市に、教科書では学べない「戦後の大衆史」を語る人がいる。「パンパンガール...
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