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夏がやって来た! 体臭が気になる季節だけど、意外とケアを怠りがちなのが足裏のにおい。きちんとにおいを防ぐためにいろんな知識をお教えします!
いよいよ酷暑シーズン到来! 汗が気になるこの季節に意識したいのが、足の裏のにおい。意外と自覚しづらく、知らないうちに周囲を不快にさせてしまう恐れも......。
というわけで、浅草のナカデンビルクリニック美容皮膚科院長の中村仁美先生に〝足裏臭〟に関するさまざまな質問をぶつけてみた。
まずは、足裏臭の基礎知識から。
Q.そもそも、足裏のにおいはどのように発生するの?
A.足の裏は汗腺が非常に多く、発汗量も多い部位になります。その汗や皮脂、古い角質をエサに細菌類が増殖してしまい、におい成分をつくり出すのです。ちなみに、汗腺の数は若干の個人差はあるものの350万~400万個もあるといわれています。
Q.子供の足が臭い。思春期になると足が臭くなると聞くけど、それは本当?
A.本当です。汗の量が増えることに加え、部活動による運動量の増加も理由として挙げられます。中学生になり、部活動を始めた途端に突然足が臭くなるというケースは珍しくありません。
Q.中年男性はあまり運動をしないのに、どうして足が臭くなるの?
A.年齢よりも生活習慣の影響が大きいと思います。仕事で長時間革靴を履く、靴のローテーションをしない、足の角質の蓄積など、さまざまな要因が重なることで、不快なにおいが増強されてしまいます。
また、アルコールを摂取すると血管が拡張し、発汗を促します。汗が増えると細菌が増殖しやすくなるので、お酒も原因のひとつかもしれません。
Q.足のにおいに病気のサインが隠れている場合もある?
A.強いにおいとともに痛みやかゆみなどが出てきた場合は、水虫や細菌感染などが隠れている可能性があります。赤み、かゆみ、皮むけなどを伴う場合は、自己判断で処置をせず、皮膚科への受診をオススメします。
Q.汗由来と水虫由来で足の臭さに違いはある?
A.においだけで汗由来か水虫由来かを判断することはできませんが、においの感じ方に違いがあるとはいわれています。汗と細菌の繁殖が原因の場合は、イソ吉草(きっそう)酸などによる、酸っぱいチーズのようなにおいが比較的多いとされています。
一方、白癬(はくせん)菌というカビが原因で発症する水虫は、湿潤環境に伴う細菌の増殖と角質の変化によって、湿った雑巾のようなにおいが加わることもあるといわれています。
なお、白癬菌は床やバスマットなど、どこにでも存在する菌です。24時間以内に洗い流せば感染を防ぐことができるので、スポーツジムやプールなどに行ったときはそこでシャワーを浴びたとしても、自宅に帰ってから必ずもう一度洗い流すようにしましょう。
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続いては、靴や靴下と足のにおいの関係性について。
Q.靴や靴下が原因で足が臭くなることもある?
A.大いにあります。においの発生源は主に足ですが、靴や靴下の中で細菌が増殖することにより、独特で不快なにおいがさらに強くなります。
Q.足が臭くなりやすいのはどんな靴?
A.ブーツや合成皮革の靴はムレやすいため臭くなりやすいです。逆に、通気性の良いメッシュ素材のスニーカーやサンダルは臭くなりにくいです。ただし、スニーカーもサンダルも汗や皮脂が染み込んで細菌が増殖すると当然臭くなるので、定期的に洗うように心がけてください。
Q.靴に10円玉を入れると、においがしなくなるというのは本当?
A.銅には抗菌作用があるため多少の効果は期待できます。しかし、劇的な消臭効果は見込めません。それよりも、長時間靴を履いた後はきちんと靴の中を拭き、風通しの良い場所で乾燥させるのが大切です。
靴に10円玉を入れるのは、銅の抗菌作用が少し働くかもしれないが大きな効果は見込めない
Q.5本指ソックスが足のにおい対策になるというのは本当?
A.本当です。5本指ソックスは指と指の間の汗を吸収し、足のムレを軽減することができます。足のにおい対策として理にかなっており、水虫対策にも有効です。
5本指ソックスは防臭に効果的
Q.スリッパを共有すると足のにおいはうつる?
A.においそのものがうつるというよりも、細菌や真菌が共有される危険性があります。特に、水虫の人の場合はほかの人にうつしてしまうので、スリッパの共有には注意が必要です。
加えて、バスマットの共用も避けましょう。私の自宅では、大きめのバスタオルをバスマット代わりに使用しています。そうすると、市販のバスマットよりも毎日洗濯するハードルが下がるため衛生的に使えます。暗めの色のバスタオルを使えば汚れも目立たないのでオススメです。
それでは、気になる足裏のにおい対策を聞いていこう。
Q.足を洗う回数を増やしたらにおいは改善するの?
A.必ずしも改善するとは限りません。1日1回、丁寧に洗えば十分なことがほとんどです。足を何度も洗うより、足と靴をきちんと乾燥させることのほうが大切です。
Q.「足を乾燥させる」とは、具体的に何をすればいい?
A.まず、お風呂上がりは足の指と指の間までしっかり拭きましょう。においが気になる人はドライヤーで乾かすのもオススメです。乾かした後は、サリチル酸配合もしくは尿素配合クリームで保湿すれば完璧ですね。
また、家の中では通気性が良く速乾性の高いビーチサンダルをスリッパ代わりに履くのも、足の乾燥を保つのに効果的です。
Q.足の角質削りってにおい対策に効果ある?
A.厚い角質は細菌のエサになるので、ある程度の効果はあります。ただし、削りすぎると皮膚を傷めることもあるので注意が必要です。
厚い角質は細菌のエサになるので、ケアをすると良し
Q.足用せっけんは消臭に役立つ?
A.役立ちます。特に、殺菌成分や消臭成分が含まれる製品は、においの原因菌を減らすことができるので高い効果が期待できるでしょう。
Q.ロールオンタイプの制汗剤は足のにおいにも効果があるというのは本当?
A.においの原因である汗を減らせるので、効果はあります。特に汗かきの方には有効な対策のひとつだと言えます。ただし、塗りすぎると刺激になり、かぶれのような症状が起こる場合もあるので適量塗布を意識しましょう。
Q.足のにおいを悪化させる食べ物はある?
A.脂っこい食事や香辛料は発汗を増やし、においを悪化させる可能性があります。また、ニンニクなど体臭を強める食べ物も控えたほうがいいですね。
Q.足のにおいを強制的に消せる施術ってあるの?
A.足裏にボトックス注射を打ち、汗腺の働きを抑えるという施術はあります。しかし、足裏には神経が密集しているので注射をすると、かなり痛いです。
皮膚科では24時間汗を防ぐ、医療機関でしか処方できない制汗剤があります。足のにおいに悩まれている方は、まずはそれを試してもらいたいです。
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最後に、日常で感じる〝足裏臭〟の素朴なギモンについて聞いてみた。
Q.足のにおいが左右で違う気がするのはなぜ?
A.利き足や歩き方のクセにより、汗の量や足への圧力のかかり方が異なるため、においにも差が出てきます。片方だけが水虫になっており、罹患した足がより臭く感じられるケースもあります。
Q.足が臭い人とワキガに関連性はある?
A.直接的な関係はほとんどありません。腋臭(えきしゅう)症(ワキガ)はアポクリン汗腺、足のにおいはエクリン汗腺が主な原因です。アポクリン汗腺は脇や乳輪、陰部など限られた場所にのみ存在し、フェロモンのような役割を持っています。
人種間でも差があり、日本人にはアポクリン汗腺が少なく、欧米の方は多いともいわれています。ただし、汗かきの人は脇と足どちらのにおいも気になりやすい傾向があります。
ワキガの人が足裏も臭いとは限らない
Q.足の爪を切ると、手の爪に比べてめちゃくちゃ臭いのはなぜ?
A.足の爪の中には、汗や角質、皮脂、細菌などがたまりやすいためです。特に、爪が厚い人や爪水虫の人は爪の下に角質をため込みやすく、においが強くなる傾向があります。
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正しい知識を身につけて、今年の夏は足裏のにおいにも気をつけよう!