ゆでたまご両先生が3人のファンということもあり実現した企画! 作画担当・中井先生の仕事部屋で収録された

フジテレビの深夜バラエティ番組『そんなバカなマン』(毎週火曜24:25~)でバカリズムが考案したオリジナル超人「ザ・ペンシルマシーン」が、週プレNEWSでWEB連載中『キン肉マン』の9月12日(月)更新回、第183話に登場している。

これは同番組内のシリーズ企画「そんなバカなお笑い漫画道場」第3回(8/23放送分)にて、キャストのバナナマン(設楽統、日村勇紀)とバカリズム(升野英知)の3人が作者・ゆでたまご先生の仕事場を来訪。3人それぞれがその場で描いたオリジナル考案超人の中から最優秀作を実際に漫画の中に登場させる、という約束が実現されたものだ。

その中でバカリズム作、鉛筆削り機の超人「ザ・ペンシルマシーン」が見事、ゆでたまご先生のお眼鏡にかない最優秀賞を獲得、栄誉ある本編登場権をゲットした!

そもそも子供の頃から『キン肉マン』の大ファンだったというバカリズム。今回採用されたこのザ・ペンシルマシーンも実は小学生時代、『週刊少年ジャンプ』編集部宛に超人募集で投稿したものの、採用されなかったアイデアだったという。

『キン肉マン』本編への登場が決まったバカリズム画伯の「ザ・ペンシルマシーン」! ゆでたまご先生も驚きの画力!

「今回はあの小学生だった頃の気持ちを思い出し、原作者の先生おふたりを前にして、改めて再チャレンジするつもりで描いてみました。必殺技は胸の穴に対戦相手を頭から入れて削り殺す『地獄超人削り』。非常に残酷な超人だが、鉛筆削り部分は電動式で、後ろから出ているコンセントが電源から外れると機能しなくなるので、そこが弱点」

そんなバカリズム自身の説明に対し、作画担当・中井義則先生は「非常に完成度が高い。鉛筆削りのギミックだけではなく、顔の表情も味があっていい」と絶賛!

また、原作担当・嶋田隆司先生は「いかにも『キン肉マン』に出てきそうな超人で、外見も筋肉の形など随所にゆでたまごイズムを感じる。電源が弱点というストーリー展開的なところまで考えて作ってくれているのも面白い」と語り、本編への登場を約束。少年時代に果たせなかった夢が約30年の月日を経て叶うことになったバカリズムは採用の瞬間、ガッツポーズでその喜びを爆発させた。

左から日村さん考案「おでんマン」、設楽さん考案「プロデューサーマン」、バカリズムさん考案「ザ・ペンシルマシーン」

なお残念ながら本編登場とはならなかった他の2超人もせっかくなのでご紹介!

バナナマンのふたりが考案した超人は…

まずはバナナマン設楽が考案した「プロデューサーマン」! 多数のアイドルを周りに従え、大なり小なり彼女たちのアシストを受けて闘うという設定で、必殺技はアイドルたち全員に号令を出して一斉突撃をかける「アイドルアタック」。

ゆでたまご先生が「やり口が汚い(笑)」と評価した設楽画伯の作品

女のコが一緒にいるとキン肉マンも手出ししづらいのではないか!?…という、ヒーローの弱点をついた奇抜な発想だったが、この説明に嶋田先生は「集団で闘うのはちょっと汚いですね(笑)」と容赦ないダメ出し。一方の中井先生は「大きな筋肉がしっかり描かれていて“超人”っぽさは出ている。普通に闘えばいい!」とまさかの高評価を与えたところに、すかさず設楽は「身長は5メートルです」と追加説明。

そしてもうひとり、バナナマン日村が考案したのは顔が大根、ボディはちくわぶ、右手は玉子、左手は厚揚げ…と全身が日村好みのおでんダネで構成された「おでんマン」! 全身をスピンさせることでアツアツの汁を撒(ま)き散らして敵を寄せ付けない必殺技「おでんダレフラッシュ」を使う強豪だ。

この説明が嶋田先生の心にヒットした模様で「昔の連載初期の『キン肉マン』にはこういう超人がよく出ていた。見た目は完全にギャグだが、こういうアイデア勝負の超人は好き」と饒舌(じょうぜつ)にその魅力を讃えられたものの、最終的にはバカリズム作のザ・ペンシルマシーンに一歩及ばず不採用となった。

日村画伯の「おでんマン」。超人オリンピックの名シーン、ガソリン水泳の餌食になりそう!

めでたく採用となったザ・ペンシルマシーンがどのような形で登場しているかは、9/12(月)~25(日)まで公開予定の週プレNEWS配信『キン肉マン』第183話にて是非ご確認ください!

(取材・文/山下貴弘 撮影/関純一)