30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第17回のお悩みは「傷跡が消えない」です。

【今週のお悩み】ちょっとしたすり傷や切り傷の跡が、年をとったからか、なかなか消えなくなってきました。茶色っぽくなったままで薄くなる気配すらなくて......。数年前の虫刺されの跡もまだ残っているんです(42歳・会社員)

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子どものころは毎日のように怪我をしても数日経てばつるんと元通り!だったのに、大人になると「あれっ、まだ消えてない!?」ってこと、ありますよね。

まずは原因から解説していきましょう。この茶色い跡は「色素沈着」といって、シミと同じメカニズムでできるもの。例えば日光のあたりやすい頬骨あたりのシミは、紫外線によるダメージで皮膚の細胞が黒い色素を持つメラニンを過剰に出してしまうことによってできます。

メラニンは紫外線以外にも、怪我や摩擦などの刺激でも作られてしまうことが分かっています。相談者さんは虫刺され跡が消えないとのことですが、実はかゆみで掻きむしった摩擦もメラニンを生成する原因になってしまっていたんです!

若いころは古い肌細胞と新しい肌細胞が入れ替わる「肌代謝」が活発だからすぐに消えるけど、年齢を重ねるにつれて代謝が悪くなり、メラニンが残りやすくなってしまうんです。特に肌の代謝が悪くなる原因は、水分不足(1日1L以下)、ストレス過多、喫煙! 当てはまった人は要注意ですよ~!

水分を積極的に摂ろう! 水分を積極的に摂ろう!

でも、これらの要因をこれから無くしていっても、いまある傷跡が消えるわけではありません......。「一生消えないのかな?」と落ち込んでいる人も多いのではないでしょうか? でも改善する方法はきちんとあります。ここからは、今ある傷跡を改善に向かわせる具体的な方法を解説していきますね♡

■"消えない傷跡"への対処法

傷跡に優しくぬりこんでね♡ 傷跡に優しくぬりこんでね♡

①ビタミンC入りの美容液を塗る
ビタミンCはメラニンの生成を抑えてくれるので、色素沈着を薄くしてくれます。高い美容液にする必要はなくて、ドラッグストアにあるような安価なものでも十分です♡

②レチノール入りの美容液を塗る
レチノールビタミンAの一種。「アンチエイジングといえばレチノール」と言われるくらい美容好き界隈では有名な成分で、肌の代謝をアップしてくれます。レチノールは女子美容界だとかなり高いものもあるんですが(笑)、手軽にゲットしたい人は「ドラッグストア レチノール」などで検索してみるとリーズナブルなものも見つけられますよ。早急に薄くしたい人はビタミンCとレチノールのダブル使いがおすすめです!

これらのアイテムを使うのと並行して、日頃から水分をしっかり摂ったり、ビタミンCを多く含む緑黄色野菜を食べることも大切。ぜひ実践してみてくださいね♡

今週の教訓:アンチエイジングは女子だけのものじゃない? ビタミンC&レチノールに注目!

【『福井セリナの「健康サディスティック♡」』は毎週月曜日更新!】