【プロ野球交流戦2026】"トリプル髙橋"か"三冠王"か......"交流戦男"は誰だ!?(Part.2)

写真/時事通信社 共同通信社

今季6試合で4完封と無双中の阪神・髙橋。桁違いのピッチングで防御率0.38を記録今季6試合で4完封と無双中の阪神・髙橋。桁違いのピッチングで防御率0.38を記録

セ・パ共に下馬評を覆す波乱の序盤戦を経て、いよいよ全18試合の短期決戦の幕が上がる。現役投手を指導するピッチングデザイナーで本誌おなじみの野球評論家・お股ニキ氏が、その見どころを徹底的に深掘りする!

【難易度が高い〝投手MVP〟】

交流戦は過去20回開催されてきたが、最優秀選手賞(MVP)を受賞した先発投手はなんとわずか5人しかいない。小林宏之(当時ロッテ)、ライアン・グリン(当時日本ハム)、杉内俊哉(当時ソフトバンク)、内海哲也(当時巨人)、山本由伸(当時オリックス、現ドジャース)のみで、全18試合制となった2015年以降に限れば、2021年の山本ただひとりだ。

「全18試合制だと、先発は基本的に3試合しか登板できず、MVPを目指すには全試合完封クラスの成績が必須です。毎日打席に立つことができる野手と比べれば、構造的に圧倒的不利と言わざるをえません」

それでも、MVPの可能性がある投手として、お股ニキ氏は〝3人の髙橋〟を挙げる。

「髙橋遥人(阪神)は今季ここまで防御率0.38、4勝0敗、4完封と異次元の成績。球の質が桁違いで、ケガさえしなければこの無双っぷりは止まらないでしょう。

髙橋光成(西武)は今季、フォーシームと変化球、フォームがすべて噛み合い、防御率0点台。カッター、ワンシーム、スプリット、スラッター、スイーパーの併用が完成形に近づき、今永昇太(カブス)のような総合力を発揮しており、沢村賞争いも視野に入るほどです。

髙橋宏斗(中日)はボールの強度が高く、代名詞のスプリット以上にリバーススライダーのようなカッターが好調。横振りを直せば、パ・リーグの球団に通用しやすいです」

ほかにも、今季好投を続けている投手は多い。

「2年前の交流戦でも結果を残した才木浩人(阪神)は今季フォークを改良しており、再び無双する可能性を秘めています。

そして、抑えから先発に転向した栗林良吏(広島)は、プロ初先発で〝マダックス〟を達成し、防御率も0点台と完璧。安定の平良海馬(西武)、状態を上げる井上温大(巨人)も好調を維持しています。

交流戦は普段見慣れない投手のボールに打者が対応しにくく、独特の球質を持つ投手はよりハマりやすいです」

打者で注目選手は?

「今季、三冠王ペースの佐藤輝明(阪神)は打ち方も体の使い方も抜群で、打率.360と別格。森下翔太(阪神)は死球の影響で状態が下降気味ですが、投手に対してひるまずに向かっていく打ち方は健在で、ハマれば一気に調子を取り戻しそうです。

また、打てるキャッチャーが減っている中で貴重な存在の坂倉将吾(広島)も状態は良い。プロ3年目の度会隆輝(DeNA)も好調を維持しています」

三冠王ペースで快走中の佐藤輝。今年の〝交流戦男〟の最有力候補として名前が挙がる三冠王ペースで快走中の佐藤輝。今年の〝交流戦男〟の最有力候補として名前が挙がる

パ・リーグの強打者たちも黙ってはいない。

「12球団ナンバーワンの打棒と言っても過言ではないのが、フランミル・レイエス(日本ハム)。今季はボールが少し飛ぶようになり、軽く振っても反対方向に持っていくミゲル・カブレラのような打撃ができている。

ただ、かかとの故障があり、DH以外の起用が難しく、交流戦ではフル回転しにくい選手。また、打撃好調の水野達稀(日本ハム)、覚醒中の平沢大河(西武)、セ・リーグ投手の球速帯や配球を得意としそうな栗原陵矢(ソフトバンク)あたりも爆発の可能性はあります」

*成績はすべて5月18日時点

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