明けまして2022年! さっそく慌ただしく過ごされている方もいらっしゃるかもしれませんが、しばらくはのんびり、ゆっくり過ごしたいあなた! 今年、絶対に読むべき漫画5選を、マンガ好きな著名人にセレクトしてもらいました。1回目は役者や彫刻家としても活動する、片桐仁さんがチョイス! 

果たして、どんなセレクトになっているのか!?

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■『テスラノート』作画:三宮宏太 原作:西田征史 原作:久保忠佳(講談社)

ニコラ・テスラが残した超技術、"テスラの欠片"を世界中の組織が奪い合うという、映画みたいなストーリー。そこに忍者の末裔、牡丹と相棒の諜報員、クルマの成長物語が実感を持たせてくれます。

先の読めない展開とスピード感、説得力のある画力、前向きな気持ちにさせてくれる青春ストーリーが相まって、「マンガなら何でも出来る」という楽しさを思い出させてくれる、爽快冒険アドベンチャー!

■『ブルーピリオド』山口つばさ(講談社)

高2から東京藝大を目指す主人公矢口八虎が、『美大受験』をテーマにしたマンガ。作者自身が藝大出身なので、美大受験のリアリティーはヒリヒリするほどのリアルさ。絵の技術と『センス』という名の"大喜利力"で、藝大受験に挑むドキドキはすごいです。胃が痛くなる......。

合格後、『芸術』とは?『芸術家』とは?という、受験の先にある一生をかけて探求する世界に! どの世代が読んでも、芸術に興味がなくても新年に目が覚める一冊!

■『アオアシ』小林有吾(小学館)

数多あるサッカー漫画の中でも"ワクワク感"が一番なのが、この『アオアシ』。天才的な視野を持つ主人公アシトが、最強クラブユース『東京エスペリオン』で奮闘するお話。

"弱小チームが成長して強豪校を倒す"という、スポーツ漫画の定番は今や逆転して、エリートチームの中での落ちこぼれ主人公が、どう能力を覚醒させるか?というスタイルになってます。主人公のポジションが"サイドバック"というのはサッカーマンガ初なのでは?

■『俺だけレベルアップな件』作画:DUBU(REDICE STUDIO)原作:Chugong(KADOKAWA)

マンガアプリ『ピッコマ』で連載中の、人にすすめると、ほとんどの人がハマってしまうマンガ。雨後の筍の如く溢れてくる"異世界転生マンガ"の中でも、画力、ストーリー、キャラクター、どれを取っても傑作だと思います。

ダンジョンとモンスターが出没する現代、最低ランクのハンター水篠旬が、レベルアップを繰り返しどんどん強くなっていく。読んでいて「こういうマンガが読みたかった!」と思うこと間違いなし!

■『ファイブスター物語』永野護(KADOKAWA)

連載35年、『月刊ニュータイプ』誌で現在も連載中。でもコミックはまだ16巻しか出てないです。

ただ、三国志全巻を読むぐらいの気合が必要。ロボットもののマンガなんですが、主人公は神様。最初に年表があるので、歴史の流れは決まってるんですが、数千年の時代を行ったり来たりして、「これはなんのフラグ?」といういつ回収されるか分からない伏線が散りばめられていて、一言ではとても説明出来ないっす! とりあえず5巻まで読んで!