森保 一(サッカー日本代表監督)×中川絵美里「守備も、攻撃も、主体的に戦ってW杯の頂点を目指したい」

取材/中川絵美里 撮影/熊谷 貫 文・構成/高橋史門

会員限定

サッカー日本代表・森保 一監督をスポーツキャスター・中川絵美里が直撃!サッカー日本代表・森保 一監督をスポーツキャスター・中川絵美里が直撃!

6月15日、いよいよサムライブルーは北中米W杯で初戦を迎える。率いるのは、日本サッカー史上初、2大会連続で指揮を執る森保 一。重なる主力選手の負傷、今大会で初めて導入されるシステムなど、さまざまな難題が立ちはだかる中、知将は今何を思うのか。英国への遠征直前、独占ロングインタビューをここに(結果はスコットランド、イングランド相手にいずれも1-0の無失点勝利)。スポーツキャスター・中川絵美里が聞いた。

* * *

【主力MFの不在について今思うこと】

中川 北中米W杯まで、いよいよ3ヵ月を切りました。英国遠征でのスコットランド戦とイングランド戦(3月29日と4月1日。いずれも日本時間)、そして5月31日の壮行試合(対アイスランド)と、3試合を通じてどういった点に重きを置いていますか?

森保 前回の代表活動(昨年11月18日ボリビア戦)から日にちが空きましたので、もう一度、戦術面などを含めて基本的なところを強化すること、それに戦術のバリエーションを試したいところです。それは経験値のより高い選手のグループで戦える場合においてですが。

ただ、ケガ人が多いので、もし難しいようであれば、多くの選手のパフォーマンスを確認していくことになります。

中川 2月、欧州視察から帰国後の囲み取材で、この英国遠征ではベストメンバーに加え、まだ見てみたい選手を呼びたいと答えられていました。まさに、この遠征は当落線上の選手と新戦力の見極めにおいて最終選考となりますか?

森保 その意味合いもありますね。

中川 ケガ人のお話が出ましたが、確かに選手の負傷が続いている印象があります。それくらい皆さん、強度の高いところで戦っているのだなと。監督はどうとらえていますか?

森保 ケガは本人にとって痛いでしょうし、われわれにとっても残念で痛いことです。ただ、それだけ選手たちが厳しく激しい戦いの中で、高みを目指して本当に頑張っているという裏づけでもあると思うのです。だから選手たちを心からリスペクトしています。

もちろんケガ人がいないほうがいいに決まっていますが、これまで誰かが欠けたとしても、チームとして戦う上で力を落とさないようにする、選手層は厚くすることを最大限トライしてきました。そのときのベストメンバーで戦うというのは毎回の活動でやってきたことですので、W杯も普段どおりにやっていきたいです。

中川 今回の英国遠征から復帰される選手もいると思いますが、そうしたケガ明けの選手の招集について見極めはどのようにするのでしょうか?

森保 鋭い質問ですね。われわれとしては走行距離やスプリント、スピード、コンタクトにおけるデータ的な部分、そして実際に代表活動に来てもらって、仕上がりや日常をチェックするといった具合です。そして、選手の所属先とも緊密に連絡を取り合いながら、最終的にメディカルスタッフとも話をして判断しますね。

ひとつの判断基準ではなかなか決めにくい部分もあります。メンバー発表の段階では状態が70~80%であっても、大会期間中に100%にもっていける見通しが立てば、選考に入れたいと思っています。

  • 高橋史門

    高橋史門

    たかはし・しもん

    エディター&ライター。1972年、福島県生まれ。日本大学在学中に、『思想の科学』にてコラムを書きはじめる。卒業後、『Boon』(祥伝社)や『relax』、『POPEYE』(マガジンハウス)などでエディター兼スタイリストとして活動。1990年代のヴィンテージブームを手掛ける。2003年より、『週刊プレイボーイ』や『週刊ヤングジャンプ』のグラビア編集、サッカー専門誌のライターに。現在は、編集記者のかたわら、タレントの育成や俳優の仕事も展開中。主な著作に『松井大輔 D-VISIONS』(集英社)、『井関かおりSTYLE BOOK~5年先まで役立つ着まわし~』(エムオンエンタテインメント※企画・プロデュース)などがある。

Photo Gallery

編集部のオススメ

関連ニュース

TOP