中国で一時拘束トラブルも発生...。港区女子の危ないドラッグ事情

文/新田勝太郎 写真/Pixta .jp、 Photo-ac.com

中国で発生した六本木キャバ嬢の拘束事件は、夜の街で密かに広がるドラッグ汚染の一端を明らかにした中国で発生した六本木キャバ嬢の拘束事件は、夜の街で密かに広がるドラッグ汚染の一端を明らかにした
東洋有数の歓楽街、六本木に所在するキャバクラ店に務める女性が、恋人と中国当局に身柄を拘束されたというトラブルが浮上したのは、年明け早々のことだった。

「六本木の超有名店に所属していたキャバ嬢がタイでバカンスを楽しんだ後、帰国するためにトランジットで寄った中国で持ち物検査をされ、彼氏のポケットや荷物からケタミンやMDMAなどの合成麻薬が見つかってしまったんです。2人は不法所持と密輸の疑いをかけられ、拘留されることになった。

幸い、周囲の尽力もあってキャバクラ嬢のほうは保釈が通ったのですが、今も彼氏のほうは拘留中。中国は外国人の薬物犯罪にかなりうるさいらしく、長期刑や最悪の場合、死刑もあるそうで、皆青ざめています」(2人を知る友人)

【夜職で流行するドラッグ】

六本木を代表する有名店所属のキャバ嬢が関与した事件とあって、本件はSNSを中心に拡散された。異国の地で拘束された2人の安否を案じる声は大きく聞こえてきたが、それより輪をかけて大きかったのが、薬物汚染についての懸念だ。

六本木の飲食店に長年勤める男性スタッフが明かす。

「夜の街では今、驚くほど当たり前にドラッグが流通しています。人気なのはコカインやケタミンといった〝比較的短時間で楽しむ〟ドラッグで、アフターに使われるようなバーやサパーではドラック接種のためにトイレに行列ができることも見慣れた光景になってしまった。

背景には、悪いおじさんたちの影響が少なからずあると思っていて、彼らがホステスやラウンジ嬢に〝気付け〟のようにコカインをふるまい、女のコたちが味を覚えていく。シャンパンやテキーラで酩酊したくない女子からすると、シャッキリするコカインは夜職との相性がいいんですね。こうやって夜ごと、ジャンキーが量産されていってる気がします」(飲食店スタッフ)

六本木のキャバ嬢が拘束されたとされる、広州白雲空港の税関検査場六本木のキャバ嬢が拘束されたとされる、広州白雲空港の税関検査場
気になるのは薬物の調達方法だ。どのようにして手に入れているのか?

「ドラッグ遊びに手慣れたおじさんたちは、コカインだろうが大麻だろうが、シャブだって1~2時間もあれば指定の場所に届けさせるコネクションを持っています。このツテを使うか、ダンスミュージックが好きな女性になるとクラブで知り合ったDJや売人などからの入手が容易で、こちらは安価。拘束された女性の彼氏は有名DJクルーの一員だったようですが、彼女はこのパターンでしょうね。

値段はまちまちですが、コカインならグラム1.5万~2.5万ほどで、1人1グラムもあれば夜通し楽しめる量。ケタミンも同じくらい。シャブはグラム3万くらいしますが、0.3グラムもあれば一晩十分に遊べてしまいます。シャブの場合は外に出ず、部屋やホテルに籠って溺れることになりそうではありますが(笑)」(飲食店スタッフ)

【「ゾンビタバコは1年以内に消える」】

港区界隈の麻薬汚染の実態を調査すべく、売る側の取材も試みた。応じてくれたのは30代前半の加藤と名乗る男性だ。

「自分の場合は六本木界隈の店から呼ばれることが多くて、日曜以外はほぼ西麻布~六本木界隈で配達しています。扱うのは、C(コカイン)、K(ケタミン)、大麻ペン、珍しいところだとゾンビペンと呼ばれるエトミデートやLSD、マジックマッシュルームなど。逆にシャブや大麻草そのものは扱わないです。シャブは客層が悪いのと、大麻は匂いがきつくて職質交わすのが面倒だからですね。

自分らのお客さんもせいぜい3~4時間、港区界隈で安全に遊びたいって人が主だから、レスポンス命です。注文が入ったら30分以内に届けられるような体制を敷いています」(加藤氏)

そんな加藤氏によると、今、港区界隈で流行し始めているドラッグがあるという。

「エトミデートはニュースでけいれんしている人の映像がさんざん流されたせいか、人気はあまりありません。個人的な体感からしても、コカインやケタミンほど強い作用があるわけでもないため、1年後は流通しなくなっていると思う。

むしろ最近よく出るのは、マジックマッシュルームですね。バリ島やタイに行くとシェイクで飲めるやつです。摂取すると感覚が鋭敏になったり、幻覚や多幸感が味わえるシロシビンという生物が入っているんですが、これを少量毎日摂取するマイクロドーズ(少量摂取)がアメリカやカナダで流行っているらしくて。パーティードラッグというより、意識高めの健康法みたいな使われ方をしているんです。

仲のいい港区女子に効果を聞いてみましたが、『起きてから空腹で食べると少量でも効くし、アクティブになる』と言ってました。マジックマッシュルームは末端価格がグラム3000~4000円程度なんですが、『1か月5グラムもあれば足りる』とそのコは言ってました」(加藤氏)

港区界隈を汚染するさまざまなドラッグたち。人生に破滅をもたらさないことを祈るばかりだ。

  • 新田勝太郎

    新田勝太郎

    ロスジェネ世代の記者/編集者。経済紙、週刊誌、書籍と幅広く手掛け、ダイエットや教育に明るい。海外移住を検討中

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