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元Jリーガーで、現在は秋元康プロデュースの昭和歌謡グループ・SHOW-WAのメンバーとして活躍する青山隼の連載「果てしない延長戦」。現役時代の先輩や戦友をはじめ、各界で活躍する方をゲストに招き、「人生の転機」や「次への挑戦」をテーマに熱く語り合う。
今回のゲストは、同年代でサッカーという共通点が多く、今年開催されたイベント共演で出会い意気投合した、ぺこぱ・シュウペイさん。前編では、二人の出会いや関係性、サッカー歴や経歴、コンビ結成エピソードなどを語ってもらった
――今年4月に開催されたイベント「KANSAI COLLECTION 2026 SPRING&SUMMER」で初共演。お互いのSNSにツーショットを投稿されていましたね。
青山 初めてお会いして、一緒に写真を撮らせていただきました。「シュウペイさんは学生時代、ガチでサッカーをやられていたので、どういう経緯で芸人さんになったのかすごく興味があります。僕が週プレさんでやっている連載にいつか出てください」とお願いしたら、「もちろんです」と言ってくださって。社交辞令かなと思ったんですけど、実現できてよかったです(笑)。
シュウペイ いや、そう言ってくれるのがね。ありがたいですよ。
青山 サッカー番組にも出演されていますし、同年代ですし、どこかでお話できたらなと思っていました。ただ、ぺこぱさんはイベントのMCだったので、ずっとバタバタされていて。たまたまリハが終わってすれ違ったときに「青山さん」と声をかけてくれたんですよ! 共通のサッカー選手の知り合いもいて、「太田宏介って知ってる?」「知ってます、同じ幼稚園でした」みたいな会話をして。
シュウペイ そうそう。その後、自分がやっているラジオにじゅんじゅん(青山)を呼んだら、ゲストに来てくれて。やっぱりプロサッカー選手からアーティストになるって面白い経歴だから、こっちこそめちゃめちゃ話を聞きたかったんですよ。
シュウペイ もちろん! だって、めちゃくちゃ話題になっていましたし、『ぽかぽか』を見て頑張っているのを知っていたので。そんな面白いグループの中に、元サッカー選手のじゅんじゅんがいることは珍しかったから応援していました。
青山 サッカー選手からSHOW-WAってどう思われました?
シュウペイ セカンドキャリアとか第二の人生みたいな話があるけど、何かにチャレンジする姿を一番見せてくれているんじゃないかなって。サッカーしかやってこなかった人が次のキャリアとしてアーティストを選ぶって普通はないでしょ。それなのに歌番組に出たりメジャーデビューしたり、普通じゃないことを叶えちゃってるのはすごいなって。最近でいえば、武道館公演もそうですよね。サッカー選手が国立競技場を埋めるならわかるけど、武道館で歌って踊るなんて......もうすごいとしか言いようがない! 諦めずに頑張れば年齢関係なく人生なんでもできちゃうって、背中を押してくれるみたいな。みんなそう思ったんじゃないですかね。
青山 ありがとうございます! 夢を諦めず、第二の人生として挑戦していくのが僕らのプロジェクトなので、そういう認識を持ってくれたことは本当に嬉しいです!
シュウペイ 若いときのほうが体は動くのにさ、おじさんって言われる年齢からリスタートするなんて、それはもうカッコいいなって思うよね。
青山 シュウペイさんは、中学時代から強豪のクラブチームにいたんですよね。町田の?
シュウペイ そう、町田JFCのジュニアユース。
――改めて、サッカー歴を教えていただけますか?
シュウペイ 幼稚園のときからサッカーが大好きで、小学校1年生から少年サッカーチームに入って、中学生で町田のクラブチーム、高校はサッカー推薦で入りました。
――麻布大学付属渕野辺高校(現・麻布大学付属高等学校)ですね。シュウペイさんがいた当時、高校サッカーの全国大会に2年連続で出場されて。
シュウペイ 同級生には、のちにJリーガーとして活躍する太田宏介と小林悠がいましたから。ずっと支えられて刺激をもらってきたので、今があるのは彼らのおかげだとめちゃくちゃ思っていて。だから、ネタになればなと思って二人の名前をよく言ってました。
青山 それ、すごく覚えてます! 「太田宏介と知り合いなの?」ってそれで知ったのもあって。
シュウペイ 知らないやつがただ有名な友達の名前出すのって、一番ダサいじゃないですか。だけど、自分が有名になれば恩返しになるかなって思いがあったから。
青山 高校卒業後の進路は?
シュウペイ 実は、IT企業に就職するんですよ。当時、 "IT革命"が流行っていて、サッカーしかやってこなかったヤツが「やっぱ今はIT系でしょ!」って勢いで受けたら入れちゃって(笑)。でも何の知識もないし、社会のこともわからないからすぐ辞めちゃいました。
青山 ずっとやってきたサッカーで、プロを目指そうという思いはなかったんですか?
シュウペイ 最初はあったけど、遠征とかで全国の強豪と試合すると、「自分の実力は地域レベルだな」と痛感して。ポジション争いも「自分はいいや」って諦めちゃう気の弱さもあったし。それでサッカーを真剣にやるのは高校までにしようと決心がついちゃって、流行りのファッションとか女の子とデートするとか、普通の高校生が興味持つほうにいって......なぜかギャル男になっていくんですけど(笑)。
青山 IT企業を辞めて、そこからアルバイト?
シュウペイ 渋谷でアルバイトを始めて、そこで相方(松陰寺太勇)と出会うんだけど。ギャル男だからクラブに行きたくて、バイト先は渋谷の円山町のクラブ街から近い居酒屋にして。仕事終わってまかないを食べたらすぐクラブ行くみたいな(笑)。大学1年生の年でギラついていたので、髪型もファッションも盛り盛りでした。
青山 あはは(笑)。でも、それがコンビ結成のきっかけになったんですよね?
シュウペイ そうね。やりたいことも夢もなかったから、とりあえず社会経験のためにバイトしようかなと。親からも心配されていた頃、相方が声をかけてくれて。ただ当時は、センターマイクを立てて漫才をすることがどういうことかも全くわからなくて、お笑いをやりたいとも思わなかった。ただ、「めちゃイケ!」みたいなバラエティは好きで、岡村さんがモーニング娘。さんのステージに乱入するみたいなめちゃくちゃなことならやってみたいかもと思っていたかな。
――相方の松陰寺さんから誘われて、半年くらい断り続けていたそうですね。
シュウペイ そうですね。バイトの先輩と後輩で、よく一緒にご飯行くくらい仲良かったんですけど、「お笑いやろう! コンビ組もうよ!」って毎回言ってくるの(笑)。「出たー、その話! ヤダヤダ、もういいから!」っていうのを半年繰り返して、悩みながらも「そろそろ何かを見出さないと」と思ったときに、やってみようかなと。
青山 シュウペイさんって、根はすごく真面目だと思うんですよ。サッカーを長年ガチでやってきた人だから、ギャル男でクラブに行っていても心の中では"熱中できる何か"を探していたんじゃないかなと。僕もサッカーを辞めて役者を始めた頃、どこかふわっとして地に足がついていない感覚だったのですごくわかります。
シュウペイ 正直どうなるかわからなかったけど、根拠のない自信みたいなものはあって。当時、オリラジ(オリエンタルラジオ)さんがデビュー1年目で売れていたから、「芸人って1年あれば売れるでしょ」みたいなギャル男のノリがあって(笑)。でも実際になってみたら売れない時期はやっぱりしんどくて。でも、これでまた辞めたら、学生時代の「サッカー選手になれなかった」みたいなことと同じだなって。何か一つでもいいから結果を出したかったんですよね。一番苦手な"お笑い"をやり始めて、今もよくわからないままやってるから。
青山 相方の松陰寺さんは、元々芸人を目指されていたんですか? もしシュウペイさんに断られていたら、ひとりでもやるほどの思いがあったのかなと。
シュウペイ 相方もミュージシャンを目指して上京してきたから、元々は芸人を目指してなかったんですよ。『エンタの神様』の狩野英孝さんを見て「俺もやれんじゃねえか?」と思って始めたみたいで(笑)。ただ、ピンじゃなくてどうしてもコンビとしてチャレンジしたかったらしいです。
青山 半年間口説くってすごいですよね。それは、相方はシュウペイさんしかいないってことなんですかね。
シュウペイ そんなようなことは言ってましたけど。「一緒にドリームつかもうぜ!」って熱い言葉もなかったし、「2万円あげるから」みたいな口説き文句もなくて(笑)。二人とも、とりあえずやってみようかぐらいのテンションで始まったと思います。
●シュウペイ
1987年7月16日生まれ 神奈川県出身
◯2008年に松陰寺太勇とお笑いコンビ「ぺこぱ」を結成。2019年『M-1グランプリ』の決勝に初進出し、バラエティ番組やラジオなど多数のメディアで活躍中。個人でもラジオ『MUSIC シュTATION』(TOKYO FM、毎週土曜28:00~28:30)レギュラー出演中。サッカー好きとしてスポーツ番組等にも出演するほか、自身のアパレルブランド「chainen(シェーヌ)」も展開中。
公式X【@shupei0716】
公式Instagram【@pekopa.shupei】
●青山隼(あおやま じゅん)
1988年1月3日生まれ 宮城県出身
◯2006年にプロデビュー。U-20日本代表経験を持ち、Jリーガーとして名古屋グランパス、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス、浦和レッズでプレーし、2015年に現役引退。その後は舞台やドラマ等に出演。現在は、秋元康プロデュースの昭和歌謡グループ・SHOW-WAのメンバーとして活動中。ラジオ『SHOW-WA寺田&青山の青春時代を取り戻せ!』(CBCラジオ/毎週日曜22:00~、tbcラジオ/毎週月曜22:00~)レギュラー出演中。1stアルバム『タイムマシンはいらない』発売中!
公式X【@jun_aoyama1988】
公式Instagram【@jun_aoyama_show-wa】




