日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ブリング・ハー・バック』をレビュー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。双子YouTuber監督×A24が仕掛ける禁断の"儀式体験ホラー"。
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『ブリング・ハー・バック』

評点:★4点(5点満点)©2025 RACKAWAY PTY LTD All Rights Reserved©2025 RACKAWAY PTY LTD All Rights Reserved

バリエーション豊かな恐怖と気色悪さ

家族や知人の死を悼み、悲嘆にくれるのは自然な感情である。

突然の訃報に接して「もっとああしておけば良かった」と悔悟の念に駆られない人は稀だろう。

だからといって「なんとかして、あの人をこの世に連れ戻すことはできないものか」と考えるのは行き過ぎで、ホラー映画の場合、そういう試みは往々にしてさらにとんでもなく悲惨でおそろしい事態を招くことになる。

本作の監督はYouTuber出身のフィリッポウ兄弟で、監督デビュー作『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』でもホラー映画作家としての実力をしっかり見せつけていたが、2作目となる本作では種類の異なる恐怖や気色悪さをミックス、ホラー映画的な「引き出し」の多さを印象づけることに成功した。

映画のムードを壊さない程度に端々に差し込まれるユーモアもよく、なかでも(ホラー映画ではよくある)「『いざというとき、意外な人間が頑張るさま』に思わず声援を送りたくなってしまう」場面には心を掴まれた。

昨今は『WEAPONS/ウェポンズ』を筆頭に、ホラー映画の牽引役として「奇怪なおばさん」がフィーチャーされることが増えたが、本作のサリー・ホーキンスの怪演にも拍手を送りたい。

STORY:里親ローラに引き取られたアンディと盲目の妹パイパー。そして、無口な少年。ローラの異様な愛情に違和感を抱く中、家で不穏な出来事が頻発する。すべてがつながったとき、彼女の"恐るべき願い"が暴かれる

監督:ダニー・フィリッポウ&マイケル・フィリッポウ
出演:ビリー・バラットほか
上映時間:104分

全国公開中

★『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』は毎週金曜日更新!★

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