日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『真実と反逆 ナチスと闘った若きレジスタンス』をレビュー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。真実に命をかけた"最年少レジスタンス"の実話を描くヒューマンドラマ!
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『真実と反逆 ナチスと闘った若きレジスタンス』

評点:★4点(5点満点)©2025 Truth&Treason. LLC. All Rights Reserved.©2025 Truth&Treason. LLC. All Rights Reserved.

自分にはいったい、何ができるのか?と問い続ける必要性

自分が生まれ、育ち、暮らす国がとてつもない非道、とてつもない不公正を、国家として行っていると分かったとき、自分に何ができるだろうか?

ハンブルク出身の少年ヘルムス・ヒューベナーにとって、それは人々に真実を伝えることだった。

彼は、聴くことが禁じられていた海外のラジオ放送を独学で学び、ベルリンの「大本営発表」がいかに嘘で固められているか、またヒトラーはじめナチス・ドイツの幹部の行いがいかに犯罪的か、さらにナチス・ドイツが滅亡への道を着々と進んでいることをビラにしたため、ハンブルク中に配布して回った。

これは決死の行動だった。だが命の危険を承知でヘルムスはアクションを起こした。

わずか16歳の少年がである。

本作はこの驚くべき事実を、時間を追って丁寧に描いたものだ。

ヘルムスと、彼を手伝ってビラ配布に勤しんだ同世代の少年2人の運命については映画を観ていただくとして、この作品が観る者の胸に突き刺さるのは、「ぼくは自分がやれることをやるんだ」と、意志を行動で示したヘルムス少年を前に、果たして自分は何ができるだろうかと自問せざるを得ないからだ。

そしてそれは我々が常に問い続けるべきことでもある。

STORY:1941年、ナチス下のドイツ。16歳のヘルムスは海外ラジオで国家の隠す戦争の実態を知る。親友ふたりと嘘を暴くビラを配り真実を訴えるが、死刑に値する反逆罪として秘密国家警察の捜査線上に浮上していく

監督・製作・脚本:マット・ウィテカー
出演:ユアン・ホロックスほか
上映時間:121分

全国公開中

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