日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ユートピア 狂宴』をレビュー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。穏やかな老人ホームに隠された狂気の陰謀―立ち入り禁止のサイコホラー!
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『ユートピア 狂宴』

評点:★4点(5点満点)©2025 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.©2025 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

よもやのカタルシスと感動

幼いときに兄を亡くし、といっても血の繫がりはないのだが、そのことで心に傷を抱えて育ち、やがてやさぐれてしまった青年が主人公。

軽犯罪を繰り返したことで社会奉仕活動を命じられた彼が向かったのは、人生の終わりのときを過ごす老人が暮らすホームだった(原題も『ザ・ホーム』)。

だがそのホームはどこかおかしかった。

入ることを禁じられている4階からは夜ごと悲鳴のような叫びが聞こえてくるし、主人公に警告を与えようとしてくれた老婦人はその翌日に非業の死を遂げてしまう。

「老人にとって、最もおそろしいのは退屈だよ」とうそぶく高齢者たちが思い思いのレクリエーション活動に励むホームに隠された秘密とは一体何なのか?

謎が謎を呼ぶ展開、奇抜なアイディアと手加減なしのゴア描写に満ちた作品で、観終わったときの満足度は高い。

『グレムリン2 -新・種・誕・生-』(1990年)などで知られる名バイプレイヤー、ジョン・グローヴァーが嬉々として風変わりな老人を演じているのも良い(ちなみにグローヴァーは撮影現場では非常に気難しい完璧主義者であることで知られている)。

そして最後にはよもやのカタルシスと感動が待っていて、そこにも驚かされた。

STORY:兄弟を亡くし荒れていたマックスは老人ホームで働くことで刑務所行きを免れた。やりがいを感じ始める中、夜中の悲鳴や不審死、立ち入り禁止の4階に不信感を抱いた彼は危険な潜入を試みる......

監督:ジェームズ・デモナコ
出演:ピート・デヴィッドソンほか
上映時間:94分

全国公開中

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