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メルセデス・ベンツのGクラスが、ついにEV化された。武骨な見た目はそのままに、中身は最先端。だが気になるのはそこじゃない!! 果たしてオンロードでちゃんと使えるの? 日常性能はどうよ!? そのリアルを確かめるべく、週プレ自動車班が公道へ引っ張り出した。
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セレブ御用達の高級クロスカントリーカーといえば、メルセデス・ベンツのGクラスである。通称〝ゲレンデ〟。1979年の誕生以来、武骨でスクエアなデザインを守り続け、世界中で愛されてきた絶対的アイコンである。
そんなゲレンデが、ついにEV化された。2024年10月、日本で販売が始まったG580 with EQテクノロジーである。自動車ジャーナリストの桃田健史氏はこう語る。
「コンフォート性とスポーティ性がこれほど高い次元で両立したEVはほかにありません。急斜面や岩場、深い泥地といった過酷な状況でも、四輪制御が極めて繊細で、フラットな乗り味を保つ。従来のラダーフレーム四駆とは別次元の乗り心地で、走破性はそれ以上です。その場でターンする神業もスゴい」
その神業の名がGターン。4つのモーターを個別制御し、左右の車輪を逆回転させることで、その場で旋回できてしまう。公道では使用不可のオフロード専用機能だが、このデカボディがほぼその場で回る光景は圧巻のひと言。
スペックも規格外。4基の永久磁石同期モーターにより、最高出力587馬力、最大トルク1164Nmを発揮。116kWhの大容量バッテリーで約530km(WLTCモード)を走る。だが、その代償として車重は3t超。まさにスーパーヘビー級である。
価格は2635万円。関東の販売店関係者はこう話す。
「購入を検討される方は複数台所有が前提。航続距離を気にされる方は多くありません」
全長4730mm×全幅1985mm×全高1990mm。しかも車重3120kgという超ヘビー級ボディ
水深85cmも走破のワイルドぶり。リアはスペアタイヤの代わりに収納ボックスを装備
インパネもガソリン車と大きな違いはない。ダッシュボード中央にGターン用のスイッチ
一戸建てで、充電設備も整う人が多いという。そんな〝異次元セレブカー〟を週プレ自動車班がオンロードで試す。ドアを開ければ、ガチャッと重厚な音が響き渡る。このギア感がたまらない。よじ登るように乗り込めば、それだけで軽い達成感がある。
では、この3t超ボディはどう走るのか。実際に公道へ連れ出すと、印象はいい意味で裏切られた。発進は驚くほどスムーズで、重さを感じさせない。気負いなく扱え、ストレスもない。
桃田氏もこう断言する。
「メルセデス・ベンツの高性能ブランド、AMGのモデルと乗り比べても、加速感はむしろ上。低速域のトルク特性が効いていて、大きさや重さを意識させない。四輪制御によってコーナリングも非常に自然です。世界の自動車メーカーにとってベンチマークになる一台でしょう」
ただし、狭いコインパーキングにこの横綱ボディをねじ込むには、それなりの覚悟がいるのも事実。運転に自信がないと狭い道で地獄絵図もありうる。事実、週プレ自動車班は試乗中、背中に嫌な汗をかきまくった。
正直、このサイズは日本の道には過剰な気もするが、電動化によってゲレンデの個性はさらに際立った。静かで力強く、重厚でありながら軽やか。武骨さと洗練が同居する唯一無二の仕上がり。
最後に桃田氏が総括する。
「メルセデス・ベンツのEV戦略の頂点に位置するスーパーSUVです。実力は文句なしに世界トップクラス」
だが、このクルマは誰にでも推せる〝現実的な一台〟ではない。充電環境、サイズ、価格......そのすべてを受け止められるか。まさに〝漢〟の器量が試される一台である。