
村上隆保
むらかみ・たかほ
村上隆保の記事一覧
編集者/ライター
『週刊プレイボーイ』では、特集記事のほかに爆笑問題、リリー・フランキー、ひろゆきの連載を担当。
公式X【@takapoda4】
GWの列車旅や出張のお供に!
列車旅の楽しみのひとつが「駅弁」。特にお酒を飲みながら食べていると幸せな気分になれる。しかも最近は"酒のつまみになる"駅弁が増えたというのだ。そこで、専門家に聞いてランキング&グランプリを決定! 今年のGWは、この駅弁で最高の休日を過ごそう!!
※価格は税込価格です。また、商品は時間などによって取り扱っていない場合があります。
* * *
出張帰りの新幹線やゴールデンウイーク旅行中の列車の中で、缶ビールなどの酒を片手に駅弁を食べる......。それは至福のひとときだ。しかも、その駅弁が〝酒のつまみ〟に適したものなら、なおさらだろう。
そこで、駅弁研究家の望月崇史氏とウェブサイト『駅弁資料館』館長の福岡健一氏に〝酒のつまみになる駅弁〟を教えてもらい、それを基に編集部でグランプリとランキングを決定した! ちなみに、これらの駅弁は東京駅でも購入できるものがほとんどだ。
では、どのようなポイントで選んだのか? 望月氏が解説する。
「酒のつまみにするならば、『おかず多めで、ご飯少なめ』のお弁当が候補になってくると思います。すると必然的に幕の内弁当的なものを選ぶことになるでしょう。
また、最近はヘルシー志向から、駅弁のご飯の量がどんどん減っているんです。これは、酒飲みにとっては追い風です。
さらに、お酒と駅弁は非常に相性がいい。車を運転しているとお酒を飲めませんが、鉄道ならお酒を飲みながら旅を楽しめます。そのため、お酒を飲むことを意識して作られている駅弁が非常に多いと思います」
今や駅弁は、酒のつまみとしての側面もあるというのだ。
ということで、10位は「シウマイ弁当」(1180円/横浜駅ほか)。

【第10位】「シウマイ弁当」1180円
「シウマイ弁当は、シウマイがメインですが、実は幕の内弁当なんです。幕の内弁当に欠かせない『焼き魚(鮪の漬け焼き)』『玉子焼き』『蒲鉾』が入っています。さらに鶏の唐揚げ、筍煮、切り昆布・千切り生姜などもある。
そして、ご飯にも特徴があって、お米を蒸して炊き上げる『蒸気炊飯方式』です。そのため、冷めてもモチモチした食感が残っているんです」(望月氏)
〝日本一売れている駅弁〟といわれているのも納得できる。「迷ったらコレ!」だ。
9位は「昭和百年弁当」(1280円/小淵沢駅ほか)。

【第9位】「昭和百年弁当」1280円
「2025年の昭和100年を記念して作られたお弁当。『高原野菜とカツの弁当』のチキンカツ、『元気甲斐』の鶏の柚子味噌和え、『牧場の牛めし』の牛丼、『万作弁当』の山菜おこわという山梨県の小淵沢駅で有名な4種類のお弁当が詰め込まれ、食べ比べできます。ロングセラー弁当のいいとこ取りをした駅弁です」(望月氏)
8位は「はこだて四季彩幕の内」(1480円/函館駅ほか)。

【第8位】「はこだて四季彩幕の内」1480円
「鰊(にしん)甘露煮や味付数の子、鰤(ぶり)の竜田揚げ、味付たこ、いかしゅうまい揚げなど函館の味が楽しめます。最後はいかご飯で締める」(望月氏)
食べるだけで、函館に行った気持ちになれるかも。
7位は「倉敷小町」(1480円/岡山駅ほか)。

【第7位】倉敷小町(1480円)
「岡山県の倉敷をテーマにした2段重ねのたこ飯弁当。春版、夏版、秋・冬版があり、季節の変化を目と舌で楽しめます。2月から5月までの春版は、鰆(さわら)の白醤油焼き、たこ唐揚げ、鶏もも天ぷら、煮物、あえ物、きびだんごなど豊富なおかずがいろいろなお酒に合います」(福岡氏)
ボリュームがあるので、たくさん食べたい人にオススメ。
6位は「東京弁当」(2050円/東京駅ほか)。

【第6位】東京弁当(2050円)
「東京の老舗の味を詰めたという中身は、『浅草今半』の牛肉たけのこ、『魚久』のぎんだら京粕漬、『日本ばし大増』の江戸うま煮、『すし玉青木』の伊達平焼、『新橋玉木屋』の白佃煮あさり、『酒悦』のつぼ漬、『舟和』の芋ようかんというラインナップです」(福岡氏)
「東京の名だたる老舗の味が、ひとつにギュッと詰まっていて、これが約2000円で食べられるのはありがたい限りだと思います」(望月氏)
東京在住の人にも食べてもらいたい駅弁だ。
5位は「えんがわ押し寿司」(1900円/新潟駅ほか)。

【第5位】えんがわ押し寿司(1900円)
「これは新潟の駅弁です。カラスガレイのえんがわを使った押しずしで、しっかり脂が乗っています。新潟から東京に送ってきても、脂が浮いたりしていません。この処理を考えるために3年くらいかかったと聞いています。
そして、できれば新潟の地酒を合わせてほしい。ご当地の地酒が一番合うと思います。ですから、駅弁とお酒のマッチングも楽しんでもらいたいです」(望月氏)
「23年にSNSで人気になり、東京駅への輸送販売でもすぐに売り切れるようになりました。身の厚さと脂の乗り、白い美しさが特徴の駅弁です。酒どころ新潟の駅弁なので日本酒にもよく合います」(福岡氏)
4位は「輪島朝市弁当」(1300円/金沢駅ほか)。

【第4位】輪島朝市弁当(1300円)
「日本三大朝市に数えられる、石川県輪島市の朝市をイメージした駅弁です。サザエいしる煮、ブリの角煮、たらこうま煮、バイ貝うま煮、ゴリ(小魚)佃煮、いかの酢の物などが入っていて、ご飯はカキのだしで炊いた牡蠣飯です。日本海の海の幸がたっぷりと入っていて、お酒がどんどん進みそうな感じがします」(望月氏)
3位は「品川貝づくし」(1350円/品川駅ほか)。

【第3位】品川貝づくし(1350円)
「03年の新幹線品川駅開業でデビューした駅弁。茶飯を覆うのは、ハマグリ煮、アサリ煮付、シジミ山椒煮、ホタテガイ煮、イタヤガイ煮です」(福岡氏)
「これは『ビジネスマンが東京からの出張帰りにビールと共に楽しめる駅弁』というコンセプトで開発されている駅弁です。ですから、お酒にめっちゃ合うんです」(望月氏)
2位は「東北福興弁当」(1700円/東京駅ほか)。

【第2位】東北福興弁当(1700円)
「宮城県がたこ入り真丈フライ、山形県がいも煮風炊き合わせ、秋田県が鶏肉の塩麹漬け焼き、岩手県が三陸産鮭味噌漬け焼き、青森県が長芋の唐揚げなど、東北6県の味が詰まっている駅弁です」(望月氏)
「肉に魚介に野菜や甘味まで、おつまみに事欠きません。シリーズ第14弾となる駅弁です」(福岡氏)
そして、グランプリは「ひとくちだらけ」(1700円/新青森駅ほか)。

【第1位】ひとくちだらけ(1700円)
「青森県津軽の郷土料理を24種類そろえている駅弁です。10年に新青森駅ができたとき、いろいろな駅弁を出したんですが飽きられることが多く、最後にいいとこ取りしたものを出して、それでダメだったら......と思って作ったのがこれです。
24種類あるので、それだけ手間がかかっています。それを思いながら食べてほしいです。全部お酒に合いますが、オススメをあえてひとつだけいうなら、イカ下足を揚げたイガメンチですね」(望月氏)
これは〝究極の酒のつまみになる駅弁〟だ!
GWや出張時だけでなく、家飲みでも〝酒のつまみになる駅弁〟で旅行気分を味わってもらいたい!
貝の贔屓めし(1380円)

貝の贔屓めし(1380円)
ご飯の上に蝦夷あわび酒蒸し、帆立の燻製、蒸し北寄貝、つぶ貝煮をのせた貝好きにはたまらない駅弁。ほかにも付け合わせに岩海苔あん、茎わかめ醤油煮、きんぴらごぼう、厚焼玉子なども入っている(函館駅ほか)。
まぐろいくら弁当(1600円)

まぐろいくら弁当(1600円)
酢飯の上に辛味漬けまぐろ、いくら醤油漬け、錦糸玉子、刻み海苔、生姜甘酢漬け、味付刻みわさびが盛りつけられている海鮮丼的な駅弁。マグロ好きな人にはたまらないはずだ(東京駅ほか)。
国技館やきとり(850円)

国技館やきとり(850円)
両国国技館で売っているやきとり。正肉が3本、つくねが2本入っている。「えんがわ押し寿司」など小さめの駅弁に国技館やきとりをプラスすれば、魚と肉のバランスの取れたおつまみになる(東京駅ほか)。
青森のぜいたく弁当(1650円)

青森のぜいたく弁当(1650円)
サーモンとサバの握りのほかに昆布巻きや鶏の唐揚げなどが入っている、本当にぜいたくな駅弁。「惣菜・べんとうグランプリ2017」駅弁・空弁部門で優秀賞、「JR東日本駅弁味の陣2023」でエリア賞を受賞(八戸駅ほか)。
チキン弁当(980円)

チキン弁当(980円)
1964年の東海道新幹線開業時に発売開始したロングセラー商品。トマト風味のライスと鶏唐揚などが入っている。鶏唐揚げ4個入りの「チキン弁当のからあげ」(600円)もおつまみにオススメ(東京駅ほか)。
押寿し詰合わせ(1480円)

押寿し詰合わせ(1480円)
「鯵の押寿し」で有名な大船軒の駅弁。看板商品の小鯵や小鯛のほかに、銀鮭と海老の4種類の押寿しがそれぞれ2貫ずつ入っている、ちょっとぜいたくな詰め合わせ。ぜひ、日本酒と味わってほしい(大船駅ほか)。