荒川良々さんの人生を動かした映画とは? 荒川良々さんの人生を動かした映画とは?

『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく。

前回に引き続き、Netflixオリジナルシリーズ『呪怨:呪いの家』に主演する俳優の荒川良々(あらかわ・よしよし)さんが登場!

* * *

――高校までは映画に触れてこなかったそうですが、大人になって見てハマった作品はなんですか?

荒川 例えば、韓国のポン・ジュノ監督の作品はどれも大好きです。アカデミー賞を獲った『パラサイト 半地下の家族』(2019年)が有名ですけど、自分は『母なる証明』(2009年)のほうが好き。冒頭で、母親が草原にいてひとりで踊るシーンとか、息子が殺人事件を起こしていても壊れない絶対的な愛とか、なんともいえない魅力がある作品です。

あとはたけし映画ですね。特に初期の作品が大好きで、具体的には『その男、凶暴につき』(1989年)、『3-4X10月』(1990年)、『ソナチネ』(1993年)の3本。あと『男はつらいよ』シリーズも大好きですね。50作目の『男はつらいよ お帰り寅さん』(2019年)も映画館で見ました。

――『男はつらいよ』は僕も大好きです! もし渥美清さんがご存命なら、荒川さんは絶対に出演してますよね。寅さんになかなか切符を渡さない駅員さんとかお医者さんの役とかで。

荒川 いやー出たかったですね。テキ屋の弟子とかで。

――すごくわかります(笑)。一番好きなのは何作目ですか?

荒川 太地喜和子さんがマドンナの『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(1976年)がマイベストですね。太地喜和子がすごくいいんです。

――ちょっと強めがいいんですよね。

荒川 あとは伊丹十三監督の『タンポポ』(1985年)とか。お母さんが死ぬ間際にチャーハンを作るシーンは今でもすごく覚えています。

――ボロボロと汚い感じで食べるんですよね。

荒川 そうそう。それがいい。

――もし伊丹監督がご存命だったら、これまた絶対出てますよね。

荒川 みんな亡くなった人ばかりですけどね。基本的に自分は昔の作品が好きなんです。映画に限らず、ドラマもそうで、『北の国から』シリーズとか山田太一の『岸辺のアルバム』(1977年)とか、そういう定番の名作も好きですね。

――そんな荒川さんですが、今回、『呪怨:呪いの家』に主演されます。ホラーを見るのはお好きですか?

荒川 たまに見ますよ。『ゲット・アウト』(2017年)やM・ナイト・シャマラン作品みたいに「何かが起きてるんだけど、何が起きてるのかわからない。だからこそ怖い」みたいな作品が好きですね。

――その感覚って「大人計画」にも通ずるところがありますよね。ホラーなのかコメディなのかわからないし、見ている人がどこに連れていかれるのか予想できないというか。

荒川 それはあるかもしれませんね。今は再演も多いので脚本が最初から出来上がっていることも多いんですけど、昔は徐々に出来上がってくるので、「あ、こういう展開なんだ」って、演じながら予想を裏切られることもけっこうありましたね。『週刊少年ジャンプ』のマンガじゃないですけど、「え、ここで死ぬんだ」みたいなこともあったり(笑)。

今回の『呪怨:呪いの家』も予定調和ではないですね。三宅唱(みやけ・しょう)さんが監督ですし、ホラーというだけで敬遠しないで先入観を持たずに見てほしいです。

●荒川良々(あらかわ・よしよし)
1974年生まれ、佐賀県出身。1998年から松尾スズキが主宰する劇団「大人計画」に所属し、多数の舞台作品に出演。映画、ドラマ、CMと幅広く活躍する

■Netflixオリジナルシリーズ『呪怨:呪いの家』
Netflixにて全世界独占配信中

【★『角田陽一郎のMoving Movies』は毎週水曜日配信!★】