"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、飲食店が生き残る方法について語る。


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ひろ 新型コロナウイルスの影響で、多くの飲食店が大打撃を受けていますよね。堀江さんがやっている「WAGYUMAFIA」はどんな感じですか?

ホリ 影響を受けているね。でも、コロナ騒動の早い時期に「1年以上この状態が続く」と想定してたから体制を大幅に変えている。

ひろ ほう。どんなふうに?

ホリ まず直営でやっている国内4店舗を1店舗に集約。政府の休業補償を最大限申請して、まずはクローズしている店舗の家賃分を補填(ほてん)する。んで、営業する店は、朝から都が要請している20時までの通し営業にして年中無休。

各店舗のスタッフでシフトを組んで、弁当やカツサンドのテイクアウトに力を入れる。あとはアパレルとか調理器具、調理済み品のECをやったり、会員権付きクラウドファンディングをやったり。

ひろ すげぇ。やれることは全部やっている感じですね。

ホリ うん。だから3月は赤字だったけど、4月は黒字に戻った。3店舗もクローズしているのに。

ひろ 堀江さんのお店でもお弁当やカツサンドを販売していますけど、今の状況だとテイクアウト以外生き残るのは無理ですよね。テイクアウトをやらない飲食店はこの1年でなくなってしまう可能性すらあるかと......。

ホリ まあ、イートインではまともに営業できないからね。でも、テイクアウトでしのごうとしても安売りをしているお店が多いから、厳しいと思う。うちなんかは客が減ったからといって安くはしていないから。

ひろ テイクアウトやデリバリーは、今後「安さが売り」と「高くてもおいしい」のどちらかに分かれるのかもしれませんね。

ホリ そうかもね。「高くてもおいしい」って意味だと、料理人が自宅に行って調理する出張料理サービスもウケているみたい。

ひろ そういや、コロナの影響で多くの飲食店が休んでいるから、高級食材の仕入れもだいぶ安くなってるらしいっすね。

ホリ ただ、それはそれで生産者の人たちはギリギリだから大変なんだけどね。

ひろ ECは好調ですか?

ホリ うん、人気だね。ECでWAGYUMAFIAの2店舗分くらいは売り上げている感じ。

ひろ なるほど。もしかしてうまくECに移ると、店舗を維持するコストがいらないので高利益になったりしますか?

ホリ ブランドと拡散力があればね。反対にそれがなかったら、かなりしんどいと思う。

ひろ そういうふうになれるところと、なれないところの違いってなんすかね?

ホリ それは、やっぱりブランドビジネスをやれているかどうかだろうね。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆき「緊急事態宣言延長で大打撃を受けた飲食店が生き残る方法とは?」

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『理不尽に逆らえ。真の自由を手に入れる生き方』(ポプラ新書)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『1%の努力』(ダイヤモンド社)

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