"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、注目を集めたZOZO前澤社長の総額1億円プレゼント企画について意見を交わす。
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ホリ 新年早々話題になった「ZOZO前澤友作社長のツイッターをフォロー&RTした100人に100万円をプレゼントする」という総額1億円のお年玉プレゼント企画。フォロワー数が一時期は600万人を超え、RT数も560万件を超えて世界最高記録を叩き出したよね。
ひろ でも、このプレゼント企画って、けっこうグレーゾーンじゃないかなって思うんですよ。
ホリ ん? どういうこと?
ひろ めでたく当選した人を見ると、RTしてるだけじゃなくて、ちゃんと使い道をメッセージとして書き込んでいる人が目立ちますよね。つまり、無作為に選んだというよりも、個別に内容を見て選んでいる感じがするんですよ。
ホリ でも、応募の条件として提示されていたのは、「RTとアカウントのフォローだけ」だったよね?
ひろ ですから、それを見てRTとフォローだけした人からすれば、誰でも当たる可能性があると思っていたのに、フタを開けてみたらメッセージがちゃんとしてないとダメってことですよね。それって錯誤をさせたことになるんじゃないかと。
ホリ まぁ、そう考えると、そう見えなくはないけど......。
ひろ 「別に前澤さんは利益を得たわけじゃないし、よくね?」と言う人もいそうですが、結果としてフォロワーが激増したわけです。今って「フォロワーが多いほうが社会的に価値がある」という状況がつくられていますよね。
そんななかで起きたことなので、利得と見なされる可能性もあると思うんですよ。「前澤さんに利益がある」ってなると、フォローした人たちが訴えたら勝てる可能性もある気がします。
ホリ うーん。微妙なところだよね。そうとも取れるし、問題ないとも取れると思う。ほかにも「ツイッター的に規約違反」みたいな声もあったけど、ツイッター社は「問題ない」という見解を出しているみたいだし。
ひろ ツイッター社の規約的にはOKだとしても、プレゼント企画に参加した人がだまされたと感じるかどうかが重要だと思うんですよ。
★後編⇒ホリエモン×ひろゆきがZOZO前澤氏のお年玉企画に「乗っかって、いろんなキャンペーンをやる人が出てきたよね」
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。西野亮廣氏との共著『バカとつき合うな』(徳間書店)が発売中
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『論破力』(朝日新書)