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『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は、人気声優・豊田萌絵(とよた・もえ)さんの前編をお届けする。
豊田さんは2012年、「第1回スタイルキューブ声優オーディション」に合格。同年9月にアニメ『この中に1人、妹がいる!』の生徒役で声優デビューを果たす。その後、声優ユニット「Pyxis」を結成し精力的に活動する一方、『響け!ユーフォニアム』(2015年~)、『声優ラジオのウラオモテ』(2024年)といった話題作に数多く出演し、実力派声優として確固たる人気を確立している。
初めて水着グラビアとなったのは、2017年発売の1st写真集『moRe』(主婦の友インフォス)。自身で徹底的にセルフプロデュースを手がけた同作は大きな話題を呼んだ。『週刊プレイボーイ』には2022年7号で初登場。以降、2026年9月現在までに本誌グラビアへ6回登場し、2023年末の「グラジャパ!アワード」では「週プレプラス!賞」を受賞するなど、常に熱い支持を集め続けている。
今回はそんな彼女に、意外な子ども時代の思い出から、1st写真集の驚きの舞台裏、そして「週プレ」初登場時のエピソードまでをじっくり語ってもらった。
『週刊プレイボーイ』2022年7号(撮影/藤原宏)より
――初グラビアの思い出を、デビュー時を振り返ることから皆さんに伺っています。豊田さんは子どもの頃、どんなタイプだったんですか?
豊田 かなり賑やかなタイプでしたね。子供の頃は芸人さんになるのが夢でした。
――え、芸人ですか!?
豊田 はい(笑)。小学生のとき、女子3人でトリオを組んでいて、私はボケ担当でした。自分たちでネタを作っては休み時間に友達の前で披露していて。当時、3人で学校の手洗い場の掃除を担当していたことから、トリオ名は「たわし300円」でした(笑)。
――「たわし300円」!(笑) その頃から人を笑顔にするポジションだったんですね。
豊田 そうですね。クラス替えのたびに「この子がいるとうるさくなるから」って、仲のいい友達と引き離されるくらいのお調子者でした。「友達と楽しいことがしたい」「人を笑わせたい」というのが、何をするにも一番の原動力だったんです。
――そこからどういう経緯で声優の道へ?
豊田 もともとアニメも昭和アイドルやハロプロも大好きだったので、声優さんならお芝居にとどまらず、歌やダンスといったアーティスト活動も両立できる。いろいろ挑戦したい自分にぴったりだと思い、声優を目指すことにしました。
――そして高校2年生のときに「スタイルキューブ声優オーディション」へ自ら応募し、見事合格されますね。
豊田 大学進学を考えず、自分にとってはひと足早い"就活" として高校2年生の頃にオーディションを受けました。奇跡的に合格をいただいて、そこから高校に通いながらお仕事をする生活が始まりました。
――実際に現場に出てみて、思い描いていた声優像とのギャップはありましたか?
豊田 ギャップだらけでしたね。「いろいろなことに挑戦したい!」とは思っていたものの、「いや、いろいろすぎない!?」って(笑)。事務所に入ってすぐに(声優)ユニットの活動が始まったんですが、それまで歌もダンスも習ったことがない完全なゼロからのスタート。最初の頃は本当に何もできなくて、自分の不甲斐なさに悔し泣きすることもありました。でもありがたいことにスケジュールはずっと埋まっていたので、逃げ出す暇もなく、がむしゃらに食らいついて現場で鍛えていただきましたね。

――プロとしての自覚や大きな手応えを感じたのはいつ頃でしたか?
豊田 本格的なデビュー作となったアニメ『境界の彼方』(2013年)に出演させていただいたときです。アニメファンとして憧れ続けていた「京都アニメーション」さんの作品だったので、本当に胸が震えました。そして、現在まで長く愛され続けている『響け!ユーフォニアム』(2015年~)へとご縁がつながっていって。素晴らしい作品に恵まれたと本当に感謝しております。またどんな活動も支えてくださるファンの皆さんがいるからこそ成り立つんだと強く実感しています。
――さて、ここからはグラビア表現への挑戦についてもお聞きします。2017年の1st写真集『moRe』(主婦の友インフォレスト)で初の水着グラビアを披露されましたが、オファーを受けたときの心境は?
豊田 当時、その版元さんの声優誌で連載をさせていただいていたので、写真集のお話はとても自然な流れでした。すごくありがたいお話でしたね。
――水着になることへの抵抗や照れはありませんでしたか?
豊田 「そういう表現もあるよね」とフラットに捉えていました。それに、いろいろな事に挑戦したいタイプなので、水着もひとつの新しい表現へのチャレンジという感覚でした。
豊田 はい。やるからには中途半端なものは作りたくないですし、きちんとファンの方の需要に応えられるものにしたかったので、1st写真集は完全にセルフプロデュースで挑みました。撮影地やシチュエーション、衣装まで全部自分で選んだんです。
――まるで編集者のような立ち位置ですね。セルフプロデュースをする上で、被写体としての豊田さんをどう見せようと考えたのですか?
豊田 自分らしさが一番引き立つ見せ方を考えました。開放感のあるグアムのロケーションを選んだり、ポップな色合いだけでなく大人っぽい黒の衣装を入れてメリハリをつけたり。何より、私自身が女性らしい体型のグラビアや女性アイドルの写真集を見るのが大好きだったので、「同性が見ても可愛いと思える、女子受けするバランス」には徹底的にこだわりましたね。
――そこまで綿密に計算されていたとは。
豊田 撮影後も、全カットを小さくプリントアウトしてハサミで切り、台紙の上に並べてページ構成まで自分で組んだんです。「このページの部屋着カットと、次のページで部屋着を脱いだカットの目線の角度を揃えよう」とか、一人でカードゲームのように並べ替えながら検証して(笑)。すごく大変でしたけど、出来上がった写真集はファンの方にも喜んでいただけて、嬉しかったです。
――情熱が結実した一冊だったんですね。そして2022年、『週刊プレイボーイ』7号にて週プレ初登場を果たします。
豊田 オファーをいただいたときは、声優誌とは違って私のことをまだ知らない一般の方の目に触れる場なので、大きな挑戦だと感じました。でも「お声をかけていただいたということは、需要があるってことだ!」とポジティブに捉えて快諾させていただきました(笑)。
『週刊プレイボーイ』2022年7号(撮影/藤原宏)より
――この時は千葉・九十九里のホテルを舞台に、"休日の小旅行"をテーマに撮影されました。
豊田 海やプール、卓球やバスケ、温泉まで満喫して、お仕事なのに本当に休日を過ごしているような感覚でしたね。声優誌とはまた違った、ソロの被写体としての"自己紹介"になるような写真をたくさん撮っていただきました。
――現場で特に印象に残っているエピソードはありますか?
豊田 冬の撮影だったので、とにかく外が凍えるほど寒かったことですね。特に海とプールのシーンは寒さとの戦いでした。ですが、そんな現場にわざわざフードトラックを呼んでくださって、温かいケータリングを用意していただいたんですよ。大規模なライブ会場ならともかく、グラビア撮影で温かいご飯が出てくるなんて。「週プレさん、すごいな!」ってめちゃくちゃ感動しました(笑)。
――その初グラビアは反響を呼び、同時リリースのデジタル写真集も「グラジャパ!」のマンスリーランキングで9位に入るヒットとなりました。
豊田 声優のお芝居はもちろんですが、グラビアも含めて間口を広く持っておくことで、知っていただけるきっかけになる。枠を決めずに、これからも求められる場所で全力の表現を届けていきたいと思いました。
●豊田萌絵(とよた・もえ)
3月15日生まれ 茨城県出身 身長152cm
○2012年に声優デビュー。主な出演作は『響け!ユーフォニアム』(川島緑輝役)、『BanG Dream!』(松原花音役)、『声優ラジオのウラオモテ』(夕暮夕陽役/渡辺千佳役)など、多数。
公式X【@toyotamoe】
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