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「力士の給料はいくら?」「横綱と幕下でどれくらい違う?」と気になる人は多いだろう。
結論から言うと、月給は番付ごとに決まっており、十両の120万円から横綱の330万円までだ。幕下以下には月給がなく、本場所ごと(年6回)の場所手当(幕下で18万円)を受け取る。
いずれも日本相撲協会が2026年7月30日の理事会で決めた改定後の額で、2027年1月場所(初場所)から適用される。本記事では、報道をもとに番付別の月給・手当・賞金をまとめ、年収も試算する(2026年10月時点)。
目次
月給が出るのは十両以上の「関取」だけだ。幕下以下の力士は「力士養成員」と呼ばれ、月給の代わりに本場所ごとの場所手当と、勝ち星・勝ち越しに応じた手当を受け取る。
関取の収入は、番付で決まる月給と、成績で積み上がる「力士褒賞金(持ち給金)」が柱で、そこに懸賞金や優勝賞金、三賞賞金が加わる。十両と幕下の間には「給料があるかないか」という明確な違いがある。
2027年1月からの月給は次のとおり。カッコ内は現行額だ。
月給の改定は8年ぶりで、引き上げ幅は約9〜11%。物価上昇などを踏まえた改定とされる。
力士養成員には、本場所ごと(年6回)に「養成員場所手当」が出る。2027年1月からの1場所あたりの額と、年6場所の合計は次のとおり。カッコ内は現行額だ。
このほか、勝ち星1つごとの「勝星金」と、勝ち越し点1つごとの「勝ち越し金」がある。2027年1月からの額は次のとおり。カッコ内は現行額だ。
幕下で6勝1敗なら、1場所の受取額は現行22万6000円、改定後25万4000円になると報じられている。

番付に載ると「持ち給金」3円が与えられ、成績に応じて次の額が加算される。
負け越しても減らず、この4000倍が本場所ごとに支給される。
力士褒賞金が支給されるのは十両以上の関取だけで、幕下以下の力士は持ち給金が積み上がっていても受け取れない。
持ち給金が地位ごとの最低保証額に満たなければ、昇進時にその額まで引き上げられる。最低保証額は次のとおりとされる。
ただし、十両に上がって増えた分は幕下に、幕内に上がって増えた分は十両に落ちると、それぞれ消える。
横綱・大の里は2026年9月場所時点で持ち給金260円とされ、これを4000倍すると1場所あたり104万円になる。
幕内の取組に懸かる懸賞は1本7万円で、協会の手数料1万円を引いた6万円が勝ち力士の取り分だ。一部は納税に備える積立金として協会が預かる。
大の里は2026年9月場所で698本を獲得し、1本6万円で計算すると1場所で4188万円になる。
2027年1月場所からの優勝賞金は次のとおり。カッコ内は現行額だ。
幕内優勝は倍増となり、優勝賞金の改定は33年ぶりだ。
殊勲賞・敢闘賞・技能賞は、各300万円(現行200万円)に上がる。
三役以上に本場所ごとに出る。横綱は1場所20万円と報じられているが、大関・関脇・小結の額は日本相撲協会の公開資料や報道で確認できなかった。
地方場所の出張手当(支給されるとする解説がある)と巡業の参加手当は、いずれも協会の資料や報道で金額を確認できなかった。巡業の参加手当については、2027年から番付に応じて20〜50%増額されると報じられている。

「月給×12か月+力士褒賞金の最低保証額×6場所」で関取の年収を試算した。懸賞金、優勝賞金、三賞賞金は成績で大きく変わり、各種手当は一部の金額を確認できないため、含めていない。改定後の月給で計算し、カッコ内は現行の月給による額だ。
1年間同じ地位で、持ち給金が最低保証額ちょうどの場合の数字で、実際の額は力士ごとに大きく異なる。賞与は有無や金額を協会の公開資料で確認できないため、含めていない。
月給と力士褒賞金がなくなり、場所手当と勝星金・勝ち越し金の対象になる。
改定後で比べると、十両の月給120万円に対し、幕下の場所手当は本場所ごと(年6回)の18万円だ。
支給額を定めた規程は、協会の公開資料では確認できなかった。今回の改定では、引退時に支給する「惜別金」を倍増すると報じられている。懸賞金の積立分は引退時に返還される。
理事など常勤役員を務める親方の報酬は、協会が公表する「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」(令和2年1月1日適用)で定められている。定例報酬は月額154万8000円で、年寄としての給与も含まれる。
ほかに年度末手当(理事長110万円、理事80万円)、本部勤務手当(月額で理事長5万円、理事4万円)、勤続手当(月額5000円〜2万円)、巡業参加手当(1日2万円)がある。役員賞与の総額は年間1億1000万円以内だ。
また、常勤役員を務めた親方が退職する際は、評議員会の決議により退職慰労金と功労金が支給されることがあり、支給限度額は退職慰労金が3000万円、功労金が2億円と定められている。理事でない親方の給与額は、協会の公開資料や報道では確認できなかった。
デイリースポーツ「大相撲の優勝賞金が倍増2000万円、力士給与・手当もアップ」(2026年7月30日)
https://www.daily.co.jp/general/2026/07/30/0020650540.shtml
共同通信「幕内優勝賞金が2倍の2千万円に 来年初場所から、33年ぶり改定」(熊本日日新聞掲載、2026年7月30日)
https://www.kumanichi.com/articles/2019803
デイリースポーツ「大相撲秋場所 力士別懸賞数は...」(2026年9月12日)
https://www.daily.co.jp/general/2026/09/12/0020811461.shtml
マネーポストWEB「元大関・朝乃山を襲う悲運...」(2024年9月22日)
https://www.moneypost.jp/1191155
https://www.moneypost.jp/1191155/2/
マネーポストWEB「【1場所で5612万円荒稼ぎ!】横綱・大の里が手にした『土俵に埋まるカネ』」(2026年10月2日)
https://www.moneypost.jp/1451529
マネーポストWEB「大相撲5月場所、初日から番狂わせ続出で気になる『懸賞金』」(2024年5月14日)
https://www.moneypost.jp/1144111/2/
公益財団法人日本相撲協会「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」
https://sumo.or.jp/pdf/kyokai/zaimu/yakuin.pdf