【ピエール瀧の「萌え萌やしソバ探訪録」】22杯目「富山で出合った豚串からの、もやしラーメンがうまい店!」

構成/TAKA-HO

今回は富山県の「まるたかや 富山駅前店」へ!今回は富山県の「まるたかや 富山駅前店」へ!

「もやしソバ」をこよなく愛するピエール瀧が、名店をめぐりながら、もやしソバとは何なのかを考えたり考えなかったりするこの連載。今回は富山県に来ています。富山といえば「ブラックラーメン」が有名ですが、この連載では「もやしソバ」一択。でも、とっても楽しい食べ方を教えてもらいました!

***

――今回は瀧さんのお仕事の関係で富山市に来ています。駅前にある「まるたかや 富山駅前店」さんにお伺いします。

ピエール瀧(以下、瀧) 早速、入ってみよう。おじゃまします。

社長の嶋田秀之さん(以下、嶋田さん) いらっしゃいませ!

 お願いします。ラーメン屋さんというより、なんかダイニングバーみたいな雰囲気の店内ですね。

嶋田さん はい。私は3代目なんですが、創業者の祖父は最初おでんの屋台をやっていたんですよ。だから「おでんのあるラーメン屋」ということで、お酒もいろいろ出しています。

「まるたかや」3代目の嶋田さん。店内は少しアメリカンな感じ「まるたかや」3代目の嶋田さん。店内は少しアメリカンな感じ

 じゃあ、お客さんはおでんをつまみながらお酒を飲んで、ラーメンで締めるって感じですかね。

嶋田さん そうですね。皆さん、だいたい最初におでんの豚串を1、2本食べながらお酒を飲んで、その後にラーメンです。豚串っていうのは、チャーシューを作るときに、赤身や脂身などで使わない部分が出るんですけど、それを赤、白(脂身)、赤、白って交互に串に刺しているんです。

 じゃあ、ここはお店のマナーに従って、自分たちもまずは豚串(1本190円)を2本とビール(780円)をいただけますか。

嶋田さん はい、わかりました。

――お店の内装がアメリカンな感じですね。

 皿にのったハンバーガーが出てきてもおかしくないよね。3代目でポップ路線に移行しつつある。

――豚串以外のおでんもおいしそうですね。「富山名物赤巻きかまぼこ」(120円)、「あんばやし」(富山の郷土料理で、薄く切った白こんにゃくを串に刺したもの/120円)とかもありますよ。

 甲羅に入ったカニの「カニ面」(880円)ってのもあるよ。それから、牛すじ煮込みじゃなくて、豚すじ煮込み(480円)とかもある。

嶋田さん お待たせしました。豚串とビールです。

豚串を1、2本食べてから、ラーメンにいく人が多いとか豚串を1、2本食べてから、ラーメンにいく人が多いとか

 ありがとうございます。ではいただきます。うまっ! 串に刺さってるからラフな感じで食べやすいし、これ、つまみとしての完成度が高いよ。

――食感が角煮っぽいですよね。

 うん。肉の繊維がちゃんと残ってて、それがアクセントになってる。うん、とてもうまい。

嶋田さん ありがとうございます。

 で、この連載はもやしソバを食べ歩く企画なので「もやしラーメン」(1100円)もお願いできますか。

――自分はどうしようかな。「もつラーメン」「シナチクメン」「ねぎラーメン」(すべて1100円)......。じゃあ、富山なんで「ブラックラーメン」(1050円)をお願いします。

嶋田さん はい。

――瀧さん、これ見てください。「まるたかやのおいしい食べ方」が書いてありますよ。

 どれどれ。「其の一、まずは何も入れずに味わう」「其の二、お好みで背脂揚玉脂粕を入れて食す!」「其の三、更ににんにくをガツンといっちゃってください!」「其の四、後は一気にたいらげるだけ!」か。背脂揚玉脂粕ってなんだ?

――テーブルに「背脂揚玉」と「特製にんにく」が置いてあります。これを入れるってことですね。

嶋田さん お待たせしました。もやしラーメンとブラックラーメンです。

「もやしラーメン」(1100円)「もやしラーメン」(1100円)

 ありがとうございます。このルックスはおいしそうだわ。スープのベースはなんですか?

嶋田さん 豚骨です。

 え? これ豚骨なんですか。全然濁ってないですけど......。

嶋田さん まるたかやは、クリアな豚骨スープが特徴なんです。醤油も富山のものを使ってます。

 スープが澄んだ豚骨醤油かぁ。では心していただきます。具材はもやし、ネギ、チャーシュー、メンマ、煮卵。で、こののってる赤いやつは糸唐辛子かな。で、指示どおり「まずは何も入れずに味わう」。うん、うまい! スープがあっさりしてる。で、もやしは5秒か10秒くらいサッとゆでた感じ。麺は中太よりちょっと太めかな。あと、この味玉が信じられないくらい軟らかい。

まずは何も入れずに。次に背脂揚玉とニンニクを入れてまずは何も入れずに。次に背脂揚玉とニンニクを入れて

嶋田さん 背脂揚玉も試してみてください。

 そうですよね。では。

――背脂揚玉は、入れ放題なのがうれしいですよね。

 かけそばに揚玉を入れると、たぬきそばになってお金がかかるのに、この場合は無料だもんね。で、その揚玉がうまいよ。入れたてのちょっとパリッとしてるときもいいし、溶けてきてちょっとグニャッとなってるのもおいしい。

嶋田さん ニンニクもどうぞ。

 はい。あ、ニンニクも合いますね。これ、あっさりで食べるのもいいけど、揚玉とニンニクを入れることによって、なんかすべてのパーツが埋まった気がする。そうか、豚骨ベースだから、そりゃ脂とニンニクは合うわけだよ。そして、揚玉とニンニクを入れるとスープが濁る。ブラックラーメンはどう?

――麺は太麺ですね。で、スープはかなり濃いめの感じです。

嶋田さん これでもマイルドなほうなんですよ。ブラックラーメンのスープは、富山のほうではあんまり飲まないんです。

――やっぱそうなんですか。自分もちょっと飲めませんでした。

 戦後、労働者の人たちが、塩分補給のために白飯のおかずとして食べてたって聞いたことがある。

嶋田さん これが屋台時代から出している「赤割」(680円)です。ぶどう酒を焼酎で割っています。創業者が、お客さんに安くて酔えるお酒を出したいと思って始めたそうです。お酒を飲む人は、これと豚串を頼むことが多いんです。

 ありがとうございます。いただきます。うわっ、めっちゃ強いじゃないですか(笑)。でも、ビールより安いのか。だったら、赤割のほうにいっちゃいますよね。玉ちゃん(玉袋筋太郎)の言葉を借りれば「カテぇ」やつだわ。いやいや、なんか今までにない濃厚な日でした。ありがとうございました。

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■まるたかや 富山駅前店 
富山県富山市桜町2-4-2 
076-471-8136 

※営業日時、メニュー、価格などは変更になる場合があります 
※おいしいもやしソバなどの情報は【moemoyashisoba@gmail.com】まで 

■ピエール瀧(ぴえーる・たき) 
1967年生まれ、静岡県出身。ミュージシャン、俳優、声優、タレント。
「無駄こそ宝なり」が信条。好物はもやしソバ。 
公式Instagram【@pierre_taki】 

★『ピエール瀧の『萌え萌やしソバ探訪録』』は隔週土曜日更新!

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