元欅坂46の今泉佑唯、AKB48の大西桃香、ラストアイドルの安田愛里らが出演する舞台『修羅雪姫』が19日から東京・CBGKシブゲキでスタート。本公演に先立って公開ゲネと記者会見が行なわれた。

『修羅雪姫』は明治時代の後期、日清・日露戦争の狭間に生きるひとりの刺客、雪の物語。1972年から73年にかけて『週刊プレイボーイ』で連載され、映画化もされた名作が初の舞台化となった。

およそ1年ぶりの表舞台への登場となる今泉は「緊張しすぎて30点」と自己評価するもキレのある殺陣を披露。

今回の舞台について「みなさんの協力のおかげで1年ぶりに復帰させていただけることになったので、これを当たり前だと思わず、精一杯頑張っていけたら」と意気込みを語った。

そんな今泉について共演者の細貝圭は「ストイックでびっくり。稽古の休みいらないと言って、勘弁してくれって思ったほど(笑)。真摯でかっこよかった」と評価。大西も「こんな小さな体なのにエネルギッシュ。ほぼ初めてでこんな殺陣ができるんだなってかっこいい」と一心に取り組む姿やパワフルな一面を褒め称えた。

一方、高橋龍輝は「稽古を毎日のようにやっているのにニコニコしていて、みんなのムードメーカー」だったと話し、安田は「稽古で足を引っ張ってしまって、家に帰ったらずーみんさんが『一緒に合わせましょう』とかLINEをくださって。自分のことで大変なのに、本当に周りが見れる人で、素敵な座長さんに出会えました」と今泉の気遣いに感激していた。


そして「この作品を誰に届けたいか」という質問に、高橋は「親とか仲間とか大切な人。みなさんの背中を押してあげられるような、明日に向かって頑張っていけるようなものを見せたい」とコメント。細貝は「医療従事者の方とか、苦労してきた方。落ち着いてきた今、空いた時間に見て、リフレッシュしていただきたい」と答えた。

また、アイドルとして活躍する大西は「この作品は現在とリンクしている部分があるなって。なので、現代を生きる方全員に見に来ていただきたい」と話しただけでなく、「アイドルのファンの皆様に見ていただきたい。アイドルのキラキラしたものも素敵だけど、舞台もキラキラしてる」と語った。

続いて安田も「なかなかライブができず、お会いして生ものを届けることができないので、ファンの方に見てもらいたい」と答えた。


最後に今泉は「この1年ぐらい、生きてることがつらいなと感じる日々があったり,生きてることを否定されるような気持ちになることも多くて。でもこの作品に出会えたことで、生きてることに価値のない人なんていないなって、すごく勇気をもらえたので。日常生活で生きてることがつらいなとか思う人に見ていただけたらうれしい」と現状を絡めてしみじみ語った。

舞台『修羅雪姫』の公演は21日(日)まで。