廃業した宿泊施設を改装して“工場”とし、メス部屋、オス部屋、妊娠したメスの部屋などに分けて飼育していた。写真は昨年12月の立ち入り調査の際に撮られたメス部屋だ 廃業した宿泊施設を改装して“工場”とし、メス部屋、オス部屋、妊娠したメスの部屋などに分けて飼育していた。写真は昨年12月の立ち入り調査の際に撮られたメス部屋だ

「まるで地獄」

福井県坂井市内にある動物販売業者の“パピーミル(子犬工場)”と称される施設に視察に入った動物愛護グループは、その悲惨な光景に目を覆ったという。

5月18日、福井県警は子犬を大量に産ませ、販売していたこの業者と飼育員を動物愛護管理法違反(虐待)などで書類送検した。

悪臭立ち込めるこの施設内には人気のチワワや柴犬、ダックスフントら約400匹がすし詰め状態で鳴き叫んでいたという。なかには皮膚病を患ったり、前足を切断しながらも妊娠させられた犬も…。

日本動物福祉協会の職員が言う。

「悪徳ブリーダーを取り締まる法律は、この20年でかなり厳しくなっているのですが、行政がこれを運用できずにいるのが現状です。今回の事件は内部告発で表面化しましたが、それがなければ取り締まることはできませんでした」

動物を金儲けの道具としか考えていない悪徳業者は少なからず存在しているが、絶対に許されるべきではない。

 エサと水は一日1回のみ。鳴き声をかき消すためか、部屋では大音量の音楽が流れていた。写真は妊娠した犬部屋 エサと水は一日1回のみ。鳴き声をかき消すためか、部屋では大音量の音楽が流れていた。写真は妊娠した犬部屋

 オス部屋 オス部屋

(写真提供/(公社)日本動物福祉協会)