牧 秀悟選手と中川絵美里。「神奈川の牧」、セ・パ交流戦の秘策とは――? 牧 秀悟選手と中川絵美里。「神奈川の牧」、セ・パ交流戦の秘策とは――?

世界一となった2023年WBCや昨年のプレミア12など、大一番でホームランを放ってきたベイの主砲、牧 秀悟。間もなく始まるセ・パ交流戦、来年開催されるWBCでの井端ジャパンに対する思い、今シーズンこだわっているタイトルやホームラン数について、スポーツキャスター・中川絵美里がその胸の内を聞いた。

■パ・リーグの投手陣攻略法とは

中川 シーズンが始まってから2ヵ月ほどが経過しました。ここまでご自身の中での感覚、状態としてはいかがですか?

 開幕当初より今のほうが良くなってきていると感じていますね。

中川 具体的にはどのあたりが良くなっていますか?

 打席に立って積極的にいく中で、とらえた打球が増えてきたり、ミスショットが少なくなったりしているところですかね。

中川 数字的な結果はもちろんですけど、そもそも感覚的に調子が良いわけですね。

 ええ、そういうことです。

中川 6月3日からセ・パ交流戦が始まります。今後、シーズン中盤へ弾みをつける上でも大事な戦いとなりますが、牧選手にとって、この交流戦はどんな位置づけでしょうか?

昨年6月9日には、福岡ソフトバンクホークスを相手に1回裏に先制の満塁ホームランを放ったり、一昨年はチームを初優勝に導き優秀選手賞を受賞したり、インパクトを残しています。

 まず、パ・リーグのチームと戦う機会はなかなかないので、普段とは違った面白さがあると感じています。それと順位が目まぐるしく変わる大事な戦いになりますので、ワンカード、ワンカード、しっかりと勝ち切っていきたいですね。

中川 普段、相まみえる機会がないパ・リーグの投手陣とは、一度きりの対戦になるケースも多々あるわけで、球筋の見極めなど難しい部分がかなりあると思います。どういった点を意識して打席に入られていますか?

 やはり積極的にいくことですね。そして、甘い球は絶対に逃さないこと。パ・リーグは先発投手も中継ぎの投手も本当に球が速いんで、その真っすぐだったり、強い変化球に対して打ち負けないようにするのが大切だと思っています。

中川 今シーズン、牧選手から見て特に対戦するのが楽しみ、あるいは気になっているパ・リーグの投手はいますか?

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高橋史門

高橋史門たかはし・しもん

エディター&ライター。1972年、福島県生まれ。日本大学在学中に、『思想の科学』にてコラムを書きはじめる。卒業後、『Boon』(祥伝社)や『relax』、『POPEYE』(マガジンハウス)などでエディター兼スタイリストとして活動。1990年代のヴィンテージブームを手掛ける。2003年より、『週刊プレイボーイ』や『週刊ヤングジャンプ』のグラビア編集、サッカー専門誌のライターに。現在は、編集記者のかたわら、タレントの育成や俳優の仕事も展開中。主な著作に『松井大輔 D-VISIONS』(集英社)、『井関かおりSTYLE BOOK~5年先まで役立つ着まわし~』(エムオンエンタテインメント※企画・プロデュース)などがある。

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