
濱田祐太郎
はまだ・ゆうたろう
濱田祐太郎の記事一覧
1989年生まれ、兵庫県神戸市出身。2013年より芸人として活動を開始し、『R-1ぐらんぷり2018』(フジテレビ)で優勝。関西の劇場を中心に舞台に立つほか、テレビやラジオなどでも活躍。公式X【@7LnFxg25Wdnv8K5】
盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎さん
『R-1ぐらんぷり』第16代王者にして、盲目のピン芸人・濱田祐太郎のコラムが週刊プレイボーイで好評連載中! その名も「盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎の『死角からの一撃』」。
第41回は、愛媛県でのイベントで、個性派MCと着ぐるみキャラクターたちと共演したときの話。
* * *
10月4日に、愛媛県で開催された「ふれあいフェスティバル」というイベントに参加して、着ぐるみたちと"ちょっと過激なふれあい"をしてきましたよ。
会場は、大きなショッピングモールのイベントスペース。僕はそのイベントのお笑いステージで10分間ネタをやって、その後、MCのやのひろみさんと15分ほどトークするという流れでした。
当日、控室で軽い打ち合わせがあり、やのさんとはそこで初対面。声が大きくハキハキしていて、"キャリアウーマン"って感じの印象でした。
どのぐらい声が大きかったかというと、廊下で話す声が控室まではっきり聞こえてくるくらい。内容まで聞こえたので、「この人には絶対に内緒話はできないな」と思いました。
この日はけっこうハードスケジュールで、夜には大阪の難波でライブがあったので、イベントが終わったらすぐに空港へ向かわなきゃいけなかったんです。
だから、「愛媛らしいことは何もできそうになくて残念だなあ」と思っていたら、愛媛らしいことがありました。控室に小さいペットボトルのポンジュースが2本。
それなら、愛媛は鯛めしが有名らしいので、「もしかして、お弁当は鯛めしか!?」と期待していたら、シンプルなのり弁でした。
それと、なぜかキットカットがたくさん置いてありました。愛媛と関係ないやろ。もちろん全部おいしくいただきましたけどね。
そしてステージが始まり、僕がネタを終えると、いよいよやのさんとのトーク。やのさんは元気にいいかげんなことを言うので面白かったです。
「最前列で、愛媛県で一番きれいなマダムが濱田さんに手を振ってます!」とか。一番きれいなんて絶対思ってないやろ。
ほかにも、「今日は愛媛から1000万人の人が集まってくれてて、濱田さんに見せられないのが残念です」とか。そんなに集まってるわけないやろ。
僕もその都度ツッコミを入れながらトークコーナーは進んでいきました。
実はこのイベント、法務省などが取り組む、人権の大切さを多くの人に知ってもらうための催しでもあったんです。なので、トークの途中からは、人権イメージキャラクターの「人KENまもる君」と「人KENあゆみちゃん」という着ぐるみも登場しました。
そのとき僕の頭にはずっと、農林水産省の簗(和生)大臣の「選挙で自分を応援しなかった自治体の予算を大幅にカットした」って疑惑の話がこびりついていて。
思わず着ぐるみたちに「君たちが作られるときも予算カットされたの?」とボケで言ってみたんです。そうしたら、やのさんが「それは担当が違いますから!」とツッコんでくれて、けっこうウケました。
さらに、愛媛県のイメージアップキャラクターの「みきゃん」も登場。珍しいでしょ? 舞台上にいる5人のうち、人間が2人って。
みきゃんはみかんの色をした犬のキャラクターらしく、とても人気があるそうです。
最後は、会場のお客さん向けに記念撮影の時間が設けられ、やのさんが僕をみきゃんの隣まで誘導してくれたんです。
そのときに「みきゃんちゃん、生乾きのにおいするね」とボケで言ってみたら、やのさんがすかさず「そんなこと言わないでください! 今、繁忙期で乾かす時間ないんですよ!」とツッコんでくれて、もう会場は大ウケでしたよ。
実は人生初めての愛媛県だったんですけど、とてもいい思い出になりました。
●濱田祐太郎(はまだ・ゆうたろう)
1989年生まれ、兵庫県神戸市出身。2013年より芸人として活動を開始し、『R-1ぐらんぷり2018』(フジテレビ)で優勝。関西の劇場を中心に舞台に立つほか、テレビやラジオなどでも活躍。公式X【@7LnFxg25Wdnv8K5】