10月18日(月)発売の週刊プレイボーイ44号は、"ご褒美ラーメン"を大特集! 

表紙&巻頭グラビアを飾ったのは、スーパー戦隊と仮面ライダーの両シリーズで変身を遂げた歴史上、ただひとりの女優・工藤美桜。彼女が語る「ラーメン、その愛」。

■おやつは「一蘭」、替え玉もペロリ

――今週の週プレは「ご褒美ラーメン号」ということで、ラーメン好きの工藤さんに表紙を飾っていただきました。

工藤 あまり大々的にラーメン好きを公言していなかったので、知らない方もいるかもしれませんね。実は私、かなりガチのラーメン好きなんです。

――とはいえ、体形維持や美容のことを考えると、頻繁には食べられないのでは?

工藤 そうですね。今はコロナの影響で外食も控えていますし。でも、仕事終わりにどうしても食べたくなったら、味噌味の大盛りカップ麺とおにぎりをセットで食べることもあるんですよ。

――男子高校生の夜食みたいな組み合わせで(笑)。

工藤 特に太麺のコッテリ系ラーメンが好きなんです。夜遅くに食べると、胃もたれして次の日に響くとわかっていても、ついつい食べてしまいますね。翌日つらいときは、ビオフェルミンに助けられています(笑)。

――そこまでしてでも食べたい大好物ってことですね。

工藤 はい。休日の朝、お父さんに叩き起こされて、そのまま「家系ラーメン」(*1)を食べに行くこともありますし、昼食から夕食までの間に、おやつがてら、お母さんと「一蘭(いちらん)」(*2)に行って替え玉まで注文することも。あ、「一蘭」では、ねぎときくらげのトッピングがマストです!

(*1)......ガツンとくる豚骨醤油ベースのスープと太麺が特徴的。麺の硬さや油の量を客の好みに合わせて調整してくれる店も多い。横浜の吉村家が発祥とされ、その味は全国的に広がっている

(*2)......豚骨ラーメンの聖地・博多で1960年に創業。味に集中させるために客席が仕切られ、注文はオーダー用紙に細かく好みを書き込むスタイル。アメリカや台湾、香港にも支店がある

――ガチっぷりが伝わってきました(笑)。

工藤 ただ、今までは圧倒的にコッテリ派だったのが、最近になってアッサリ系の細麺のおいしさにも気がつき始めて。

――それは何かきっかけが?

工藤 『魔進戦隊キラメイジャー』で共演した新條由芽ちゃんがアッサリ派だったので、一緒に食べに行ってみたんです。そのとき「アッサリ系も意外と満足感があるんだ」ってことを知って。そこからですね。

――今回、撮影でお邪魔したラーメン店「神保町 黒須(くろす)」(*3)もアッサリ系でしたね。『ミシュランガイド東京2021』でビブグルマンを獲得した神保町ナンバーワンの行列店。お味はいかがでしたか?

工藤 ひと口目から本当においしすぎて言葉にならなかったです。塩味と醤油味を食べさせてもらいましたが、どちらのスープも鶏ガラのうま味がギュッと詰まっていて、麺は細麺ながらコシがあって。チャーシューも最高でした。

それから、トリュフペーストや牡蠣(かき)ペースト、柚子(ゆず)の皮で味変も楽しめるんですよ。そのままでもおいしいのに、一杯で2度も3度も違う味わいを楽しめるのがたまりませんでした。

(*3)......『ミシュランガイド東京2021』でビブグルマンに選ばれた神保町の名店。定番の塩と醤油はもちろん、季節ごとに変わる限定メニューにも力を入れている。今号の表紙は営業終了後に同店で撮影された

――工藤さん的には、塩と醤油どちらが好みでした?

工藤 普段、塩を頼むことがほとんどないので、今回あらためて塩ラーメンのおいしさに気づかされましたね。あぁ、でもやっぱり醤油もおいしかったなぁ......。

――お好みの味でよかったです。

工藤 いつもなら、映像が回っているときは「おいしい!」って大きくリアクションをとるのに、今回ばかりはボソボソしゃべっちゃいました。「何これ......おいしい......」って。完全にひとりでラーメン屋に行ったときの反応が出てしまいましたね(笑)。店員さんもみんないい人たちだったし、またプライベートでも行きたいなぁ。

■両親からは「安い女だね」って(笑)

――そもそも、ラーメンにハマった最初のきっかけは?

工藤 お父さんがラーメン好きで、子供の頃から、よく仕事の現場近くで見つけてきたおいしいラーメン屋に連れていってもらっていたんですよ。たぶんその影響が大きいですね。今でも家族で外食するときは、ラーメン屋に行くことが多いですし。

――お母さんもラーメン好きなんですか?

工藤 私やお父さんほどではないですけど、私がラーメン屋に行きたいときは、いつもついてきてくれます。気になる味がふたつあったら、「私はこっち(本命)にするから、お母さんは一応こっち(もうひとつの気になるほう)を頼んでね」ってお願いして、シェアしてもらえるので助かっています。

でも、だいたいお母さんが注文した味のほうがおいしいんですよね。お母さんは優しいので、「やっぱり交換して」って言って、ワガママ聞いてもらっています(笑)。

――工藤家のラーメン屋での食事風景が目に浮かぶ話ですね。

工藤 家族との思い出があるラーメン屋といえば、小学5、6年生の頃に初めて行った「江川亭(えがわてい)」(*4)というお店。お父さんに「ここのもやし麺を完食できたら、なんでも好きなものを買ってあげる」と言われたんですよね。

当時、食わず嫌いがヒドくて、すぐご飯を残してしまう私に、ちゃんと食べられるようになってほしかったんだと思います。山盛りのもやしがトッピングされたコッテリ系の太麺。かなりボリューミーでしたが、お父さんの言葉につられるがまま食べてみたら、感動するほどおいしくて。なんとか完食することができました。

(*4)......小金井市や東村山市など、東京西部を中心に9店舗を構えるラーメンチェーン。背脂多めの豚骨が人気で、餃子やチャーハンなどサイドメニューも豊富。美桜ちゃんのオススメは「もやし麺」

――おぉ、すごい!

工藤 お父さんもビックリしていました。そのあと、ご褒美にDSのソフトを買ってもらったんですけど、帰り道、車酔いも重なって全部吐いてしまって。

――え、それけっこうトラウマじゃないですか?

工藤 いいえ、まったく。そんなこと気にならないくらい、おいしかった記憶が勝っています。それ以降、ことあるごとに「江川亭」に連れていってもらいましたから。今では、一番お気に入りのラーメン屋です。食べたあと、口の中がしっかりニンニク臭くなるのがいいんですよ。昔は誕生日のディナーも、ほぼ毎年「江川亭」。「ここしか勝たん!」って感じです。

――誕生日までラーメンとは。雰囲気のいい店構えの焼き肉やおすしが食べたくならないですか?

工藤 ならないですね(きっぱり)。堅苦しい空間が苦手なんです。ラーメン屋だったら、サクッと食べて、すぐ帰れるじゃないですか。その手軽さもラーメンの魅力ですよね。ラーメン以外だとファミレスによく行っていたかな。こんな感じなので、両親からは「安い女だね」って言われてしまいます(笑)。

――そういえば、11月25日に発売予定のファースト写真集のロケ地のひとつは広島県の尾道だとか。ここもラーメンが有名な場所ですよね。

工藤 これ、本当にたまたまなんです。写真集のコンセプトに合わせて、スタッフさんから提案していただいた場所が、偶然ラーメンの聖地だっただけで。まだ尾道での撮影は終わっていないので、行けるのがすごく楽しみです。尾道ラーメン、絶対に食べて帰ります!

工藤美桜(Mio KUDO)
1999年10月8日生まれ 東京都出身 身長165㎝ 特技=日本舞踊
○TBS日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』で清川標役を演じて、「死者は......ゼロです」のセリフが話題に。長い歴史があるスーパー戦隊と仮面ライダーの両シリーズで"変身"した唯一の女優として知られている。『with』の専属モデルとしても活躍中。公式Twitter【@p_miokudo】公式Instagram【@mmio_kudo】

★『週刊プレイボーイ44号』(10月18日発売)に美桜ちゃんが語る「ラーメン、その愛」を掲載。また、特別付録「かわいい女子がただひたすらラーメンを食べるだけのDVD」(65分)に登場!

★工藤美桜1st写真集『KIMINOMIO』(11月25日〈木〉発売予定、集英社)より