
濱田祐太郎
はまだ・ゆうたろう
濱田祐太郎の記事一覧
1989年生まれ、兵庫県神戸市出身。2013年より芸人として活動を開始し、『R-1ぐらんぷり2018』(フジテレビ)で優勝。関西の劇場を中心に舞台に立つほか、テレビやラジオなどでも活躍。公式X【@7LnFxg25Wdnv8K5】
盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎さん
『R-1ぐらんぷり』第16代王者にして、盲目のピン芸人・濱田祐太郎のコラムが週刊プレイボーイで好評連載中! その名も「盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎の『死角からの一撃』」。
第37回のテーマは「理想の飲み会」。
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僕は普段、大阪で活動しているんですけど、今年の夏は仕事でけっこう東京にも行きました。
東京に行くたびに思うんですけど、東京って大阪よりもなんとなく涼しい気がします。大阪のほうが湿度が高いというか、ジメッとしているというか。
そういう暑い日にはキンキンに冷えたビールが飲みたくなりますよね。ついでに契約のときの不利な条件とかも飲みたくなります。いや、それはいつだって飲まないほうがいい。
飲み会でお酒を飲むとき、皆さんそれぞれお気に入りの「あて」があると思いますが、僕が一番好きなのは焼き鳥です。特に皮、せせり、ふりそでが好きです。
理由はふたつあって、ひとつは単純に鶏肉が好きだから。そしてもうひとつは、目が見えなくても食べやすいからです。
まあ、後者は完全に後づけの理由ですけどね。結局、焼き鳥が好きなのは普通においしいからです。
ただ、目が見えなくても食べやすいというのは本当です。箸でつまんで食べるのって、なかなか大変なんですよ。小さかったり、細かったりすると特につまみにくい。
代表的なものでいうと、フリスクとかはかなり大変ですね。いや、フリスクを箸でつまんで食べることないやろ。
実際には、お刺し身とか、サラダに入っているほっそい葉っぱとかは、なかなかつまめません。その点、焼き鳥は串に刺さっているから食べやすいんです。
あと、飲み会でいうと、僕は大人数より少人数のほうが好きです。多くても4人くらいがいいですね。それ以上になると、めっちゃ疲れます。
これは完全に目が見えないことが原因なんですけど、大人数になると、誰と誰が会話をしているのか把握するのが難しくなるんです。
例えば、自分を含めて5人で飲んでいるとするじゃないですか。
あっちのふたりは、「海賊王は最近、仕事どう?」「全然あかんわ。空の支配者はどう?」と話している。一方、こっちのふたりは、「闇の帝王、この間彼女に振られたらしいやん」「そうやねん。もう今日は飲むしかないわ......」みたいな話をしている。
こんなふうに、あっちとこっちで別々の会話が始まると、声だけで「今、誰と誰が話しているのか」を追い続けないといけないので、かなり疲れちゃうんですよね。
いや、どんな飲み会やねん。闇の帝王が彼女に振られて飲んだくれてるの、切なすぎるわ。
というわけで、目の見えない僕にとって最高の飲み会といえば、焼き鳥屋で少人数で飲む会なんです。
......と、もっともらしいことを言いましたけど、嘘です。本当は、かわいい女のコといちゃいちゃしながらの家飲みが、目の見えない僕にとって最高の飲み会です。
ちなみに、僕のお気に入りの焼き鳥屋は、大阪にも何店舗かある「やきとりの名門 秋吉」です。チェーン店なんですけど、「純けい」や「しろ」といった秋吉ならではのメニューがあって、これがおいしいんですよ。
純けいは、歯応えがあって「鶏肉を食ってる!」という気持ちになります。しろは豚のホルモンなんですけど、口の中に甘みが広がります。
そして秋吉の焼き鳥は、基本的に1皿5本で出てきます。例えば、「ねぎまをひとつ」と言えばねぎまが5本出てくる。だから、ふたりで行くより3人とか4人で行って、いろんな種類を頼んで分けながら食べるのがオススメです!
●濱田祐太郎(はまだ・ゆうたろう)
1989年生まれ、兵庫県神戸市出身。2013年より芸人として活動を開始し、『R-1ぐらんぷり2018』(フジテレビ)で優勝。関西の劇場を中心に舞台に立つほか、テレビやラジオなどでも活躍。公式X【@7LnFxg25Wdnv8K5】