漫画家・小田原ドラゴンが語る「お別れ会」【連載第37回】

撮影/山本佳吾 担当K

小田原ドラゴン(おだわら・どらごん) 1970年生まれ、兵庫県出身。『僕はスノーボードに行きたいのか?』でヤンマガ月間新人漫画賞奨励賞を受賞。『コギャル寿司』で第47回文藝春秋漫画賞受賞。代表作に『おやすみなさい。』『チェリーナイツ』『ぼくと三本足のちょんぴー』『今夜は車内でおやすみなさい。』など小田原ドラゴン(おだわら・どらごん) 1970年生まれ、兵庫県出身。『僕はスノーボードに行きたいのか?』でヤンマガ月間新人漫画賞奨励賞を受賞。『コギャル寿司』で第47回文藝春秋漫画賞受賞。代表作に『おやすみなさい。』『チェリーナイツ』『ぼくと三本足のちょんぴー』『今夜は車内でおやすみなさい。』など
2024年9月、集英社「週プレNEWS」で連載が始まった小田原ドラゴンの新作漫画『堀田エボリューション』。フィクション作品としては実に9年ぶりとなる待望の新作です。では、この奇才・小田原ドラゴンは、どのような歩みを経て『堀田エボリューション』にたどり着いたのか――。その創作の舞台裏をじっくり紐解いていきます。

連載第37回は、5月3日に東京都内で行なったイベントのお話です。

*  *  *

5月3日、東京都新宿区で小規模ながら、「お別れ会」というイベントを開催しました。

名前だけ聞くとちょっと意味深ですよね。実際、「先生どこか行っちゃうんですか?」という声が、担当編集者の耳にも届いているそうなので、今回はその"からくり"について話しておこうと思います。

結論から言うと、別に僕がいなくなるわけではないです。そこは安心してください。

この「お別れ会」なんですが、もともとは「北海道に住んでみようかな」という話がきっかけです。僕は昔から北海道が好きで、ずっと住んでみたい気持ちはあったんですが、東京で生活していると、なんとなくそのまま流していた。

イベント時の小田原ドラゴン先生。手にはレアな「堀田名刺」が!!イベント時の小田原ドラゴン先生。手にはレアな「堀田名刺」が!!
そんな僕の背中を押したのは近年の酷暑。そもそも僕は暑さが大の苦手。そのため、近年の東京の暑さは我慢の限界というか......。夏はすぐ来るし、なかなか涼しくならないし、気づいたら秋がない。そういう感じになってきたので、「一回環境を変えてみるか」と思ったんです。

僕の仕事は場所に縛られないので、それなら「夏だけ北海道で生活してみる」のもアリだなと考えました。場所が変われば景色も変わるし、発想なども変わると思うので、漫画家としてはそっちのほうが大事かなとも思っています。自分としては新しい挑戦という感じですかね。

そういうわけで、近々北海道に行ってみようと考えています。6月に行って、車中泊をしながら部屋探しをしてみようかなと。どれくらいいるかはまだ決めていません。

なので「お別れ」と言っても、東京に戻ってこないという話ではないんです。

ただ、その言葉のインパクトもあってか、イベントにはたくさんの方が来てくれて、本当にありがたかったです。当日は初めて来てくれた方もいて、ああいう場に来るのは勇気がいると思うんですが、それでも足を運んでくれるのは嬉しいですね。

イベントには堀田エボリューション公式アンバサダーの実演販売士のジャンプ中澤さんと相棒のポン太(ぬいぐるみ)も駆けつけたイベントには堀田エボリューション公式アンバサダーの実演販売士のジャンプ中澤さんと相棒のポン太(ぬいぐるみ)も駆けつけた
イベントでは、昔の漫画の話を振られることが多いんですが、僕は本当に覚えてないんですよね。毎回、ファンの方に「検索してください」「それ見せてください」という流れになります。

それでも常連の方はわかってくれていて、「これです先生」とちゃんと資料を出してくれるんですよね。すごく助かっています。自分より作品のことを覚えている読者がいるというのは、ありがたいなと思います。

今回は「お別れ会」でしたが、北海道から戻ってきたタイミングで「お帰りなさい会」のような形で、またイベントができたらいいですね。

それまでに、堀田エボリューションのTシャツも進めます。スタッフも着る気満々らしいので、プリントするイラストも含めて考えてみます。みなさん、またお帰りなさい会でお会いしましょう。

《つづく》
『堀田エボリューション』(©小田原ドラゴン/集英社)第2巻絶賛発売中『堀田エボリューション』(©小田原ドラゴン/集英社)第2巻絶賛発売中小田原ドラゴン『堀田エボリューション』(集英社)は毎月第2/第4土曜日に更新小田原ドラゴン『堀田エボリューション』(集英社)は毎月第2/第4土曜日に更新

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