高橋ヨシキ
たかはし・よしき
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デザイナー、映画ライター、サタニスト。長編初監督作品『激怒 RAGEAHOLIC』のBlu-ray&DVDが発売中。
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© 2026 TG Movie LLC. All Rights Reserved.リーアム・ニーソンが演じるのは年老いたギャング。
かつてはボクサーとして鳴らした男だが、ボクシングと、積年の暴力沙汰は彼に慢性外傷性脳症(いわゆる「パンチドランク症候群」)をもたらし、今や仕事に支障をきたすレベルで記憶障害が進行中である。
残された時間が短いことを知った男は、悪事に明け暮れた人生の最後に何らかの「リデンプション(あがない、償還)」を求めて行動に出るのだが......という物語に、ほとんど新味はない。
「老い」と、それにまつわる認知や記憶の障害は昨今、好んで映画が取り上げるテーマだし、リーアム・ニーソンが元・凄腕のギャング役、と聞いても驚く人は少ないだろう。
ただ今回の役は本当にしょうもないギャングの手下であり、老齢になってなおその立場にとどまっているキャラクターのうだつの上がらなさは注目に値する。
というのも、マッチョイズムにどっぷり浸かりつつ、余計なことに首を突っ込まず、言われた「仕事」を淡々とこなすだけの日々を送ってきた老チンピラが、最後の最後に意地を見せるという展開にはどこか強く胸を打つものがあるからだ。
男は自分の「しょうもなさ」にケリをつけることはできるのだろうか?
STORY:裏社会を拳ひとつでのし上がった男。人生の終盤を迎え、せめて人として正しい生きざまを残したいと願う。そんな折、長年の友人が人身売買に手を染めていることを知った彼は少女たちを救うことを決意する
監督:ハンス・ペテル・モランド
出演:リーアム・ニーソンほか
上映時間:112分
全国公開中