
当サイトでは当社の提携先等がお客様のニーズ等について調査・分析したり、お客様にお勧めの広告を表⽰する⽬的で Cookie を使⽤する場合があります。
詳しくはこちら
梅雨明け直後から超弩級の暑さが日本列島を襲った。愛知県豊田市では街頭温度計が40℃を表示。日傘を差して暑さをしのぐ人の姿も
年々厳しさを増す日本の夏。超弩級の暑さはドライバーだけでなく、クルマにも深刻なダメージを及ぼしている。車内の高温や点検不足は、思わぬ事故や故障を招きかねない。人もクルマも守るため、この夏に知っておきたいリスクと対策を徹底取材した。
* * *
灼熱(しゃくねつ)地獄はどこまで続く!?
7月下旬、国内では観測史上初めて5日連続で40℃以上の「酷暑日」を記録した。気象庁が熱中症への厳重な警戒を呼びかける中、酷暑は人だけでなく、クルマにもさまざまな影響を及ぼしている。
自動車誌の編集者は、実際に体験した酷暑の恐ろしさをこう振り返る。
「とある取材の後、炎天下に30分ほど止めていたクルマの車内温度を測定したところ、55℃を軽く突破。ドアを開けた瞬間に熱気が顔へ押し寄せ、車内はサウナを超えて灼熱の密室と化していました。
アスファルトの路面温度も70℃に達しており、あらためて今夏は尋常じゃないと実感しました」
全国各地で開かれる報道陣向け試乗会へクルマで向かう週プレ自動車班も、この酷暑を身をもって体感してきた。炎天下に止めた車内は短時間で危険な高温となり、ハンドルやシートベルトの金具に触れるだけでもやけどしかねない。NITE(ナイト/製品評価技術基盤機構)製品安全広報課は次のように注意を呼びかける。
「NITEに通知のあった事故のうち、車内で最も多く発生しているのはモバイルバッテリーの車内への置き忘れによる事故です。そのほかには、スマホやタブレット、ワイヤレススピーカーや、仕事用かと思われますが電動ドライバーなどの電動工具による事故も発生しており、夏場の車内への置き忘れに注意してください。
また、NITEでは確認されていませんが、ハンディファンもリチウムイオン電池を使用している製品が多いため、同様に放置しないようにしてください」
「充電式の製品でよく使用されているリチウムイオン電池は高温に弱く、夏場の車内のような高温環境にさらされることで、バッテリー内部で化学反応によるガスの発生など、異常な反応が発生し、劣化や故障したり、最悪のケースとしては膨張や発煙・発火の原因となります。
夏の車内は短時間でも高温になりますので、リチウムイオン電池を搭載した製品は車内に放置せず、持ち出すようにしてください」
炎天下の車内に放置されたモバイルバッテリーが発火する様子を再現した試験(写真提供/NITE)
車内への置き忘れについては、自動車ジャーナリストの桃田健史(けんじ)氏も警鐘を鳴らす。
「酷暑で車内が超高温になると、さまざまな物が発火する危険性があるため、基本的に車内へ物を置いたままクルマを離れないようにしてください。
当たり前のことですが、子供やペットを乗せたまま、エアコンを切ってクルマを離れてはいけません。できれば、クルマを離れるときは子供やペットも一緒に降ろしてください」
リチウムイオン電池を搭載した製品だけではない。子供や高齢者、ペットを車内に残すのは絶対に避けたい。「コンビニで数分だけ」「子供が寝ているから」「窓を少し開けているから」。そんな油断が命取りになるのが、今の日本の夏である。
酷暑による異変を肌で感じているのが、年間を通して全国各地を取材撮影で走り回る関西出身の金髪ラリーカメラマン、山本佳吾氏だ。
「先週も東京から岡山まで往復したけど、タイヤがバースト(破裂)してる車の多いこととゆうたらないで。夏になると、高速道路で故障車を見かけることが昔よりも多くなってる気がするな」
では、自身はどんな対策をしているのか。山本氏はこう話す。
「夏だけやないけど、タイヤの状態と空気圧は常に気にしてるな。あとは基本中の基本やけど、冷却水とエンジンオイルの確認やな」
加えて、酷暑シーズンは渋滞ポイントも避けるようにしているという。
「東京・山手通り沿いのガソリンスタンドで働いてた友人が言うてたけど、夏になると山手トンネルの渋滞にハマって、ゆで上がったクルマが毎年何台か駆け込んでくるらしいわ。あのトンネルは確かに暑くて危険や。ワシも趣味車の古いプジョーでは、夏は通らんようにしとる」
山本氏の愛車が表示した外気温は40℃。高速道路を走行中に41℃を記録したというから、今夏の暑さは尋常ではない
桃田氏もこう指摘する。
「夏場はバッテリー上がりにも注意が必要です。特に酷暑では、少なくとも週に1回はエンジンをかけ、できれば少し長めの距離を走るようにしてください。
タイヤの空気圧にも注意が必要です。空気圧が低いまま高速道路を走行すると、タイヤがバーストするケースがあります。酷暑では路面温度が高くなるため、バーストの危険性はさらに高まります」
さらに桃田氏は、日頃の点検の重要性を強調する。
「バッテリーやタイヤ以外でも、酷暑になれば電装品や機械部品など、さまざまな箇所で不具合が生じる可能性があります。ディーラーや修理工場での定期点検は怠らないようにしてください」
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアで取材すると、運転中の暑さや熱中症への不安を口にするドライバーが目立った。
その危険性については、専門家や医療関係者も口をそろえて指摘した。特に「喉が渇いた」と感じた時点では、水分補給としてはすでに遅いという。炎天下での運転は想像以上に体力を消耗するため、めまいや頭痛、吐き気などの異変を感じたら、無理をせず安全な場所で休憩を取りたい。
桃田氏も熱中症対策の重要性をこう強調する。
「車内でも熱中症になる危険性があります。サービスエリアやパーキングエリアでは、直射日光が当たる車内で休むのではなく、できるだけ施設内で休憩するようにしましょう。また、普段より休憩の回数を増やし、水分補給をこまめに行なうことも大切です。アイスクリームやシャーベットなどで体を冷やし、暑さによる負担を減らすよう心がけましょう」
運転中の熱中症対策として欠かせないのが、エアコンの正しい使い方。桃田氏は、乗車前のひと手間が車内環境を大きく左右すると話す。
「酷暑では外気温以上に車内温度が高くなるケースが多くあります。乗車前はドアや窓、リアハッチを開けて、まず車内にこもった熱気を外へ逃がしてください。
その後、エンジンやモーターを始動し、エアコンは『外気導入』に設定して強めに作動させます。車内の熱気を外へ排出するイメージです」
エアコンを作動させても、すぐに車内が冷えるわけではない。桃田氏は、運転席に座る前に少し待つだけでも体への負担は大きく変わるとアドバイスする。
「車内温度が下がってきたら、ドア、窓、リアハッチを閉め、エアコンを『内気循環』に切り替えてください。そのほうが効率良く車内を冷やせます」
超弩級の暑さは、人々の行動にも変化をもたらしている。
車中泊で日本一周の経験を持つ漫画家の小田原ドラゴン先生は、今夏から東京と北海道との2拠点生活をスタートさせた。
小田原ドラゴン先生は6月下旬から暑さを避けるため、北海道苫小牧市での生活をスタート。東京とは対照的な涼しい夏を満喫中
「7月27日現在、僕がいる苫小牧で25℃を超えた日は数日。渋滞も基本ないし、人も少ないので、日曜日でもイオンでゆっくり買い物できるし、良いことだらけ。もう夏の東京で生活する気はないですね」
酷暑は、クルマだけでなく人々の暮らしまで変え始めている。実際、暑さを避けるため生活スタイルを見直す人も現れ始めている。一方で、多くのドライバーは灼熱の道路を走り続けなければならない。この暑さは、もはや日本の新しい日常だ。人もクルマも守れるのは、日頃の備えしかない。
★設立60周年を迎えたカーメイトに聞いた!!
酷暑を乗り切る推し用品3選

●爆風ハンディファン(実勢価格:6030円前後)
ドローン用の高回転モーターを搭載し、小型ボディながら圧倒的な風量を実現。夏場の安全性にも配慮し、バッテリーには「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用。エアコンとの併用で、涼しさを効率良くサポート

●エンジンスターター W80シリーズ(実勢価格:3万7400円前後)/L60シリーズ(実勢価格:3万9600円前後)
酷暑でも、乗車前に車内を快適な温度へ。リモコンエンジンスターターは、電波到達距離を重視するならW80シリーズ、バッテリーへの負担を抑えたいならL60シリーズがオススメ

●ドクターデオ プレミアム エアコンフィルター(実勢価格:4980円前後)
出荷累計1400万個を突破したドクターデオシリーズから、防カビ性能に特化したエアコンフィルターが登場。夏場にフル稼働するカーエアコンを清潔に保ちたい人に
問い合わせ先
「カーメイト」TEL:03-5926-1212 *エンジンスターターのみ:03-5926-1216
【https://www.carmate.co.jp/】