平成の究極コラボケータイはayuの世界観を完全再現!!【山下メロの平成レトロ遺産:129】

撮影/榊 智朗

レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏

記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。

さて、平成レトロの象徴として紹介されることの多いガラケー。その中で特に平成らしさを感じる一台が、ツーカーセルラー(現au)のTT03 A MODELです。東芝製端末TT03をベースに、歌手の浜崎あゆみさんがデザインやコンテンツを監修し、2000年12月に3万台限定で発売されました。

浜崎あゆみさんプロデュースのモデルの外箱。シンプルなデザインが多かった時代にすべてがヒョウ柄というスペシャルなパッケージ浜崎あゆみさんプロデュースのモデルの外箱。シンプルなデザインが多かった時代にすべてがヒョウ柄というスペシャルなパッケージ

本体のモックアップ。画面はAマーク表示本体のモックアップ。画面はAマーク表示

ストレート端末主流時代の終わり頃に発売された本機は、端末全体がヒョウ柄で、起動時など、いろいろな場面で浜崎さんのシンボルマークであるAのマークが大きく表示されます。

ほかにも着メロに彼女の楽曲を採用、オリジナルの壁紙もプリインストールされるなど、内部に至るまでしっかりとayuプロデュースの携帯電話でした。

かつてのキャリアは地域ごとに会社が分かれており、イメージキャラクターも地域ごとに違っていました。今回の携帯電話は、浜崎あゆみさんがイメージキャラクターを務めたツーカーセルラー東京とツーカーセルラー東海から発売。ヒョウ柄好きといえばオバちゃんのイメージが強い大阪など、関西圏では発売されませんでした。

当時ツーカーホン関西では安室奈美恵さんがイメージキャラクターだったことが理由のようですが、もしかしたら大阪のおばちゃんケータイというイメージをつけたくなかったのもあるかもしれません......。ちなみに翌年からはツーカーホン関西のイメージキャラクターも浜崎さんになります。

さらにツーカーセルラーは、浜崎さんが直筆サインを入れた世界にひとつだけのayuケータイを、チャリティでネットオークションに出品したこともありました。

店頭用のポップ広告店頭用のポップ広告

TT03付属のものとは別の浜崎あゆみ携帯電話ストラップTT03付属のものとは別の浜崎あゆみ携帯電話ストラップ

結果的にayuケータイは限定の3万台を完売。浜崎さんと携帯電話の親和性は高く、成功だったと言えるでしょう。TT03にはヒョウ柄ストラップが付属しますが、それ以外も浜崎さんのグッズにはストラップなど携帯電話関連商品が多く、まさに時代のカリスマだったと言えます。

★山下メロの【平成レトロ】博物館は毎週水曜日更新!★

  • 山下メロ

    山下メロ

    やました・めろ

    1981年生まれ、広島県出身、埼玉県加須市育ち。平成が終わる前に「平成レトロ」を提唱し、『マツコの知らない世界』ほかメディア出演多数。著書に『平成レトロの世界』『ファンシー絵みやげ大百科』がある。

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