直撃インタビュー&新型公道イッキ乗り! ハーレーダビッドソン ジャパン新代表が語る「ディーラー」「愛車選び」「日本市場」

撮影/井上 演 宮下豊史 関野 温

就任時から玉木代表(左)を徹底取材してきた青木氏。写真は北海道ツーリングのひとコマで、食事の時間も常に代表の隣を陣取る徹底ぶり就任時から玉木代表(左)を徹底取材してきた青木氏。写真は北海道ツーリングのひとコマで、食事の時間も常に代表の隣を陣取る徹底ぶり

120年以上の歴史を誇り、伝統と革新を併せ持つハーレーダビッドソン。その日本法人を率いるのが、2025年1月1日付で代表取締役に就任した玉木一史氏。日産自動車、マセラティ ジャパンなどを経て、この老舗ブランドを託された新代表は、どのような戦略を描いているのか。

専門誌『ウィズハーレー』編集長で、北海道ツーリングにも同行取材してきたモーターサイクルジャーナリストの青木タカオ氏が単独インタビューに臨んだ。

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【就任直後に大型二輪免許を取得】

JAIA(日本自動車輸入組合)の発表によれば、2025年度の輸入二輪車新規登録台数は2万4702台。前年度から4.9%減と、市場は縮小傾向にある。

ハーレーダビッドソンは6785台で依然首位を維持しているが、BMWが6344台と肉薄。さらに、販売店に過剰な販売ノルマを課したとして、昨年9月に公正取引委員会から独占禁止法違反で排除措置命令および課徴金納付命令を受けるなど、ブランドを取り巻く環境は決して平坦ではない。

そうした逆風の中で就任した玉木新代表は何を考え、どこを目指しているのか話を聞いた。

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――まず率直にお聞きします。なぜ、ハーレーダビッドソン ジャパンの代表を引き受けようと思われたのですか。

玉木 幼少期にアメリカで暮らしていた時期があり、人生のどこかでハーレーダビッドソンと接点があったようにずっと感じてきました。バイクの免許を持っていなかった頃から〝いつかはハーレー〟と憧れていた存在でもあります。

そうしたブランドの代表を務めるというのは身が引き締まる思いですし、同時に歴史あるブランドをどう次の時代につなぐかという、とても面白いチャレンジだと思い、お引き受けしました。

――ハーレーに対してどのような印象をお持ちでしたか。

玉木 とても強いブランドだという印象でした。日本市場はアメリカに次いでユーザーが多く、コミュニティも非常に大きい。ハーレーダビッドソンの世界観や価値観に共感される方が、これだけ多く存在しているというのは、簡単なことではありません。

――スピーチなどでも、販売店への感謝を強調されています。「日本は世界的に見ても稀有なハーレー大国」と語り、その理由のひとつにディーラーの存在を挙げていますが、今、関係構築で意識していることはなんでしょう。

玉木 四輪業界にいた頃から感じていましたが、私たちはディーラービジネスです。モノを売る仕事ではありますが、本質的には人のビジネス。ディーラーで働く方も、経営者も、お客さまも、すべて人です。だからこそ、ディーラーの皆さんは非常に大切なパートナー。

就任して以来、全国のディーラーを回ってきました。対話の量と質を高めながら、ブランドをどう発展させていくのか建設的な議論ができたと感じています。

玉木代表への単独インタビューに臨む青木氏(右)。食事の場とは対照的に、緊張感あふれる問答が続いた玉木代表への単独インタビューに臨む青木氏(右)。食事の場とは対照的に、緊張感あふれる問答が続いた

――印象に残るやりとりは?

玉木 ディーラーの皆さんから「三方良し」という言葉を聞いたことです。売り手良し、買い手良し、世間良し。素晴らしい考え方だと思いました。

その一方で、私はそこにもうひとつ「将来に良し」を加え、「四方良し」にしたい。短期的な成果ではなく、中長期で持続可能な成長をどう実現するのか。その視点を共有することが、とても重要だと考えています。

青木 玉木代表が考える〝強いブランド〟とは?

玉木 唯一無二であることだと思います。つまり、選ばれる存在であるということ。ハーレーを売るという発想ではなく、いかに選んでいただけるか。

昨年は多くのお客さまと直接お話しし、広範な顧客調査も行ないました。どんな生活の中で悩み、最終的にハーレーを選ばれたのか。そのプロセスを理解できれば、そのストーリーを多くの方に伝えていけると考えています。

――ご自身の愛車も決められたそうですね。

玉木 はい、ファットボーイです。すべてのモデルに実際に乗り、一番しっくりきました。加えて、幼少期に見た映画『ターミネーター2』を改めて見返したとき、アーノルド・シュワルツェネッガーが乗る姿がカッコよかった。

――ハーレーに乗るという体験はどのようなものですか。

玉木 就任直後に免許を取得し、実際に乗って感じたのは、楽しいだけではなく、自分と向き合う時間だということです。日常から少し離れ、自分が何を大切にしたいのかを考える時間を与えてくれます。ハーレーに乗っていると、ずっと自分と対話しているような感覚になりますね。

――ディーラーの役割は今後さらに重要では?

玉木 私たちの方針やメッセージを現場で伝えていただく、非常に重要なパートナーです。日本の二輪市場は、まだ成長の余地があると感じています。

大型二輪免許保有者は、人口全体から見れば決して多くありません。ハーレーを通じて得られる価値をお伝えし、免許を取り、乗っていただく方を増やしていきたいですね。

何より大型二輪の市場そのものが成長している状態を目指します。競合とシェアを奪い合うのではなく、市場を広げていきたいですね。

【ハーレーの最新モデルを公道イッキ乗り!!】

ナイトスター 価格:148万8800円 
975ccの水冷Vツインを核に、軽快な走りと優れた取り回しを両立。街乗りでの扱いやすさは格別で、初めての大型バイクや初ハーレーとして選ばれるのも納得。

ロードグライドリミテッド 価格:435万3800~474万8700円 
フルモデルチェンジで生まれ変わった、ブランドの最高峰。1923cc空水冷Vツインを核に、堂々たるツアラースタイル。オーディオやシートヒーターといった快適装備も。

ローライダーST 価格:322万800~333万9600円 
西海岸発祥のクラブスタイルを色濃く受け継ぐスポーツモデル。高く構えたハンドルや大型フェアリングなど、現代のカスタムトレンドを巧みに取り入れた、センス抜群のモデル。

ブレイクアウト 価格:345万1800~351万5600円 
240mmの極太リアタイヤを履くブレイクアウトは、張り出しと引き締めのコントラストが際立つグラマラスなフォルムが特徴。足を前方に投げ出すライディングが実にワイルド。

ファットボーイ 価格:327万5800~344万800円 
重厚なスタイリングそのままに、ファットボーイのハンドリングは実に骨太。ヒラリと倒し込むのではなく、ライダーの荷重によって車体をねじ伏せるように操る感覚が魅力。

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