冴木柚葉

『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は『王様のブランチ』でリポーターとして活躍する冴木柚葉(さえき・ゆずは)さんの前編。

冴木さんは2019年、高校卒業後に芸能界入り。2022年、『王様のブランチ』のリポーターとして出演するやたちまち話題に。現在は女優業をメインに、枠にとらわれることなく幅広く活動している。

初グラビアを『週刊プレイボーイ』2023年1.2合併号で披露し、大きな反響を呼び、デジタル写真集もグラジャパ!月間ランキングで1位を獲得するなど大ヒット。「グラジャパ!アワード2023」では最優秀新人賞にも選ばれている。

今回はそんな冴木さんに芸能界デビューの経緯から、初グラビアに至ったエピソードまでを聞きました。その明るく爽やかな笑顔の裏に、じつは苦悩の時期が......。ファンは絶対に必見です。

ーー週プレにゆかりのある皆さんの「初グラビア」にフォーカスしたインタビューです。まず芸能界デビューのお話から聞かせてください。冴木さんは小学校6年生のときに女優を目指したとか。

『週刊プレイボーイ』2023年1.2合併号(撮影/東京祐)より 『週刊プレイボーイ』2023年1.2合併号(撮影/東京祐)より
冴木 そうです。小さい頃からアニメばかり見ていたんですけど、小学校6年生の頃、漫画『君に届け』の実写映画(2010年)を見て、人が演じている作品に興味を持ちました。それ以来、毎シーズン・全ドラマをチェックするほどドラマオタクになり、自分でも女優になることを夢見るようになりました。

ーー好きな女優さんはいたんですか?

冴木 松岡茉優さんです。ドラマ「問題のあるレストラン」(2015年)で好きになり、ツイッターでファンアカウントを作り、たくさんリツイートするほど推しでした(笑)。お顔立ちからお芝居まですべて憧れますね。

ーー冴木さん自身も学生時代はクラスの人気者タイプ?

冴木 全然です。小・中学校とイジメられていました。高校の時も1~2年まではともかく、3年生の時はハブられたり。常に友達関係がうまく築けないんです。だから嫌われないように常に誰かの顔色ばかりうかがっていました。女優になりたいと思ったのも、自分とは違う人生を送りたいと思ったからなんです。

ーーそうでしたか......。芸能界へはどんな経緯で入ることに?

冴木 高校の卒業式翌日、現在の事務所からスカウトされました。医療系の学校へ進学が決まっていて、最初は学業と両立していたんですけど、女優への想いが募って、二ヶ月で休学しました。

ーー二ヶ月で! 何か仕事が決まったとか?

冴木 いえ、何も。まだ宣材すら作っていませんでしたし(苦笑)。私はこうと決めたら、全力を注いで取り組みたいタイプなんですよ。お母さんもどれだけ女優になりたいかを必死に話したら、理解してくれました。退学まで考えていましたが、学校の勧めもあり1年間、休学という形にしました。

冴木柚葉

ーー実際、仕事は順調に?

冴木 一番最初に受けたオーディションが受かって、幸先の良いスタートを切れました。パチンコ台の映像のお仕事でしたね。その後も韓国系コスメブランドのモデルや保険会社のウェブCMの仕事が決まったり、順調だったと思います。それが2019年のことです。だけど......学校を辞め「よし! もっと頑張るぞ!」って意気込んだ矢先、コロナ禍になってしまって。

ーーあー。当時は、芸能界でも自粛ムードが漂いましたよね。

冴木 そうなんです。案件はゼロになり、オーディションを受けようにもそれ自体がない。相当、落ち込みました。現実逃避して、毎日、家でドラマやアニメばかり見ていました。ただ1年経った頃、「このままではいけない。何かしなきゃ!」と気持ちを切り替え、TikTokを始めて毎日投稿したり、ダイエットをして10キロ痩せたり、自分ができることに励むようになって。そして2022年、久々にオーディションを受け、合格をいただきました。それが『王様のブランチ』のリポーターです!

ーーおーっ! 合格通知はいつ聞いたんですか?

冴木 映画の稽古からの帰り道、マネージャーさんから電話をもらいました。でも最初は嘘だと思ったんですよ。自分の言葉で何かを伝える仕事は未経験だったので、オーディションの後「やっぱりダメだろうな」と思っていて。それがまさかの合格! 最高に嬉しかったです。お母さんも喜んでくれました!

ーー合格の決め手はなんだったんですか?

冴木 まったくわからないです(笑)。ただ自分で言うのもなんですけど、出演するようになり食リポや新しい施設のリポートなどで、自分は「美味しい」「楽しい」といった気持ちをしっかり出せている気がして。もしかしたらそこを見越して選んでいただいたのかなと思ったりします。

ーー『王様のブランチ』を通じ、冴木さんは一躍、注目を集めます。そして、『週刊プレイボーイ』2023年1.2合併号(2023年12月19日発売)で初グラビアを披露します。これはどんな経緯があったんですか?

冴木 じつは『ブランチ』に出演する前後からグラビアに挑戦したい気持ちがあったんです。確か大原優乃さんだった気がしますが、SNSで流れてきたグラビアの写真がものすごくキレイで。それまで「グラビア=アダルトで男性向け」のイメージだったけど、それを見て「うわ! 素敵! 私もやってみたい!」って思ったんです。

冴木柚葉

ーーそれまでグラビアのオファーはなかったんですか?

冴木 なかったです。そもそも学生時代からぽっちゃりしていて、事務所に所属するときも「水着仕事NG」と決めていましたし。ただダイエットした後だったし、いまの自分にできる仕事はないか考えていた時だったので、なおさらグラビアに興味を持ったんですよね。それでマネージャーさんに話をしたら、『ブランチ』を見た週プレの編集さんからお話をいただいたよって。

ーータイミングよく、オファーをしていたんですね。当時、SNSで水着の写真は出していたんですか?

冴木 まったく。私服でも体のラインは一切見せていなかったです。ちょうどその時期、自分のYouTubeチャンネルで(スパリゾートの)ハワイアンズへ行くことになり、週プレの編集さんとお会いした直後に水着姿のオフショットを出しましたけど。

ーー確かそれはものすごくバズったとか。

冴木 そうですね。その直後、いろんな雑誌からグラビアのオファーをいただいたようです(笑)。でも水着を見ていない状態で声をかけてくれたのは週プレさんだけ。何より私自身に興味を持ってくれたことに今なおすごく感謝しています。

ーー撮影が正式に決まってからは、食事制限と筋トレに励んだそうですね。

冴木 はい。もっと体を引き締めないといけないなと思い、気合いを入れました。とにかく撮影していただけることがすごく嬉しくて、ずっとわくわくしていましたね。

ーー撮影当日、緊張はしませんでした?

冴木 最初はまったくしなかったです。千葉にあるスタジオで撮影したんですけど、ロケバスの中から余裕で。1ポーズ目も衣装のカットだし、平気な顔をしてカメラに向かっていました。でも2ポーズ目、黄色い水着の上にTシャツを羽織っていたんですけど、「じゃあ上を脱いでみましょうか」とカメラマンさんから指示された瞬間、急に恥ずかしくなっちゃって。「え!? こんなに人がいる前で水着に!? ヤバい、ヤバい、ヤバい!」って(笑)。

ーー突然、素に返っちゃったんですね(笑)。

冴木 でもスタッフの皆さんはすごく穏やかでしたし、あと何よりアットホームで。撮影が進んでいくうちにどんどん楽しくなりましたね。

ーーグラビアのタイトルは『抱きしめたい』。初めてということで、とてもフレッシュな王道グラビアです。お気に入りのカットは?

『週刊プレイボーイ』2023年1.2合併号(撮影/東京祐)より 『週刊プレイボーイ』2023年1.2合併号(撮影/東京祐)より

冴木 ピンクの水着で振り返っているのが好きですね。全身がキレイに写っているし、あと表情もいいし。『ブランチ』を含め、それまで笑顔以外でメディアに出ることってほぼなかったんです。だからこの真顔の表情はすごく新鮮で。いつもと違う自分になったみたいでとても気に入っています。撮影の合間でも写真を見せてもらったんですけど、その度に「こんな自分もいるんだ!」って驚きっぱなし。めちゃくちゃ楽しいというか、ずっとルンルンでした(笑)。

冴木柚葉

『抱きしめたい』 冴木柚葉 撮影/東京祐 価格/1100円(税込) 『抱きしめたい』 冴木柚葉 撮影/東京祐 価格/1100円(税込) 【後編は2月25日(日)公開予定です】

●冴木柚葉(さえき・ゆずは)
1999年10月17日生まれ 東京都出身 身長163㎝ 血液型=O型
◯TBS系『王様のブランチ』レギュラーリポーターやドラマ、CM、MVに出演するなど女優業を中心に幅広く活躍中。『冴木柚葉2024年カレンダー』が11月25日(土)発売予定。
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