あの名選手もプレーしていた? リトル、リトルシニアが熱い!【山本萩子の6−4−3を待ちわびて】第218回

構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作

リトルリーグについて語った山本キャスターリトルリーグについて語った山本キャスター

先日、あるニュースが話題になりました。DeNAのクーパー・ヒュンメル選手が、ヤクルトの茂木栄五郎選手と旧交を温めたという話題です。

ふたりの出会いは約20年前に遡ります。当時、日本に住んでいたヒュンメル選手が門を叩いたのが、名門として知られる「武蔵府中リトルリーグ」でした。同じチームで汗を流したヒュンメル選手と茂木選手は久しぶりの再会を喜び、小学生時代のことを懐かしく語り合ったそうです。

武蔵府中リトルは全国屈指の強豪として知られています。近年ではアスレチックスとマイナー契約を結んだ森井翔太郎選手も在籍していました。森井選手は進学校からアメリカ球界に挑戦し、"二刀流"としても注目を集めました。

日本の野球界を支える土台として、高校野球、甲子園を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、甲子園で躍動する選手たちは、小学生や中学生の頃から地元のリトルリーグやリトルシニアリーグに所属していることが少なくありません。

いろいろと調べていたら、リトルリーグの取材に行ってみたくてしかたない......!いろいろと調べていたら、リトルリーグの取材に行ってみたくてしかたない......!

みなさんの地元にも少年野球チームはあると思いますが、リトルリーグでは小学生の頃から硬式球を使用します。一般的には、リトルリーグは小学生年代、リトルシニアリーグは中学生年代の硬式野球リーグを指しますが、全国の強豪高校に進学する選手の多くが、リトルシニアで硬式野球を経験していると言われています。

リトルリーグを語るうえで欠かせないのが世界大会でしょう。アメリカで開催される リトルリーグ・ベースボール・ワールドシリーズは「少年野球の世界一決定戦」として世界的に知られており、日本代表も10回優勝しています。2003年には武蔵府中リトルリーグが世界一に。2012年には、清宮幸太郎選手(日本ハム)が東京北砂リーグの一員として投打にわたる活躍を見せ、優勝に貢献しています。

大切なのは、リトルリーグは単なるプロ野球選手の養成機関ではない、という点でしょう。礼儀やフェアプレー精神を学ぶ場としての側面も持っています。また、リトルリーグは保護者の協力も不可欠です。送迎や運営、練習の手伝い、遠征などで時間もお金もかかります。

近年は中学受験の熱が高まっていることが話題ですが、リトルリーグやリトルシニアリーグの熱も非常に高いものがあります。子供への"投資"という意味でも、どこか共通する部分もあるのかもしれませんね。

余談ですが、私の地元・横浜市港南区のスターに、阪神の森下翔太選手がいます。森下選手は地元近くの「野庭日限フェニックス」、「戸塚リトルシニア」出身であり、東海大相模高校に進学する前にここでプレーしていました。

どこのリトル、リトルシニアの出身なのかを調べてみると、プロ野球選手をより身近に感じ、応援にも熱が入るかもしれませんね。未来のスター選手たちを今のうちから"青田買い"するような感覚で見守るのも、大きな楽しみのひとつかもしれません。それでは、また来週。

★山本萩子の「6-4-3を待ちわびて」は、毎週金曜日朝更新!

  • 山本萩子

    山本萩子

    やまもと・しゅうこ

    1996年10月2日生まれ、神奈川県出身。フリーキャスター。野球好き一家に育ち、気がつけば野球フリークに。2019年から5年間、『ワースポ×MLB』(NHK BS)のキャスターを務めた。愛猫の名前はバレンティン。

Photo Gallery

この記事の特集

編集部のオススメ

関連ニュース

TOP