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近年、着ぐるみを着た訪日外国人観光客が、公道カートで東京都内を走行する姿が注目を集めている
2026年上半期、クルマ&モビリティ界はとにかく騒がしかった。週プレ自動車班が現場取材ベースでニュースをガチ厳選! 忖度なしのランキングで一気に振り返る。まずは第10位から!!
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今、東京都内の車道がヤバい。次々と登場する小型モビリティが入り乱れ、"なんでもアリ"と言っていい状況になっている。四輪ドライバーからは「完全にカオス状態でメチャクチャ」「何が飛び出してくるかわからない」という悲鳴が止まらない。
なかでも目立つのが公道カート。着ぐるみ姿の訪日外国人観光客が都内を駆け抜ける光景は、いまや"観光名物"として定着しつつある。
だが、その裏側で交通ルールは半ば形骸化している。複数台での並列走行、片手運転、信号待ちでのスマホ撮影。危険行為は例外ではなく、日常になりつつあるのが実態。
背景にあるのは規制緩和とインバウンド推進。その恩恵を受ける層がいる一方、明らかにしわ寄せを受けているのは四輪ドライバーである。
にもかかわらず、制度も運用も見直しは遅れたまま。国の対応は後手に回り続けていると言わざるを得ない。状況は把握している。だが手は打たれない。いわば既読スルー行政。
そのツケを現場で払い続けているのは誰か。答えは明白だ。都内の車道は今日も、危うい均衡の上でかろうじて保たれている。
今年1月、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された東京オートサロン2026で、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は、BYDが2025年にEVを226万台販売し、米テスラを蹴散らして世界トップに立ったことを明らかにした。
さらに話題を呼んだのが、軽スーパーハイトワゴンEV「ラッコ」を日本市場に投入すると宣言したことだ。ラッコは航続距離200km超と300km超の2タイプを用意し、7月28日に正式発表・発売を予定。日本市場の売れ筋であるスライドドアもしっかり備える。
BYDが日本市場に投入する軽EV・ラッコ。7月28日に正式発表・発売される予定
もっとも、一部専門家からは、日本では中国車へのアレルギーが根強く、普及は補助金の動向に左右されるとの指摘もある。新車販売の約4割を占める主戦場に、あえて踏み込んだBYD。狙うは、日本の軽市場そのもの。
果たして、日本の軽市場を捕食できるか。答えは、すぐに出る。
2年連続の巨額赤字に沈む日産が、逆転の一手として投入したのが、16年ぶりにフルモデルチェンジした4代目エルグランド。日産にとっては、フラッグシップミニバンという"最後の切り札"でもある。
だが現実は厳しい。国内の高級ミニバン市場は、トヨタ・アルファード(およびヴェルファイア)の独走状態。高額車でありながら若年層にも浸透し、「残クレアルファード」はSNSでミーム化。残価設定型ローン購入を揶揄(やゆ)するスラングとして定着し、同ワードを題材にした楽曲がYouTubeで1070万回再生を超えるなど、完全に現象となっている。
5月28日から予約受注を開始した新型エルグランド。正式発売は7月16日の予定
日産販売店によると、新型エルグランドの価格は約690万円から。上級グレードのVIPでは約870万円に達するという。
自動車専門誌の編集者はこう語る。
「アルファードは高価格帯ですが飛ぶように売れており、リセールバリューも極めて高い。一定の買い替え需要は見込めますが、エルグランドが王座を奪えるかは未知数です」
16年ぶりの刷新で王者に挑むエルグランドは、"残クレアルファード勢"を本当に振り返らせることができるか。
今年4月14日、2年連続の巨額赤字からの再建を進める日産は、長期ビジョンの発表とともに新型スカイラインのチラ見せ画像を公開し、中高年のファンを沸かせた。
スカイラインは1957年の初代誕生以来、日産のみならず日本を代表する金看板カーとして君臨してきた。だが現実は厳しい。現行の13代目はハイブリッド化やダイムラー製エンジンの導入、インフィニティエンブレムの採用など試行錯誤を重ねたものの、結果として方向性を見失い、ファンを落胆させた面も否めない。すでに発売から10年以上が経過しており、その事実も停滞を物語る。
その間に、日本の新車市場の主役はセダンから、軽自動車やスライドドア付きコンパクトカー、SUVへと完全に移行した。今の若い世代にとってスカイラインは、憧れのスポーツセダンというよりも、親世代が語る過去の名車に近い存在。
日産のイバン・エスピノーサ社長が公開した、新型スカイラインのティザー画像
自動車関係者はこう指摘する。
「再建途上の日産が、販売台数を見込みにくいセダンに巨額の開発費を投じるとは考えにくい。新型スカイラインは収益の柱ではなく、ブランドのアイコン的なモデルになる可能性が高いでしょう」
縮小するセダン市場の中で、それでもスカイラインを出す意味は何か。新型は"日産らしさ"を示す象徴となるのか、それとも過去の遺産をなぞるにとどまるのか。
今年上半期の新車販売も、結局この2台がすべてを持っていった。スライドドアを備えた軽スーパーハイトワゴン・ホンダのN-BOXとスズキのスペーシアである。
N-BOXは登録車を含む国内新車総合ランキングで5年連続トップ、軽自動車では11年連続首位の無双状態。ニッポン市場に長年君臨する"絶対王者"である。もはや軽の枠には収まりきらない存在と言っていいだろう。
両車は2023年にフルモデルチェンジを行ない、3代目同士の対決がそのまま新車販売の頂上決戦となっている。
今年4月の新車販売総合ランキングで首位に立ったスズキの軽スペーシア
そんな中、今年4月の新車販売総合ランキングでは、スペーシアが首位を奪取するジャイアントキリングをブチカマした。これによりN-BOXは総合3位に後退(軽では2位)。
しかし翌5月には、N-BOXがあっさり首位を奪還する無双ぶり。さすがは国内新車総合ランキング5年連続トップである。
"絶対王者"N-BOXは7月に、顔面の存在感を強めた改良モデルを投入する。下半期も、この2台の激アツの頂上バトルが続く。
航続距離257km。軽の常識を塗り替える数字を引っさげ、軽の盟主・ダイハツが軽商用EV戦線に本格参入した。今年2月、軽商用EV「eハイゼットカーゴ」と「eアトレー」を同時投入した。
1957年の軽三輪ミゼット以来、農業、配送、建設と日本の現場を支えてきたダイハツは、1960年代から電気自動車の研究開発にも取り組んできた。軽と電動化、その両方を知り尽くしたメーカーでもある。
しかも今回は単独ではない。トヨタ、スズキを巻き込んだ3社協業。共通のEVシステムを採用し、ダイハツが生産を担い、各社が自社ブランドで販売する。いわば軽商用EVの連合軍だ。
本腰を入れる理由は明快で、日本の商用車市場の約6割を軽が占めている。狙いはその巨大市場にほかならない。
東京都内の公道で徹底チェックしたダイハツの軽商用EV・e-アトレー
報道陣向け試乗会でその実力を試すと、走り出しは穏やか。アクセルを踏めばスルスルと滑らかに動き出す。暴力的な加速はないが、仕事の道具としては理にかなう。
「荷崩れ防止のため、あえて抑えています」(ダイハツ関係者)
静粛性は高く、坂道も余裕。回生ブレーキの制御も自然で違和感はない。車重はガソリン車より約350kg重いが、フロントにベンチレーテッドディスクを採用するなど制動性能も強化されている。
ボディ剛性の高さも際立つ。床面の大半を占めるバッテリーケースが構造材を兼ね、重心も低い。安定感は軽バンの域を超えている。
試乗後に強く感じたのは疲労の少なさだ。振動と騒音の少なさが効いている。乗り心地も想定以上で、シートヒーターやAC100Vも完備。働くクルマとしての完成度は高い。
商用車分野はEVが普及しやすい。走行ルートや運行時間を管理しやすく、充電効率を高めやすいからだ。すでにホンダや三菱も参入。軽商用EV戦国時代は、すでに現場で始まっている。
「こんなデカいクルマ、日本で誰が乗るんだよ」
そう言われ続けてきた北米フルサイズピックアップが、ついに日本の公道に本格デビューする。
背景にあるのは、いわゆる"トランプ関税"を起点とした日米間の制度調整や認証基準の見直し。これまで高かった輸入・販売のハードルが引き下げられたことで空気は一変。
要するに、米国で生まれ、米国で育ったクルマが、そのまま日本市場に入ってくる環境が整ったというわけだ。
北米市場から上陸したトヨタタンドラ。圧倒的な存在感を放つ。価格は1200万円
その象徴がトヨタのタンドラ。北米専売だったフルサイズピックアップが、今夏、ついに全国で正規販売が始まる。
全長5930mm、全幅2030mm。コインパーキングで七転八倒するレベルの巨体だ。だが中身も規格外。専門家によれば、3.5LV6ツインターボ+10速ATを搭載し、車重2600kgのボディを余裕で前に押し出すという。
価格は1200万円。それでも販売現場からは「問い合わせが多い」という声が上がる。
そしてファンは熱狂し、早くも"残クレタンドラ"なるワードもささやかれ始めたが......この"規格外"は、日本に根付くか?