"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は話題の新ゲーム『ドラゴンクエストウォーク』について語る。
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ホリ 『ポケモンGO』とか位置情報を使ったスマホゲームが根強い人気だからか、今度はスクウェア・エニックスがドラクエと位置情報ゲームを組み合わせた『ドラゴンクエストウォーク』をリリースするらしいね。ゲーマーのひろゆき的にはどういう評価?
ひろ まだベータ版なので正式なものではないですけど、僕的にはポケモンGOのようなゲームを期待していたら、ガチャゲーらしいので、「どうでもいい」という評価ですね。
ホリ え、そうなの?
ひろ ポケモンGOって、ナイアンティックが世界中でヒットさせた『イングレス』をベースに作ったので、世界中に広がったんですよ。んで、イングレスは強くなるのにお金ではなく、時間と労力をかければよかった。
ポケモンGOもその流れで、お金を使わなくても運でレアポケモンに出会えたり、強くなるのにお金がいらないゲームなんです。
ホリ まあ、労力をかけずに強くなるための課金アイテムもあるにはあるけど、時間をかけたり、自分の足で距離を稼げば、十分に楽しめる内容ではあるよね。
ひろ ええ。ところが、ドラクエウォークは地図を使って歩くポケモンGO的なゲームではあるものの、強い装備をゲットするには課金してガチャを回すらしく、強くなるにはお金を使わないといけない仕組みのようなんです。課金ゲームを手がけているコロプラとの共同開発なので、ある意味、当然の流れなんですけど......。
ホリ そうなんだ。まあ、ドラクエは、日本では人気があるから話題にはなるだろうけど、ポケモンGOみたいに海外に出ていくことはできるのかね?
ひろ そもそも、ドラクエってファイナルファンタジーと違って、日本以外ではあまり認知されていないんですよ。
ゲームの内容も、村人とかと会話を楽しんで、戦闘はコマンドを選ぶだけというものなので、アクション性を重視する海外ユーザーからすると微妙に見えるっぽいです。だから、最初から海外ユーザーは狙っていないと思いますよ。
ホリ なるほど。世界中から多くのユーザーを獲得して、その一部から少しだけ課金させる方向ではなく、日本だけでユーザーを抱えて、たくさん課金させる方向ってことね。
ひろ そうだと思います。
ホリ でも、国内だけでも、それなりにヒットするんだろうね。
ひろ ですね。ただ、位置ゲーって、成功しにくいんですよ......。
ホリ そうなの?
ひろ ええ。いまだにイングレスとポケモンGOが位置ゲーの成功例として出されるくらいですからね。
ホリ 確かに、位置ゲーの成功例ってほかにないかも。ドワンゴの『テクテクテクテク』もサービスが終了したし。
★後編⇒ホリエモン×ひろゆき「日本のゲーム業界はいまだに第1世代が頑張っている」
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文の誰がなんと言おうと、僕が認めた旨い店』(ぴあMOOK)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)