世界最大級の半導体メーカーが宮城にメモリー工場建設を計画!? 棚ボタ企業を狙うなら?【坂本慎太郎の街歩き投資ラボ】

構成/西田哲郎 撮影/榊 智朗

 住宅メーカーのロゴスホームと豊栄建設が中核。25年の名古屋進出を皮切りに、東海エリアの拡充も本格化させている住宅メーカーのロゴスホームと豊栄建設が中核。25年の名古屋進出を皮切りに、東海エリアの拡充も本格化させている

『週刊プレイボーイ』で連載中の「坂本慎太郎の街歩き投資ラボ」。株式評論家の坂本慎太郎とともに街を歩き、投資先選びのヒントを探してみよう。金のなる木はあなたのすぐ近くに生えている!

今週の研究対象 
SKハイニックスの宮城進出(ロゴスHD)

世界最大級の半導体メーカー・SKハイニックスが宮城県にメモリー工場を建設する案を検討しているらしい! 夢のTSMCバブル再び!? 棚ボタ企業を探すぞ~!

助手 韓国の半導体大手・SKハイニックスが宮城県に工場を造るかもってニュースが出ていますね。

坂本 あくまで検討段階だけどね。同社はAI向けの高性能メモリーなどの製造で世界有数です。半導体やメモリー製造は産業としての裾野が広いから、実現すれば恩恵を受ける日本企業も多いんじゃないかな。

助手 ということは投資のチャンスですね。やっぱり半導体関連の企業を探すのがいいですか?

坂本 半導体関連株はすでに人気で、かなり買われて高くなってる銘柄も多い。だから、もっと別の切り口で考えたほうが面白いよ。例えば、工場ができたら、そこで働く人たちが増える。家族で移り住む人もいますよね。じゃあ、その人たちはどこに住むのか。

助手 えっ、まさか住宅とか不動産関連銘柄を検討するんですか?

坂本 実は、半導体工場新設で不動産業界や住宅業界が潤った例がすでにあるんです。2022年に台湾の半導体大手・TSMCが熊本県で工場の建設を始めたのを覚えてる? その際、工場周辺の大津町では単身向けマンションの平均家賃が21年の約4万3000円から、24年には約5万9000円まで上がったんです。

助手 4割近く上がったんですか!

坂本 すごいでしょ。賃貸物件だけでなく、ファミリー向けの一戸建て住宅の需要も増えて、工場から車で20分ほどの地域では分譲地の開発も進みました。

助手 ほ~。宮城で二匹目のドジョウを狙えそうってことですね。

坂本 そういうこと。そこで気になるのがロゴスHDです。中核のロゴスホームは北海道・帯広発祥の住宅会社で、寒い地域で培った高断熱・省エネ住宅が得意です。冬に冷え込む宮城でも、北海道で磨いた家づくりの技術が生きると思う。ちなみに宮城県内には仙台、名取、大崎市に3拠点を持っています。

助手 拠点があっても、工場周辺の地域をカバーしてなければ、あんまり関係ないんじゃないですか?

坂本 工場候補地として報じられている大衡村(おおひらむら)は、すでにロゴスホーム大崎の施工エリアなんです。新しい店を出してイチから営業を始める必要がないし、周辺の土地勘があるのはいいよ。

助手 ただ、同じ地域に住宅会社なんていくらでもありそうですけど。

坂本 ロゴスホームには価格という武器もあるから。宮城では高断熱の住宅プランが1000万円台からある。土地代は別だけど、かなり手頃でしょ。ネットでお客さんを集め、自社のショールームに案内することで販売費を抑えているから、手頃な価格で住宅を提供できるんです。住宅総合展示場への出展って、けっこうお金がかかるからね。

助手 ロゴス自体に選ばれる理由があるわけですか。

坂本 そう。実際、直近の26年5月期は売上高も営業利益も前年を上回り、今期も増収増益の予想です。6~9月のグループ全体の受注も前年同期より約1割増。つまり、半導体工場の話がなくても住宅の注文は増えているんです。

助手 おぉ、投資できそうな感じがしますね。

坂本 うん。足元の業績が好調な上に、SKハイニックスの宮城進出が実現すれば、さらなる需要の上乗せが期待できる。配当利回りも5%台半ばで高いから、今から投資して配当をもらいつつ、計画の進展を待つのもいいと思います。

今週の実験結果
SKハイニックスの話がなくとも、すでに業績は好調。保有しやすい銘柄です

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  • 坂本慎太郎

    坂本慎太郎

    さかもと・しんたろう

    こころトレード研究所所長。ハンドルネームは「Bコミ」。日系の証券会社でディーラー、大手生命保険会社で株式、債券のファンドマネジャー、株式のストラテジストを7年間経験。ラジオNIKKEIや日経CNBCなどの投資番組へのレギュラー出演多数。著書に『プロ投資家が教える副収入1000万円の最短コース』(BEST TIMES books)など
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