今年で7年目を迎えた東京アイドルフェスティバル 今年で7年目を迎えた東京アイドルフェスティバル

7年目を迎えた東京アイドルフェスティバル2016(以下、TIF)。

ついに今年から開催が1日増え、8月5日(金)~7日(日)の3日間。東京・お台場で行なわれた。

参加グループは昨年の154組から、なんと約2倍と過去最多の301組! そして来場者は7万6千人! まさに世界最大のアイドルフェスとなったTIFは、さらにアツく燃え上がった!

毎年恒例となった週プレNEWSのTIFレポ。本日から4日連続で、激しく輝いていたアイドルたちを紹介していく。

まずは8月5日の1日目からドーーン!

【8/5】

●佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)[SHIP STAGE] 今年から新たに生まれた船の科学館エリア・SHIP STAGE。オープニングで登場したのは、ももいろクローバーZの“あーりん”こと佐々木彩夏。アイドルファンが伝説的に語り継ぐ2010年のグループでのパフォーマンス以来、6年ぶりのTIF凱旋(がいせん)だ。

ももクロお馴染みの『怪盗少女』をベースにした『overture』が流れると、ピンク色のファンたちは「あーりん! あーりん! あーりん!」と、怒涛の矢継ぎ早なMIXコール。普段は他のメンバーの名前も叫ばれるが、この日はあーりんがファンをひとり占めだ。いちごのショートケーキをイメージしたドレスを着て現れた彼女は「朝から盛り上がっていくぞー!」と元気よくアオり、ソロ曲『だって あーりんなんだもーん☆』『あーりんは反抗期!』を披露。曲中ではピンク色のドレスへの早着替えや、歌詞を“高1”から“社会人”に変えるアレンジなどを見せた。

約15分のパフォーマンスのラストには、グループの『Link Link』を歌唱。20歳になったあーりんの堂々とした歌声と笑顔が際立つ。アイドルのプロ“あーりんのプロ”が見せた貫禄のステージで、今年のTIFは幕を開けた。

●AKB48 Team8[SMILE GARDEN] 佐々木彩夏がSHIP STAGEで貫禄を見せていた頃、スマイルガーデンには多くの人が集まっていた。デビュー以来、各地のイベントでメキメキと力をつけてきたチーム8がついにTIFに登場。SMILE GARDEN初日のトップバッターという期待を受け、一発目に歌ったのは『47の素敵な街へ』。

“エイター”と呼ばれるチーム8のオタたちが「言いたいことがあるんだよ! やっぱりエイトはかわいいよ!」と、口上をあげる。アイドル業界で“ガチ恋口上”と呼ばれるそれだ。一瞬で会場のボルテージは朝からMAXに。そこから『希望的リフレイン』『Everyday、カチューシャ』と、AKB48の名曲を叩き込む。

だがチーム8はそれだけじゃない。『365日の紙飛行機』を長久玲奈(ちょう・くれな)のアコースティックギター伴奏とともに、しっとりと歌い上げた。高1世代が中心のフレッシュなチームながら、緩急をつけたライブパフォーマンス! そのポテンシャルの高さには驚くばかりだった。

●神宿[SHIP STAGE] 2016年注目のグループ・神宿がTIFに初参戦。去年は出場できなかったことが悔しくて、会場で水鉄砲を持ちながらチラシを配り歩いたというメンバーたち。今年はまさしく“念願の初ステージ”だった。

登場するや、「オイ! オイ!」とアオりまくるカワイイ5人組。『必殺!超神宿旋風』『全開!神宿ワールド』とシームレスに繋ぐ。“Don’t stop me”“この瞬間待ちわびてた”という歌詞が、ステージで踊る神宿メンバーとリンクする。続く『Summer Dream』では、夏フェスらしくメンバーとファンが全力でタオルを振り回す。クールな顔とは真逆に、何度もアオってアツい一面を見せる羽島めい。カワイイだけじゃない、そのギャップがグッとくる。

MCの自己紹介を挟んだ後、「最後に一発、盛り上がっていくぞ!」と披露したのは『原宿戦隊!神宿レンジャー』。“原宿発”“KAWAII”を早口でコミカルに歌うこの曲で、最後まで神宿らしいパフォーマンスを見せた。

●ひめキュンフルーツ缶[SMILE GARDEN] 4年ぶりのTIF復帰となる、ひめキュン。その一発目となったのがスマイルガーデンでのステージだ。拳を突き上げながら登場し、歌う1曲目は『キラーチューン』。ファンも高くジャンプし、ノリノリで彼女たちを迎える。2曲目は『Luck out』これまた激しい曲だ。3曲目は『恋が止まらない』。タオルを振り回し、ファンとひとつになって盛り上がる、

そしてラストは『ミラクル彼氏』。かつては子供っぽさを感じたが、久しぶりにTIFへ帰ってきた彼女たちはすっかり大人に。でも激しいパフォーマンスは相変わらず、大きく成長した姿を見せてくれた。

SUPER☆GiRLS、dropなどが登場!

●SUPER☆GiRLS[SMILE GARDEN] TIFに初回から連続出演中のスパガだが、3期生が加入し、新体制では初となるステージ。オープニングで6月にリーダーになったばかりの前島亜美が「TIF初日、準備できてますか? 私たちと一緒に盛りあがりましょ~う!」とファンを煽る。

1曲目は8月31日に発売される新曲の『ラブサマ!!!』を披露。ファンの中では、「スパガの夏曲が戻ってきた!」と言われるくらい、胸にググッとくるアゲ曲だ。そして2曲目は代表曲『女子力←パラダイス』、前島亜美のカワイさが弾け飛ぶ。そして最後は『EveryBodyJUMP!!』でフィニッシュ。見事なまでに「夏のスパガ」を見せつけてくれた。

●drop[DOLL FACTORY] “2千年にひとりの美少女”と呼ばれ、さらにはビンボーキャラとしても話題の滝口ひかりらが所属するdrop。女性からの支持も高く、女性限定エリアはファンでいっぱいだ。1曲目は三嵜みさとの印象的な歌い出しから始まる『ホーカスポーカス』。観客が一斉に彼女へ猛烈なケチャを贈る。そして2曲目は『星のない夜だから』。5人体制となったdropのパワーは激しい。さらにメンバー全員、歌がうまい。それぞれが自分のパートをソロでしっとりと歌い上げ、思わず聞き入ってしまった。

●アイドルカレッジ[DOLL FACTORY] 週プレのアイドルグラビア企画“グラバカ”で優勝した南千紗登を擁するアイドルカレッジ。元気よくステージに飛び出して1曲目に披露したのは『いちごパフェ』、続いて『ラブライク』では「もっともっと」と叫ぶメンバーの声に合わせてファンが大ジャンプ。まさに猛り狂う大海原! そしてラストは『YOZORA』。南が「声出して~」とファンを煽ると、それに呼応してファンがさらに盛り上がる。10月から7大都市ツアーが始まるとのこと。そちらも楽しみだ!

●A応P[SMILE GARDEN] 大人気となったアニメ『おそ松さん』のテーマソングを歌い、一躍有名になったA応Pには、多くの女性ファンの姿が。「『はなまるぴっぴはよいこだけ』(『おそ松さん』のオープニングソング)、楽しみ~」という声も聞こえてくる。そんな期待感がふくらんだステージにメンバー6人が登場。

まず1曲目は『MISSION→』からスタート。6人全員が思いっきりこぶしを上げる。それに応える観客たち。それを「まだまだ足りない!」とメンバーがさらにアオり、真っ青な空に響きわたる爆音とともに心地良い。そして2曲目――「おそ松さん、来るか??」という我々の期待をすかすように、聞いたことのあるイントロが流れる。…え、これ今、聞かなかった?? なんと掟破りの2曲連続の『MISSION→』。そして、そのまままさかの3曲連続の『MISSION→』!!!

正直、最後にはメンバー6人、ほぼ振りもできないほどにヘロヘロになるほどの気合い入りっぷり。彼女たちが去った後の現場は「A応Pおもしれ~」という称賛の声と「えー、『はなまるぴっぴ』はー?」という落胆の声。大きな注目の中で、かなりのインパクトを残していた。

●コラボライブ callme × lyrical school[SHIP STAGE] 映画『タイタニック』のテーマに乗ってリリスクのayakaとcallmeのKOUMIの寸劇からスタート。ayakaからの一方的な愛の告白が続く中、見かねた他のメンバー達も登場という演出だ。さらに、互いのグループの衣装を交換して登場という大きなサプライズで観客をどよめかせる。『tengal6』では「9本のマイク! 調子はどう?」(休養中のyumiを含めた9人)など随所にコラボを意識した演出を見せ、観客を大いに楽しませた。しかし誰よりも楽しそうだったのはアイドル大好きを公言するリリスクayakaだった気がしないでもない。

アップアップガールズ(仮)、つばきファクトリーなどが登場!

●アップアップガールズ(仮)[HOT STAGE] 11月8日に念願の日本武道館単独公演を控えるアプガ。オープニングでいきなり超アップテンポのライブ鉄板曲『アッパーレー』が始まった時点で会場の盛り上がりはすでに最高潮に! 激しく踊るメンバーの動きに合わせて、ファンも全力でジャンプ。古川小夏が思わず「やばい、超楽しい…!!」と、満面の笑顔を見せる。

続いて、佐藤綾乃の「こっからこぶし上げて声出していくよー!!」というアオリとともに『全力!Pump Up!!』がスタート。「アプガがTIFを制するぜ!」という関根梓の宣言にファンも怒号のような声援で応える。メンバー全員が高々と突き上げるこぶしは「武道館までノンストップで駆け抜ける!」という強い意志を象徴しているかのようだった。

3曲目は『チョッパー☆チョッパー』、4曲目は代表曲『アッパーカット』と、これでもかというぐらい激しい楽曲をぶち込んでくる。さらに、今年のヒット曲『パーリーピーポーエイリアン』では、お馴染みのエイリアンポーズ、アイーン、変なおじさんポーズを会場全体でやっちゃうお祭り状態に! 最後はバラードとアップテンポが繰り返される最新曲『PaPaPaPaPaaaaaaaaaaty!!!!!!!!!!』でビシっとシメた。まさに、アプガの真骨頂ともいえる最初から最後まで200%全力ハイテンションなステージ!

ちなみに、「Twitterで『アブガの青の帽子のコ、かわいかった』ってつぶやいてね。で、この夏TIFを制したのはこの帽子のコだって!」と笑顔でステージを去っていった新井愛瞳(まなみ)に心を鷲掴みされたファンは少なくなかったはずだ。

●つばきファクトリー[HOT STAGE] HOTSTAGEに登場したのはハロープロジェクトで最も新しいユニット、つばきファクトリー。『私がオバさんになっても』『17才』という、森高千里の名曲をカバー。途中MCでは岸本ゆめのが「TIFが楽しみで寝れなくて布団の中で歌っていた」と語ったものの何を歌っていたのか聞かれると「これから、歌う歌……」としか答えることしかできず場内に笑いが起こった。その後は『独り占め』などオリジナルが続き、最後はBerryz工房の『CLAP!』でラストを締め。歌とパフォーマンスの高さはさすがハロプロ。そしてフレッシュな輝きを放ったつばきファクトリーの今後に期待が膨らむステージだった。

●ゆるめるモ![HOT STAGE] 2年前、TIF出演が叶わなかったゆるめるモ!は今年、TIFで最も大きなステージに立った。『逃げろ』『ゆるめるモん』と初期の名曲から、野外フェスをイメージした新曲『はみだしパラダイス』『ゆるビスタ!』へと続く。そしてラストは、『Only You』を観客とともに絶叫。メンバー脱退によって4人になったが、それぞれの役割をしっかり務め、よりメンバーの個性が増したように思える。また、このステージでは宇宙服と鎧をイメージしたかのようなSFチックな衣装を纏(まと)い、それも相まってゆるめるモ!独特の世界観を作り出すステージで魅せた。

●バンドじゃないもん![HOT STAGE] TIF初のメインステージに立った“バンもん”こと、バンドじゃないもん!。新曲『キメマスター』から始まり、『タカトコタン』『夏のOh!バイブス』とノリにノッたステージで観客を沸かせる。そのまま『White Youth』『ショコラ・ラブ』とドラマチックなメロディーへと続き、『NaMiDa』で華麗に締めるという素晴らしい構成だ。振付も息がピッタリで、観ていて、聴いていて、とても心地よいステージだった。今とてつもない勢いを感じるグループのひとつであることに間違いはないだろう。

●プティパ―petit pas!―[DOLL FACTORY] 金髪ショートカットで、最近はグラビアでも人気の篠崎こころがメインボーカルを務めるプティパ。1曲目『Prologue』から、パンチの効いたボーカルで会場を盛り上げる。続いて『Re:START』、さらに3曲目は『レボピポ』。ステージの3人の動きに合わせて、ファンも左右に走り回る。そして最後は『Refrain』。DOLL FACTORYが大きく揺れた。

そんなプティパですが、9月25日を持って解散……。残念です。

こぶしファクトリー、STEREO JAPANなどが登場!

●こぶしファクトリー[SKY STAGE] TIFの空に、こぶしが現れた。爽やかなブルーの衣装がスカイステージの空に映える。1曲目は最新シングル『サンバ!こぶしジャネイロ』。楽しげなサンバに会場の雰囲気は、さらに夏一色に! 広瀬彩海(あやか)の顔をくしゃっとする愛嬌のある笑顔に癒されたかと思えば、手足がさらにスラっと伸びて大人に近づいた浜浦綾乃のクールな流し目にドキっとさせられる。表情だけを追っていても、サンバのリズムのように胸がどんどん高鳴ってくる!

2曲目は、こぶしファクトリーの魅力ともいえる“こぶし”をガンガン効かせる『チョット愚直に!猪突猛進』。浜浦と井上玲香の「あーーーん!!」という重量感たっぷりのこぶしにファンは「おぉーー!!」とヒートアップ! そして続く3曲目のイントロがかかった瞬間、ファンから喜びの歓声が! ここでBerryz工房の夏ソング『本気ボンバー!!』を持ってきたのだ。叫ばずにはいられないファンたちの歌声とメンバーの歌声、そして青すぎる空のコラボレーションに胸が熱くなる!

ラストの『バッチ来い青春!』でメンバーが横一列に並んだ時、これまでより強い風が…。黒髪をなびかせながら、凛(りん)とした表情で客席を真っ直ぐに見つめるメンバーからは結成2年目とは思えない貫禄すら漂っていた。ダンスにしても歌にしても、TIF出場2年目にして安定感抜群のステージを見せつけた。

●STEREO JAPAN[SMILE GARDEN] 都内中心に活動するStereo Tokyoと福岡を中心に活動するStereo Fukuokaの混合チーム。ライブが始まる前からブブゼラの音が観客のあちこちから鳴り響き、まるで何かのスポーツ大会が始まるかのような雰囲気の会場――そして特大のEDMサウンドに乗ってSTEREOJAPANがステージに登場すると、会場は一気に湧き上がった。

まずは『ELECTRON』、そして『Anthem』へと続く。リズムに合わせて波打つように観客が体を動かす。後方では、浮き輪やビーチボールが宙に舞い、無数のフラッグがはためく。まさに“お祭り騒ぎ”に…。そんなファンにステージ上も負けじと、激しいパフォーマンスを魅せる。特に中学生メンバーが多いFukuokaは弾けんばかりのダンスと笑顔を輝かせていた。

●小桃音まい[FESTIVAL STAGE] TIFが始まって以来、連続で出場していた“地下の女王”こと、小桃音まい。彼女は今回、TIFからのオファーがなかった。さらに8月14日にソロとしての活動を休止し、グループとして活動していく。つまり今年は“最後のTIF”だった。そんな彼女は最後まで諦めず、「TIFに出場できないグループ対象」である「DMM.yell」が行なった「TIF2016×DMM.yell」に挑戦。ファンのエールで見事、TIFへの出場を果たしたのだ。

「DMM.yellスペシャルライブ」は、人気投票で選ばれた4組で1時間…つまり、彼女の最後のTIFはたった15分! 一体どんなセットリストなのか? 出番は3番目。赤チェックの可愛らしい衣装で登場すると、1曲目はとびきりにポップな『Oh,my Sunny Day』から。この日を待ちわびたファンが拳を上げる。しかし、なんと1番を歌い終わった瞬間、曲がフェードアウトし、2曲目『パレード・イリュージョン』へ。彼女の代名詞である民族大移動も見せ、ファンが左右へ動く! …と思ったら、この曲も1番で終了。続いて、『My Love~コトNation~』が始まった。

――そうか。これは短い15分という時間の中で「できるだけ歌いたい!」と考え抜いた魂のセットリストなのだ。ワンハーフ(1番とサビの1回繰り返し)でも長い。「最後のTIFに私の大好きな歌たちを1曲でも多く持ってきたよ!」という、彼女の声が聞こえてくるようだ。『Colorful∞Infinity』『Yeah yeah yeah!』『BANG BANG 鼓笛サンバ』と続き、そしてラスト。彼女のライブでも最後に歌われることの多い、最強のデビュー曲。『Dreamscape☆』がかかる(この曲のみフルバージョン)。

その瞬間、観覧スペースの真ん中に大きなサークルができた。その中心に向かって大声で「まいにゃ~!」と、彼女の名前を叫ぶファンたちは、もう小桃音まいを見ていない。いつものお約束だ。アツい。胸がいっぱいになる。ラストの大サビで、ファンが大量にステージに駆け寄る。運営のマイクが「危ないから! 前に寄ってこないで!」と叫ぶ。その声の中、ファンから小桃音まいへ、大量のケチャの花が咲いた。小桃音の目がうっすらと涙でにじむ。しかし、その涙をとびっきりの笑顔で止めた。

「ありがとうございました! 来年はユニットでTIFに出たいです!」――笑顔で手を振ると、それに応えるファン。まさに、7年間の彼女のTIF集大成と呼ぶに相応(ふさわ)しいステージだった。

●アイドルネッサンス[SKY STAGE] 純白のセーラー服に身を包み、往年の名曲をカバーするアイドルネッサンス。今年6月に新メンバー2人が加入し、8人体制になったアイルネはさらに“純白度”がパワーアップ。太陽の光を一身に浴びて登場したメンバーは、感動を覚えるほどにまぶしかった!

センター・石野理子の「ワンツースリーフォー!」の掛け声とともに大江千里の『夏の決心』がスタート! 日が陰り始めたスカイステージが一気に朝のような爽やかさに満ちる。真っ白な歯を見せながら満面の笑みで歌うメンバーを見ていると、忘れかけていた子供の頃の夏休みのワクワク感が蘇ってくる…! 楽しさいっぱいの1曲目に続き、2曲目はちょっと切なさのある渡辺美里の『夏が来た!』。胸を締め付けられるような南端まいなと石野のコーラス部分のハモりに、ファンたちの顔にも憂いが…。

短いMCを挟み、ラストはスキマスイッチの『トラベラーズ・ハイ』。「この曲で3日間あるTIFのスカイステージでのライブの最高記録を達成したいと思います!」という新井乃亜の掛け声で、再び会場はハイテンションに。間奏でのメンバー全員が縦一列に並んで電車の真似をする振りがめちゃくちゃかわいい! 歌唱力もダンス力も新体制となり、厚みを増した感があった。夏の楽しさも寂しさも全部詰め込んできたアイルネのスカイステージ。真っ白な美少女たちが、夏の魔力を改めて感じさせてくれた。

●GANG PARADE[SMILE GARDEN] 『Happy Lucky Kirakira Lucky』から始まったギャンパレのステージ。高速イントロに合わせた忙(せわ)しない「うりゃおい!」でいきなり観客のボルテージはMAXに。そこから(エビ反り)振り付けに憶えのある『pretty pretty good』『Plastic 2 mercy』というキラーチューンにあっという間に時が過ぎてしまった感覚。今回のTIFをもってメンバーのシグサワアオが卒業ということもあってファンの気合も並々ならぬものを感じた。ちなみに、カミヤサキはBiS、プラニメ、POP、GANG PARADEと毎年グループの名前を変えて4年連続出演を果たした。

さくらシンデレラ、東京パフォーマンスドールなどが登場!

●さくらシンデレラ[SMILE GARDEN] 名古屋を中心に活動していた「さくらシンデレラ」。今年の春から新宿歌舞伎町のドンキホーテの5階にも拠点を構えているが、まだ東京でのライブは客が10数人という日もある。そんな彼女たちの「TIFで、ひとりでも多くファンを連れて帰ろう!」という、気合いのこもったステージだった。1曲目の『キス距離』、そして『夏恋クレシェンド』へ。センター・桜瀬もえのニコニコと自信ありそうな笑顔。スラーっとしたボディをムチャクチャに振り回しながら表情をコロコロと帰る水樹みく。そしてメンバー全員が「清純」かつパワフルに踊る。最後は『未来プロローグ』で締め。伸びやかでキラキラと輝くメンバーがまぶしく見えた。

「歌舞伎町のドンキホーテを拠点に頑張っています!」というアピールは、ひと言もないまま終了。初出場でSMILE GARDENという大きな舞台をもらえた大チャンス。しかも、今回のステージで興味を持った人間は少なくなかったはず。ここで、そのアピールできなかったことだけが残念だった。

●東京パフォーマンスドール[SMILE GARDEN] 例年、大きな評価を受け続けてきたTPDが、夜の帳(とばり)が降りたスマイルガーデンに登場。1曲目はポップなジャパンカルチャー紹介曲『Domobics』から。白い衣装の笑顔の9人が踊る。NHKのキャラクター、どーもくんとのコラボであるこの曲。思わずこちらにも、ふんわりとした笑顔が浮かんでしまう。

しかし、続いて彼女たちのキラーソング『BRAND NEW STORY』がブチこまれる! この曲は出だしも、半ばもサビ前も、サビも間奏もすべてがカッコイイ! 最初から最後までアガる名曲だ。脇あかりが満面の顔芸笑顔でファンを喜ばせれば、間奏で小林晏夕(あんゆ)が、この日はツインテールにしてきた髪をありえないほどに振り回す。まるで会場全体をかきまぜているようだった。続く3曲目は、なんと前代TPDのメンバー・篠原涼子の名曲『恋しさと せつなさと 心強さと』。そして最後は8月17日に発売の新曲『純愛カオス』。ファンの拳が夜空を殴る。曲の終盤、一列に並ぶシーンがあった。その時の一体感、多幸感といったら! 笑顔で踊り、歌う彼女たちの煌(きら)めきに涙が出た。

最後に、9月16日に渋谷オーイーストで行なわれる次のライブの告知を行ない、「私たちは、先代TPDと新生TPDで無限大のセットリストを組めるので、その結晶を見に来てください!」とアピール。間違いなく、オーイーストに参じるファンが増えたことだろう。

●放課後プリンセス[DOLL FACTORY] ブルーとグリーンをベースにした人魚姫の衣装で歌う『青春マーメイド』。清涼感を感じさせる爽やかな1曲だ。そして制服姿で4名の放プリ候補生が登場。全員ビジュアルのレベルが高い! ひときわ目立つ茶髪のコがいて誰だろうと思ったら、“エロリータ”としてグラビアでも大人気の“まりちゅう”こと、長澤茉莉奈だった。2曲目は『ジュリエット』。ファンと一緒に盛り上がる、「好き」という言葉の連発! これは聞いていて照れる! そしてTIF最終日の8月7日をもって候補生の小島まゆみ、関根ささら、長澤茉里奈の3人が正規メンバーに昇格したとの発表。さらなる飛躍に期待大!

●PassCode[SMILE GARDEN] 関西最強のライブアイドルグループとも言われるPassCodeが夜のSMILE GARDENに登場。南菜生(なお)の「メインステージじゃなくても格好いいライブできること教えてやんよ!」という叫びとともに『Club Kids never die』が始まると、会場は一気にヒートアップ。続く、『Never Sleep Again』と激しく目まぐるしく曲調が変わる流れが続き、至る所でリフトモッシュが起こる。

数日前に足を負傷した今田夢菜(ゆな)は、それをものともしないデスボイスを披露。スマイルガーデンの夜空を切り裂くように響き渡る。最後は熱いロック『Seize the day!!』で締め。PassCodeはTIF最終日の翌日、HOT STAGEの会場でもあるZeppDiverCityにてワンマンライブも開催、そこでメジャーデビューの発表を行なっている。

●ベルリン少女ハート[SMILE GARDEN] 初日のスマイルガーデンのトリを務めたのが“東京最狂”のライブアイドル、“ベルハー”こと、ベルリン少女ハートだ。先のPassCodeでヒートアップした会場に「みんな、一旦落ち着こう」と運営から場内アナウンスが流れる。しかし『Candy』『チャッピー』『the Edge of Goodbye』とブチ上げ曲の連続に会場はさらにヒートアップ。エキサイトしすぎたファンが警備員に捕まる! 悲壮感のあるメロディーに合わせて羽交い締めにされて連れて行かれるファンの姿は、まるでドラマ『金八先生』で連行される加藤優たち(知らねーか…)を彷彿(ほうふつ)とさせた。

そしてラストの『asthma』、最後のオーイングで手製の大旗を持ったファンを中心に巨大なサークルモッシュが起こる。その海のようなうねりの前に、警備もなす術(すべ)なく諦めに似た笑顔で見守るしかなかった。

●2日目の様子をリポートする【中編】はこちら!

(取材・文/TIF大好き取材班、撮影/武田敏将・関根弘康・アオキユウ)