
山下メロ
やました・めろ
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1981年生まれ、広島県出身、埼玉県加須市育ち。平成が終わる前に「平成レトロ」を提唱し、『マツコの知らない世界』ほかメディア出演多数。著書に『平成レトロの世界』『ファンシー絵みやげ大百科』がある。
あけましておめでとうございます。記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
新年とともに当連載も節目の100回を迎えました。いつもご愛読ありがとうございます。
さて、午年ということで、バブル時代の子供向け雑貨土産「ファンシー絵みやげ」の中から馬モチーフを紹介します。
「ファンシー絵みやげ」は実用的な商品に、2頭身で擬人化、簡略化した動物キャラクターのイラストを印刷した商品が定番です。多くはキツネやクマ、ウサギなどですが、馬は顔の長さが特徴でもあるため人間のような顔に描きづらく、二足歩行や座ったポーズが似合わないことから、ほとんど見つかりません。
観光地には、ご当地の名前が書かれた缶バッジやスプーン。ほかにも星座や血液型など、自分や相手のプロフィールで買う商品がいろいろとあるのですが、その中に干支のキーホルダーもありました。ウマ娘ほどの擬人化が定着していない時代に、なんとか馬をかわいくイラスト化しようという苦労がよくわかります。
干支のキーホルダーひとつとっても絵馬やお守りの形で、お土産にはなんらかの願掛けがありがち。その中には競馬の必勝祈願キーホルダーもありました。競馬に夢中なお父さんに、修学旅行生が買って帰るのでしょう。ほかにも、競馬場自体のキャラクターが商品化された例もありました。
馬が有名な観光地では馬のイラストが必要とされます。宮崎県の都井岬や長野県の木曽など在来馬がいる地域、競走馬の牧場で有名な北海道の日高地方。そして観光馬車で知られる福島県の喜多方や大分県の湯布院などで馬イラストが見受けられます。
中でも、裏面でカロリー計算ができる湯布院のキーホルダーは、もはや馬車をひく馬の擬人化は諦め、それを操る御者を擬人化したクマにしてしまっています。そして、おそらく英語で「DREAMY ROAD」とローマ字表記したかったのでしょうが、「DOREAMY ROARD」とスペルが大間違いです!