日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ザ・ブライド!』をレビュー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。不死身の怪物とその花嫁が繰り広げる逃避行!
『ザ・ブライド!』
評点:★1.5点(5点満点)

新味に欠ける「マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」大暴れ

©2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.©2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

『フランケンシュタイン』をモチーフにした映画はこれまで116年の長きにわたって作られ続けてきた。

有名な作品もあるし、ほとんど誰も知らないような作品もあるが、本数も膨大だ。

多くの作品はフランケンシュタイン博士の被造物たる「怪物」をめぐる物語だが、1935年の映画『フランケンシュタインの花嫁』にインスパイアされた「花嫁(ブライド)」テーマの作品も数多くあり、それぞれのやり方で女性性を探求し、また意識的か無意識的かを問わずフェミニズムの領域と関わりを持ってきた。

ジャンル映画は無意識的に極めて先鋭的で「進んだ」考え方を体現してしまうことがあり、その観点から、これまで「女性性がエクスプロイト(搾取)されている」と批判されてきた過去の作品を再評価する流れもある。

本作はそのような歴史や、ジャンル映画が積み上げてきたもの全てを意に介することなく、新味に著しく欠ける「マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」が大暴れするさまを誇らしげに描いてみせる。

彼女には『フランケンシュタイン』原作者のメアリー・シェリーが憑依しているという設定だが、その設定こそエクスプロイテーションの極みと言わざるを得ない。

STORY:1930年代のシカゴ。怪物フランケンシュタインは孤独に耐えきれずユーフォロニウス博士に伴侶を創ってほしいと依頼する。博士は事故死した女性を花嫁としてよみがえらせる。やがて、ふたりは追われる身となり......

監督:マギー・ギレンホール
出演:ジェシー・バックリー、クリスチャン・ベールほか
上映時間:126分

全国公開中

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