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ロングオナニーについて話を聞くニシダさん
小説家としても活躍しているお笑い芸人・ニシダ(ラランド)が、ファンの方々とただただセックスの話をしていくシリーズ連載「ラランド・ニシダと『みんなのセックス大全!』」。
特にお悩みには答えないし、何かしらの答えも出さないし、ジャッジもしません。ただただ、セックスの、話を、していきます。
* * *
【No.020】
――今回のお話し相手は20代男性のOさんです! Oさんは少し変わった性癖を複数持っていて、話したいテーマがいくつかあるそうです。
ニシダ 変わった性癖、ですか。
Oさん はい。あのー僕、セックスが嫌いということはないんですけど、オナニーがかなり好きで。
ニシダ ほう。
Oさん 好きすぎて時間をけっこうかけたいタイプというか。1回に10時間かけたりすることもあるんです。
ニシダ じゅ、10時間!? その間ずっと触ってるんですか?
Oさん いえ、10時間、編集しながらするんですね。
ニシダ 編集......?
Oさん はい。ネットで買ったアダルト動画を、動画編集ソフトに入れて編集するんです。自分が見やすいように編集しつつ、かつオナニーも同時進行でしていく......という。
作業がちょっと落ち着いてレンダリング(編集内容を反映した動画を書き出すための処理)とかで待っている間にいじってます。
でも、その時点ではまだ最後までヌくことはしません。編集中にヌいてしまうと、気持ちが下がっちゃうので。
ニシダ なるほど......。じゃあ実質、いじってる時間より動画編集してる時間のほうが長いってことですか?
Oさん そうですね。休みの日なんかは、もう朝から深夜2時とかまで抜かずに戦い続けますね。
ニシダ 戦い続けるんだ。ちなみに普段は働いてらっしゃるんですか?
Oさん はい、働いてます。
ニシダ 映像編集の仕事とかでもなく?
Oさん 実は、テレビの映像関連の仕事を......。
ニシダ あ、やっぱり! じゃあ本業でも動画編集して、休みの日も動画編集してるんですね。
Oさん そうですね。会社で動画編集して、夜中2時に家に帰ってきてから自分の動画編集に入ったりとか。
ニシダ 疲れないんですか?
Oさん 別腹って感じですね。
ニシダ 別腹(笑)。ちなみに、AVのジャンルは何系がお好きなんですか?
Oさん いやー、この質問って難しくないですか?「今日、何が食べたい?」って聞かれても毎日違うように、日によって変わりますし。昨日は20代の作品を見たし、今日は50代いってみようかな......みたいな。
ニシダ けっこう幅あるんですね。
Oさん ありますね。内容でいっても、すごくハードなものをいった次の日は時間停止とかのポップな企画モノを見たり。
ニシダ そういう企画モノ作品も、自分で編集し直すんですか?
Oさん あ、自分が主に編集し直しているのはDMMとかFANZAで販売されているメーカー販売のものじゃなくて、FC2とかの動画販売サイトで販売されている、いわゆる素人さんの長時間のハメ録りのデータなんです。
ニシダ あー、なんかありますよね、そういうのも。
Oさん カットとかの編集がされていないデータなので、そのままだと見ていられないんですよ。それを、自分が「おっ!」と思えるように組み立てていくのが楽しいんです。
――今のFC2は、そういった撮って出しの動画の割合が多いんですか?
Oさん 以前は素材のまま出している販売者も多かったんですけど、最近は、いわゆる素人さんだけでなく業界の人も入ってきていて、ちゃんとプロが編集しているような販売者が増えていますね。
なので、生データだけっていうのは減ってきてはいます。でも、やっぱり生データのほうがリアルで、グッとくるんですよね。
ニシダ なるほどなあ。それは、動画編集という行為に興奮してるんですか? それともその自分好みに完成したバージョンの動画を見て興奮するんですか?
Oさん 完成したものは見ないんですよね。
ニシダ 見ないんですか!?
Oさん 興奮度でいえば、データをいじってるあたりがピークで、動画編集が終わった段階で満足しちゃうんです。
編集したものはハードディスクに保存しているんですけど、たまに見返すくらいで、基本的にはもう開かないですね。
これまで編集したデータを合計すれば、もう20テラぐらいになってるんじゃないかな。動画1本のデータが5ギガから10ギガくらいだとして......2000本から4000本くらいですかね。もしかしたら1万本近く編集してるかもしれないです。
ニシダ やば! 少なくとも数千本は編集をやってるってすごいな。
Oさん もちろん他者が販売しているものを編集してるので、個人で楽しむ用です。再販売とかはしません。
ニシダ いや、もったいないからFC2で動画を販売している人に雇ってもらったほうがいいですよ(笑)。撮りっぱなしの動画を渡せば趣味で製品版にしてくれる人なんてめっちゃ貴重でしょ。
Oさん そうですね(笑)。雇ってくれるかな。
ニシダ ちなみにそのプライベートの編集技術は、テレビ番組の動画編集にも活きてくるんですか?
Oさん 実はこれ、ちょっとシナジーがあって......。
ニシダ あるんだ(笑)。
Oさん やっぱり一般の方が撮った動画って、カメラが揺れたり、ちょっと雑なとこがあったりするんですよね。
あと、インタビュー部分で「この質問はいらないんじゃない?」とか「こういう聞き方したほうが、もっと素が出たんじゃない?」みたいのって結構あるんですよ。
自分の担当番組で、自分がインタビューをすることもあるので、アダルト動画のことを思い返して質問の仕方を変えたりします。
ニシダ アダルトな趣味から本業に還元できることもあるんだ。
Oさん そうなんです。
ニシダ よく、「努力を努力と思わないやつが一番強い」みたいことって言われるけど、Oさんはまさにそういう状態ですよね。
普通の人だったら努力して動画編集を頑張らなきゃと思うけど、努力と思わずに趣味でできちゃってるっていうのがすごいっすよ。
Oさん 休日に趣味で動画編集をやってる時間はもうまったく苦じゃなくて。いつも気付いたら夜中になってるんで、「うわー、もう今日が終わっちゃうよ! でもまだヌいてないしな」みたいな。
朝からずっとパソコンで作業をしながら合間合間でイジってはいるんですけど、毎回寸止めして作業に戻っているので。
で、動画が完成したら書き出す時間があるので、ヌくのはその間にササッと。
ニシダ そんな何時間もじらしておいて、発射はそれでいいんですか?
Oさん そうですね。だいたい20分ぐらいで書き出しが終わるので、その間に。
でも意外と早く書き出しちゃって「ヤバい! もう終わる」と思ってヌかずに我慢して、また違う新たなデータの編集を始めるときもあります。それでまた10時間以上経ってるとか。
ニシダ いやー、初めて聞く性癖だなあ。
――ちなみに、その趣味は今の業界に入る前からの趣味なんですか?
Oさん えっと......ロングオナニー自体は映像業界に入る前からしてて。
ニシダ ロングオナニーってなんだよ(笑)。もともとある言葉みたいに言いやがって。
ロングオナニーについて話すニシダさんとOさん(20代、男性)
Oさん すみません(笑)。でも、ロングオナニー自体は、それこそ学生時代からもうずっとですね。
もともと学生時代からAVが大好きで、AVで何か困ったことがあったらアイツに聞けって感じの存在で。「この女優さんって誰なの?」とか聞かれたら「任せろ!」みたいな。
その頃から長時間するのが好きだったんですけど、社会人になるタイミングで動画編集用のきちんとしたパソコンに変えて、そこから編集しながらのオナニーにハマって。
なのでもともとは動画編集の勉強も兼ねてのつもりだったのかもしれないです。
ニシダ もともと長めだったのが、勉強も兼ねてるうちにさらに長くなっていったんだ。
Oさん 学生時代から、AVを見ているときに「自分の好きなように映像を組み替えられないのかな」って思っていたので、それがやっと現実になった!みたいな。
ニシダ あー、「このシーン、別に好きじゃないしカットしたいな」とか思ってて、それが実現できた喜びか。
Oさん そうなんです。自分の中では導入のインタビュー部分がけっこう重要なので、自分で編集するときは、もっと深く掘れる部分はうまく並び替えたりもします。
例えば、インタビューの後半にその子のバックボーンを語る部分があるけど、もっと早めに持ってきたほうが感情移入できて、そのあとの話もスムーズに聞けるな......とか。
ニシダ 確かにAVの導入のインタビューってプロのインタビュアーがやってるわけじゃないですしね。
Oさん あと冒頭にアバン(「アバンタイトル」の略で、映像作品のオープニングやタイトル画面の前に流れるプロローグシーンのこと)じゃないですけど、短く見どころをまとめて入れたり。
ニシダ 誰に見せるわけでもないのにわざわざアバン作ってるんだ(笑)。
Oさん はい(笑)。アバンを作ってグッと気持ちを上げて、そこからインタビューに入っていく感じに編集するのは多いですね。
ニシダ でもそこまでずっとやり続けたら、もう自分で撮ってみたくならないですか? 全体の構成とかインタビューの内容も全部自分で考えて、テレビみたいに何カメか用意して。
Oさん 撮りたくなりますね。それは自分の夢のひとつです。でも仮に撮るとしても、自分がしたいわけではなくて、やるのは全体の構成とインタビュー部分まで。男優さんは別に用意します。そういう感じであれば、いつかやりたいです。
ニシダ すごいな。でもAVに関して、専門のプロじゃないのにカット割りとか編集について踏み込んでる人ってあんまり聞かないですよね。カメラワークとかも気になります?
Oさん 気になりますね。カメラの切り替えタイミングもそうですし。
さっきも言ったFC2とかで、複数台カメラを使ってる人はいるんですけど、切り替えタイミングが1秒とか0.5秒とかズレてて気持ち悪さがあったり。
あとGoProを回してるけど、GoProの絵の扱いがちょっと雑だなとか。
ニシダ あー、素人っぽい動画って、最初に同期をとってなかったり、なんかホワイトあってねえな、とかありますよね。
テレビではカメラによって色味が変わらないように事前に色を合わせてるけど、素人の動画は全然ホワイト合ってないんだよな。
Oさん そうそう。明らかに違うカメラを使ってて、映像も明らかに違う感じがあるとちょっと萎えるというか。
――学生の頃から撮りたいと思ってたそうですが、こういう作品を撮りたいみたいなものはあるんですか?
Oさん 構成はシンプルにインタビューから入って、絡んでっていう王道なものがやりたいんですけど、それよりもむしろ企画面で挑戦的なものをやりたくて。
僕は特に熟女が好きなので、熟女方面をもっと広げられないかなとか考えますね。
ニシダ なるほど。例えばギャルだったらギャル×時間停止とか、いろんな派生が生まれるけど、熟女ってすでに割とワンジャンルに括られてますもんね。ジャンルとしての成長感がないというか。
Oさん そうなんですよ! 熟女の魅力は無限大なのにもったいないなって......。
――次回はそんなOさんと、熟女の魅力について話していきます。
■ニシダ(ラランド)
1994年7月24日生まれ、山口県宇部市出身。2014年、サーヤとともにお笑いコンビ「ラランド」を結成。著書に小説集『不器用で』『ただ君に幸あらんことを』(いずれも角川書店)