モデルとしても活動中の女子プロボクサー、高野人母美が、24日、プロ5連勝に挑む!

身長177cmの9頭身! 国内外のミスコンでも大活躍の現役モデルにして、スーパーフライ級の美人プロボクサー、それが高野人母美(たかの・ともみ/26歳)だ。

目下、プロ戦績は4戦4勝(うち3KO。2014年3月20日現在)と連勝街道をまっしぐら。明日、3月24日(月)には注目の第5戦に挑む。試合を直前に控え、練習後の彼女を直撃。現在の心境を聞いた。

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――いやー、すごくキレイですね~(うっとり)。こんな美女がまさかボクサーだなんて、信じられません! 

「いやいや、そんな大げさな(笑)」

――いまはどれくらい練習してるんですか?

「毎日3時間くらいジムで練習してます。あとは、フィジカルのジム、水泳、ヨガにも日替わりで通ってますね。どの練習も正直、キツいんですけど、特に冬の早朝ランニングが本当に辛くて。もう毎朝起きた瞬間、人生をやめたくなります(笑)」

――スパーリングは毎日?

「やらないと感覚が鈍るから、毎日やらせてもらってるんですけど、相手が男性なんですよ。しかも、ガチの人が多いからかなり痛いです(笑)。今日もここに来る前にジムへ寄ってきたんですけど、頭を殴られて、いま、脳しんとう状態で」

――え~っ。すごいな。でも、ずっとモデルさんをやってたわけですよね。それがまたどうしてボクサーに?

「もともとキックボクシングを趣味でやってたんで、格闘技に興味はあったんです。で、22歳の時、友人に誘われて天笠尚選手のボクシングの試合を観に行ったんですよ。そうしたら一生懸命に闘う二人の姿に、本当に感動して泣いてしまって。自分もあんな風になってみたいなって。それがきっかけですね」

アマチュアのときは負けてばかり。毎日、泣いてました

――でもボクシングは男の世界でしょ。やりたいって言っても本気にしなかったんじゃない?

「そうなんです! 女はすぐ辞めるってジムの会長も思ってて。だから1時間半かけて一日も休まず練習に通ってました。意地でも辞めるもんかって。毎日、家に帰った後は倒れてましたけど(笑)」

―負けん気が強いな~。でもキツいでしょ。後悔しなかったの?

「アマチュアの時はなかったです。この身長で体重50kgの女子選手はほとんどいないので、五輪に行けるんじゃないかって変な自信を持っちゃって。周りも持ち上げてくれまして。でも、いざ試合をすると負けてばかりで。甘かったんです。こんなはずじゃないのにって、毎日、泣いてましたね」

――……。

「その後、会長の勧めでプロを目指すことになって。負けて泣くんだったら、勝って笑おうって。プロテストに合格してからは、それまで以上に練習に励むようになりました」

――とはいえモデルもやってるわけでしょ。周りからは『もういい加減辞めたら』なんて言われるでしょ。

「めちゃくちゃ言われますね。でも女子ボクシングって30代前半くらいまでしかできないって言われてるんです。モデルは何歳になってもできるし、それなら今しかできないことをやりたいなって」

――撮影やショーがあっても、練習は休まないんですよね。

「アザを作ったまま、現場に行くのはしょっちゅうです。でも、ファンデーションでキレイに消えるんで(笑)。メイクさんも『いつものことね』って補修してくれます」

――補修って(苦笑)。でも、そこまでボクシングにこだわるなら、モデルを辞めようとは思わないの?

「それもよく言われるし、正直、そう思ったこともあります。でも、ある知り合いに、モデルは選ばれた人しかできないんだから、他人から何を言われようが自分がやりたいと思うなら、やればいいじゃんって言われて」

――あー、なるほど。

「それにボクシングやってる人の大半は、別の仕事もしてると思うんですけど、自分にとってはそれがたまたま、モデルなんだとも思うし。だからお仕事があるうちは、ありがたくやらせていただこうと思います」

彼氏ができたら尽くしちゃうタイプです!

――ところで最近、ハマってるものはある?

「山登りとか温泉とか、あと神社みたいなパワースポットに行くことが大好きですね」

――「試合に勝てますように」ってお祈りしたり?

「そうそう。でもすんなりと願いはかなわないですけどね。特に、恋愛関係なんてお願いしても、一度もかなったことない! ずっと彼氏が欲しいのにまったくできないんです!」

――そういえば“恋愛断ち”してるって聞きましたけど(笑)。

「それはありますけど(笑)、でも内心ではいつでもウエルカムなんですよ!」

――もしかして彼氏ができたらハマっちゃうタイプ?

「あははは。そうですね。かなり尽くしちゃうかも(笑)。朝早く起きて、お弁当とか作ってあげちゃうみたいな(笑)」

――へー、ちょっと意外。

「よく言われます。ボクシングをやってることもあって、友達から“ドSでしょ”って言われるし(笑)。でも違うんです! これだけは、はっきり言っておきます!」

――ボクシングって、殴られるし、減量で食事は制限されるし、恋愛と両立させていくのは難しいでしょ。それでも頑張ろうって思うのはなぜ?

「正直、辞めたい気持ちは自分の中で96%くらいあるんです。でも残りの4%があるから頑張れるんです」

――それは何なんですか?

「いいパンチを出して褒められたりとか、練習が終わって家に帰って、ほとんど鶏肉なんですけど(笑)、ご飯を食べてる時とか、自分が頑張ってるなって実感が沸く瞬間があるんです。それがすごくうれしくて。あとは頑張ったことを無駄にしたくないから。とにかく勝ちたいんです」

――将来の目標は?

「もちろん、世界チャンピオンです。もっともっと努力して、自分を100%出し切って、必ずこの夢は叶えてみせます」

(取材・文/大野智己、撮影/田中 亘)

■高野人母美 プロ第5戦【日時】2014年3月24日(月)【会場】後楽園ホール開場予定17:30、開始予定18:00☆TOMOMI選手は6Rに出場予定☆詳細はオフィシャルブログ「MODEL&PRO BOXER TOMOMI.....」 【http://ameblo.jp/tomomi-cotton/】